- tasobussharima1
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▲本日の更新について▲ このところの多忙のためか「そろそろ旬だし、このままタケノコご飯になりたい」「おいしく炊き込まれたい」などと原作者が口にしはじめたため、本日は予定を変更して『公開講座・徳エネルギー概論』を放送します。予めご了承ください。
2016-04-21 20:55:03「徳エネルギーとは、『功徳』から得られるエネルギーだ。ここでの功徳とは、宗教・思想的な意味での徳と概ね共通の性質を持つ。人類は今日、エネルギーの大半を徳エネルギーに依存し、その力によって文明の灯火を繋いでいるわけだが、その基本性質を解する人間は驚くほど少ないと言えるだろう」
2016-04-21 21:04:04「それは、決して徳エネルギーの理論が難解だからではない。それを学び、解き明かそうという意欲を持った者が少ないからだ。人類が緩やかな衰退に突入し、既に数百年が経った。だが、私はこの落日の時代が永遠に続くものではないと信じている。諸君が再び人類が前進するための力となることを望む」
2016-04-21 21:08:26徳エネルギー概論、語り手は田中ブッダ氏かと思ってたけどなんかそれっぽくないな。ミラルパ老だったりする……? #徳パンク
2016-04-21 21:10:38「先程、『功徳』という用語を用いたが、功徳という概念はそもそも定義が極めて難しい。というよりも、直接の観測が現在の科学では未だ達成されていないため、科学的な定義には至っていない。机上では色々言う者もいるが、その性質を云々する段階には無いと言えるだろう」
2016-04-21 21:14:45エネルギーが取り出せる条件を探った結果それが功徳から得られているとしか考えられないから「徳エネルギー」とするっていうぐらいの逆説的なネーミングだもんねぇ #徳パンク
2016-04-21 21:19:15「だが、徳エネルギーは確かにそこから生まれ、我々の生活に役立っている。最初に観測された徳エネルギーは、仏舎利……嘗ての宗教的遺物から未知の粒子として発見された。それは既知、或いは仮説上の粒子何れとも異なる振る舞いを示したことから、仏舎利粒子、即ち『ブッシャリオン』と名付けられた」
2016-04-21 21:21:15「ブッシャリオンそのものは、すぐに自壊・消滅する極めて不安定な粒子であり、そのままエネルギーとして用いることは困難だった。そのために、研究者達は徳エネルギー……ブッシャリオンを安定的に抽出し、エネルギーへ変換する研究へ取り組んだ。その結果生まれたのが徳エネルギージェネレータだ」
2016-04-21 21:25:01まずどうやって真舎利を捜したのか気になるところだw 徳エネルギーが理論化・実用化した後は徳エネルギーをどれだけ取り出せるかで判断できるだろうけど #徳パンク
2016-04-21 21:26:32「徳エネルギージェネレータ、略して徳ジェネレータと呼ぶことも多いが、これは曼荼羅サーキットを利用して徳の流れから徳エネルギーを取り出す構造体だ。初期の徳ジェネレータは流水式・蒸気式といった、溶媒を用いて徳エネルギーを抽出するものであり、極めて効率が悪かった」
2016-04-21 21:28:22溶媒に溶けた徳エネルギーだけを回収するから溶けなかった分がいっぱい無駄になる代わりに溶媒次第で使いやすい形状の徳エネルギーが手に入る、と #徳パンク
2016-04-21 21:30:44「この頃、別方向からのブッシャリオンの応用も研究されていた。それは即ち、ブッシャリオンの生成過程についての研究から派生した計算機への応用だ。ブッシャリオンを組み込んだ演算器は、既存量子コンピュータと全く異なる特性を示した。これは後に、徳エネルギー流体演算器へと繋がる」
2016-04-21 21:33:39「さて。計算機方面での徳エネルギー応用技術が進歩を遂げる間……いや、当時は『徳エネルギー』という名称が定着していなかったため、演算器方面の研究では『マナ・プロセッサ』という名称が使われていたのだが。徳ジェネレータの進歩は足踏みを続けていた。その原因は、エネルギーの取り出しにある」
2016-04-21 21:37:12