ニンジャカタナLocation＃225 Last Chapter『Home.02』

りゅーるー＠ここのえ九太郎 @Fw009

「――大丈夫。私も、あなた方と同意見です。なにより、オルガが力を使わずに済んだという事実は、我々にとっても非常に大きい」 メダリオンは二人を安心させるように言うと、その金色の瞳でオルガを真っ直ぐに見据える。吸い込まれるような瞳の直視に、オルガの頬がにわかに染まり、鼓動が早まる。

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「お兄様――ありがとうございます」 「彼のことは私に任せて下さい。父上には、私から報告します」 そう言うとメダリオンは、オルガとラジャンの横を通り過ぎ、そのままメインドックのゲートへと歩みを進める。彼の後を二人の従者――スピカとカルマがぴったりと続いた。

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「猊下、どちらへ？」 「彼を探してみます。まだ、先日受けた借りをお返ししていないもので――」 微笑みを返し、メダリオンはメインドックのゲートから、コロニーへと抜ける道へと姿を消した。 「なんだか、お兄様が楽しそう――あんなお兄様、初めて見ました」

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どこか呆然とメダリオンを見送るオルガに対し、 「無論、我々も見たことはありませんな」 同意するキアラン。彼は副官から渡されたモニターボードに再び目を落とすと、思い出したようにオルガに尋ねる。

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「負傷した上級士官の容態は問題なし。一時は死体同然だった者もほぼ完治とは――これも、あのニンジャの仕業ですな？　ところで、本件の首謀者である、クランの適応者について、何か手がかりのようなものはありませんか？」 「いえ、私には何も――」

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そう言ってオルガは周囲を見渡すと、頭上に広がる青空を見上げる。そこでは一筋の飛行機雲が、まっすぐに空の彼方へと伸びていく。 （カタナさん――そして、ベリルさん。いつか、また会える日を楽しみにしています）

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オルガは二人の姿と有り様を思い浮かべ、いつかまた、必ずこの地を訪れようと心に決めていた――。

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以上になります。約1時間に渡ってTLを占有してしまい、大変ご迷惑をおかけしました。ツイート間隔などの要望や、作品へのご感想、ご意見などあれば、どうぞお気兼ねなくお声がけ下さいませ！！　今後とも工夫を積み重ねて連載を行って参ります！

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当作品、ニンジャカタナは全てカクヨムにて閲覧可能です。 kakuyomu.jp/works/11773540… Location＃93と＃225がありますが、どちらも単話区切りです。 ９３は若干暗め。連載中の２２５は明るさ重視のふつーの話です！ お気軽にお立ち寄り下さいませ！

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ニンジャカタナ！＃２２５ 最終章.Home.02 投稿しました！ 全ては終わり、脅威は取り除かれた。だが、あまりにも目立ちすぎたカタナの活躍は、最悪の相手の目に止まっていた……。 kakuyomu.jp/works/11773540… pic.twitter.com/H47lOjUKQj

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