何度目かの Perspective 分析

It happens sometimes @ElementaryGard

１）YMO／perspective(COVER) youtu.be/gSRft1HdHFU ０：２５からの旋律の骨格は♪ドーシーソーミーラーソーファーレ♪　この旋律はですね、ドシラソファミレの下降音階をドシソミとラソファレの二つに分岐させたものです。

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２）♪ドシラソファミレ♪とただ下降するのではただの下降で面白くない。そこで二つに分岐させて、一小節使って途切れない下降の音階を完成させる。途切れているんだけど一小節単位でみると途切れていない。これがリリカルに響く。龍一節の秘密（のひとつ）がここにあります。

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３）イントロに注目！Ｇ♭メジャー調で ♪シラシドレミシ♪ と右手が歌いだすその直前に、左手が ♪ファソ♪ を奏でている。つまり左手と右手が手を取り合ってファソラシドレミの連続上昇音階を奏でています。サブドミナント的。

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４） Merry Christmas, Mr. Lawrence - Piano Solo (Ryuichi Sakamoto/Kyle Landry) youtu.be/uLC0sxBjRwU この曲と同じくイントロの始まりがサブドミ。それで感じが似てる。

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５）イントロがＧ♭メジャー調で、主旋律部がＣメジャー調（ちらっとＧ♭長調になる）。調性としては北極点と南極点ぐらい距離があって、さらに前者の旋律が上昇基調のラインで後者が下降基調のライン。この鮮やかに対照的ゆえに切り替えがとてもリリカルに響く。

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６）Ｇ♭長調とＥ長調は、音楽理論的（デジタル的というべきか）には北極点と南極点ぐらい距離があるのですが、実はワープ航法的意味ではすぐお隣さんなのです。

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７）東海道線と京浜東北線は路線図のうえでは全然別路線だけど、実際に駅にいってみるとホームではお隣さんですぐに乗り換えできるみたいな感じ。

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８）数学的構造によって喚起される情感。Perspective はそういう曲です。

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９）過去にもう何度も論じてきた曲だけど、こんな風にまた新しい発見があります。