横溝正史作品についてのつぶやきまとめ

自分のツイートの整理です。数がまとまったらよそにアップしようかと。
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木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

昭和31年の金田一の変容と関係があるかどうかは未検証だが、いくつかの例外を除き事件の年代を発表時期と同列に設定していた横溝が、なぜか「悪魔の手毬唄」は発表より2年も前の昭和30年の事件として執筆した。まるで「手毬唄」が変容前の金田一にふさわしい事件だったとでも言うかのように。

2011-03-30 03:50:18
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

それから横溝は、作品をリライトして長編化するたびに、事件の年代を過去へ過去へとさかのぼらせることが多くなった。まるで金田一耕助の存在を過去の時代に追いやらんとしているかのように。昭和30年代半ばの東京から足跡を消すかのように。

2011-03-30 04:02:26
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

「金田一耕助さんもだんだんとしとってきたから、(昭和)三十五年までで止めなければいけないのですよ」(横溝正史/昭和37年)  はたしてそれは、作中人物の高齢化だけが問題だったのだろうか。

2011-03-30 04:06:16
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

電車には乗れたけど、思い出したのでもうひとネタ。 金田一耕助が応召されたのは、黒猫亭の描写から昭和14年頃と思われるんだけど、その後も女優の鳳千代子の映画を見まくっているんだよね。当時は名画座がメインだったから、復員してから見たのだろうか。何にしても熱心なことである。

2011-01-25 23:58:41
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

雑事に追われてTLすら追えない。こうしている間にも、なにか面白い横溝話で盛り上がっているんじゃないだろうか? とりあえずお気に入りの地酒「一耕」。これであと「金田」と「助」という酒があれば完璧なのだが。 http://twitpic.com/3y1pp0

2011-02-10 02:42:29
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木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

今日のブコフでの収穫。戦後の東京の写真集は大好きで、何冊も持っている。銀座や浅草といった盛り場だけじゃなく、路地裏、都電、ストリップ小屋、水上生活者など、横溝正史作品を読むときのイメージ形成にとても役立つ。 http://twitpic.com/4p0ksh

2011-04-25 02:23:03
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木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

写真集より。「トランプ台上の首」に登場する飯田屋は、はじめこのような水上生活者に向けて船上で惣菜売りをしていた。 http://twitpic.com/4p0o2o

2011-04-25 02:30:03
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木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

横溝正史の角川文庫、ブックオフに走らなくてもこれだけダブっているので、読みたい人にタダで配りたいのだけど、どうすればよいのやら…。 http://twitpic.com/4f0b57

2011-03-31 01:51:35
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木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

僕は書かれた順番に読まれることをオススメします。横溝先生の考えていたことに気づいたりできますよ。 RT @renge_n: 金田一の作品って手に入れた順に読んでるんだけど、Wikiで時系列が載ってたのを見て、今度は時系列で読みたくなってきた

2011-03-27 18:00:09
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

金田一耕助シリーズは、横溝正史が執筆した順番に読むと、行間に隠れたさまざまなことが読み取れる、というのが持論である。たとえば、金田一耕助はシリーズ途中で「松月」から緑ヶ丘荘に引っ越しているが、いつ引っ越して、なぜその時期をボカそうとしたのかが手にとるように見えてくる。

2011-02-24 03:35:06
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

今日はもう眠いので簡単に述べると、大森の割烹旅館「松月」はいわゆる連れ込み旅館だったため、売春防止法の施行後は現実社会で廃止に追い込まれる可能性があり、作中に登場させることが難しくなった。現実の法改正の影響を受けたとは明記したくなかったため、引越しの時期を前倒しに修正したのだ。

2011-02-24 03:42:43
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

「女の墓を洗え」についてはwikiに書いてあるとおり。ファンの間であれこれと内容を推測しているだけならよいのだが、横溝研究でも第一人者といわれる方たちがおしなべて「横溝正史がそう考えていた」という方向に持っていこうとしていたのが、とても危ないな、と感じていた。

2011-03-09 10:15:10
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

シャーロッキアンは、ワトソンが複数回結婚したことや、ホームズの誕生日が1854年1月6日であることを今では当然のように受け入れている。でも「コナン・ドイルがそう考えていた」と思っているファンは一人もいない。行間からいろいろ推測することと、作者の意図とは厳然と区別されるべきなのだ。

2011-03-09 10:21:30
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

野々宮、美禰子、常次郎、代助。 横溝作品でもパッとキャラクターが思い浮かぶほど有名な名前ですが、これ実は、夏目漱石の作品の登場人物の名前。他に剣突剣十郎(蝙蝠と蛞蝓)なんてのも、「猫」の登場人物に通じるものがあります。横溝は漱石にも影響を受けていたんですね。

2011-01-03 14:14:31
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

「失礼ですが旦那は、やっぱり東京ですか」「東京と見えるかい」「見えるかいって、一目見りゃあ、第一言葉でわかりまさあ」「おい、もう少し、石鹸を塗けてくれないか、痛くって、いけない」「痛うがすかい」 これは横溝正史『獄門島』ではない。夏目漱石『草枕』の一節である。ビックリだよね!

2011-04-26 14:28:09
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

横溝は、登場人物の名前どころか、軽妙なやり取りまで漱石を参考にしている。今まで考えられていた以上に、横溝作品は漱石から影響を受けているのかもしれない。こいつはマジメに漱石を読まなきゃイカンね。

2011-04-26 14:38:06
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

ネーミングといえば、幽霊男と書いてユレオと読む、「佐川幽霊男」は、明らかに横溝正史と同年生まれの俳優、「江川宇礼雄」(えがわうれお)がモデルだよね。

2011-01-03 16:55:45
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

この記事でたとえに出されているのが、横溝正史の随筆集『探偵小説五十年』(1530円)。『探偵小説昔話』も買えるはず。> 「注文から10分、できたての"本"が手に! 三省堂書店が店頭製本サービスを開始」 http://ow.ly/3xeRF

2011-01-03 15:00:49
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

@18duck_j まさに同感です。横溝作品は、田舎のどろどろした因習が原因で事件が起きるといわれてますが、ただの田舎ではなく、そこに都会の汚れであったり、戦後の時代の流れが混ざって、今までの価値観が崩れることで事件が起きることが多いです。

2011-01-09 03:06:42
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

今朝の自分のツイート、「角川文庫が横溝作品の漢字をバンバンひらいた」というのは、春樹氏自信があちこちで語っているので本当だったのだろうと思うが、実際はどの程度直されているか、気になったので、初出誌と文庫を持って出た。

2011-01-26 16:37:48
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

テキストは「幽霊座」。昭和27年の「面白倶楽部」と角川文庫の比較。 結果は意外にも、ひらいた箇所はほんのわずか。「歩いて」を「あるいて」、「感じ」を「かんじ」、「即ち」を「すなわち」など、今の表記に揃えている程度。元々の文章で難しい漢字は使われていないのだ。

2011-01-26 16:46:58
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

横溝正史の旧版角川文庫の表紙を手がけた杉本一文さんが、常に心掛けていたのが、イラストに目を描くこと。目が描いてあるだけで、書店で平積みされているときのインパクトが違うらしい。横溝の文庫が爆発的に売れた背景には、表紙の効果も少なからずあったにちがいない。

2011-01-24 23:57:54
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

もったいない! 横溝いちばんのトンデモトリックですよ! RT @renge_n: 古本屋で横溝の「呪いの塔」を発見。状態は良かったけど、金田一じゃないんだよなぁ、と悩み中。

2011-02-06 23:24:44
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

うお! コレほしい! RT @colorless_ideas: タイ語版 横溝正史『スペードの女王』の表紙イラストがとても扇情的。 http://bit.ly/hEioYr

2011-04-02 18:47:45
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