《朝日新聞記事「福島から避難 ママたちの悲痛な叫び」引用と感想考察》

若干、タイトルに偽りあり、かも知れないなと思いながらまとめました。 後半の文章は、「感想考察」ではなく、……ですね。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用75  昨年6月、政府は「福島復興指針」を改定して、「賠償収束宣言」とも言うようなものを出した。帰還困難区域以外は2017年3月までに避難指示を解除して賠償を打ち切っていく。政府がその先に見据えているのは、(2020年の)東京オリンピックだろう。

2016-05-12 21:39:36
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用76  しかし、事故で一番多く飛散した放射性物質のセシウム137の半減期は30年。福島第一原発の最終的な廃炉まで少なくとも30~40年はかかる。オリンピックで都合よく復興プロセスが完了するわけがない。

2016-05-12 21:39:53
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用77 復興を進めていくにしても、被害が残存しているのであれば、その回復措置や賠償は必要になる。

2016-05-12 21:40:10
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用78  昨年6月には福島県も仮設住宅を打ち切っていく方針を発表した。政府の動きと軌を一にしている。だが本来は、それぞれの事情を尊重して支援していくという子ども・被災者支援法の理念に沿って、具体的な施策をきちんと出していくことこそが求められる。(以上、引用終了)

2016-05-12 21:40:40
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察1 避難者たちの声が、こういう記事で、細々とだが、ようやく一般紙の記事として掲載されるようになった。ここまでに、原発事故発生から5年以上を必要とした。事実を新聞記事にするだけで、5年以上だ。この記事でも被害者はほぼ匿名。実名で記事にすると生活は破壊されかねない。

2016-05-12 21:41:06
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察2  怖いとか不安だとか、言葉として他人に伝えるだけで、仲間外れにされかねない。そういう恐怖の中を、避難者だけでなく原発事故被害者は生活させられ続けている。「健康被害かもしれない」と言葉にすれば、 「加害者だ」「デマをばら撒く人間だ」と指弾される。

2016-05-12 21:41:28
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察3  ネット社会になって、恐ろしいところが増えた。発言者本人だけでなく、家族や家庭、所属集団までも、実際的な危険にさらされる可能性がある。私はアイコンも私自身の顔写真にしているが、住所、その他の個人情報まで面白半分に公開され、被害に遭う可能性が増えている。

2016-05-12 21:41:51
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察4  私人が「危険だと思う」とか「不安だと感じる」とか、自らの情動を言葉にして表現すると、ネット上で袋叩きに遭う上に、場合によっては家族の身の危険を案じたり、親族(場合によっては配偶者)と絶縁したりしなければならない。これは、一体、どういう事だろうか?

2016-05-12 21:42:19
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察5  記事中で、おそらく記者も象徴的な事例として取り上げたのだと思われる鼻血の件。「我が子が、目の前でこれまでにないような量と頻度で鼻血を出した」と事実を書くと、それを自治体役場、県庁、国家政府までもが、全力で「そんなはずはない」と否定しに来る。

2016-05-12 21:42:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察6  結果、発言できる言葉は、お決まりの言葉だけになっていく。「復興を目指そう」「下を向いているわけにはいかない」「過去を振り返っても仕方がない」「前を向こう」「顔を上げよう」そんな言葉ばかりになる。

2016-05-12 21:43:07
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察7  そういう言葉を、テレビも新聞も欲しがっているのはわかるから。それ以外は、いくら長々と語ってもカットされて、報道してもらえない。被災者たちも、5年も同じことが繰り返されると、理解してくるものだ。

2016-05-12 21:43:28
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察8  最近、ようやく、お決まりの言葉ではないものを伝えてくれる新聞やテレビの記者が出てきた。または、デスクや編集担当がお決まりの言葉以外の言葉を、報道に出すことを了承してくれるようになってきた。どうせ、ここまで来れば政府も叩き潰しに来ないほど形勢が定まったから。

2016-05-12 21:44:24
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察9  「政府が大目に見てくれるようになったから出してるわけじゃない」と言い張るメディア幹部がいるなら、政府担当者(復興庁や内閣府被災者支援チーム)と被害者団体の交渉の様子を、ノーカットで伝えてくれる位の事をしてくれても良いのではないだろうか?

2016-05-12 21:44:42
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察10  今月から来月にかけて、複数の団体が、複数の機会、政府と交渉することになっている。この記事のテーマでもある、自主避難者に対する住宅支援打ち切りの問題がメインの議題だ。数万人の生活が懸かっている。日本政府が、数万人を切り捨てるかどうかの交渉だ。

2016-05-12 21:45:05
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察11  一応、打ち切りの主体は福島県庁という事になっているけれど、打ち切りを来年3月に設定すると言い出したのは、福島県庁なのか日本政府なのか、まだ不明なのだ。福島県庁側には「政府が強く示唆した」という趣旨の会議メモがあるが、政府は「そんなメモはない」と言っている。

2016-05-12 21:45:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察12  そういう、「国民数万人を国家政府が見捨てるかどうか」という内容の交渉を開くことを、全国版の新聞社・テレビ局、福島県内の新聞社テレビ局に告知しても、1社も取材に来ない。来るのはフリーのジャーナリストだけ。さすがは報道の自由72位の国だ。「自粛」だよね。

2016-05-12 21:45:54
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察13  ついでに宣伝しておくよ。6月下旬。自主避難者の住宅支援打ち切りに絞った政府交渉を行う場に、私も参加する。その場に、新聞社やテレビ局がどれだけ取材に来たかも、事後に報告するよ。日頃、良心的な言葉を並べていても、被害者に寄り添ってるかどうかは、簡単にわかるさ。

2016-05-12 21:46:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察14 お分かりだと思うが、これは、メディアに対する挑戦状だと考えてもらって良い。表面だけ良心的な姿勢をとって見せても、人災である原発事故の被害者を切り捨てて恥じるところがない日本政府の姿を報道しないでおいて、何が「公正中立」だというのか?

2016-05-12 21:46:53
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察15  念のために付け加えておくが、日本政府と官僚組織は、東電原発事故が人災であったとは、認めていない。事故に関する避難指示や誘導、手配の不備で被害者に損害が出たとも認めていない。被害者側の主張に耳を傾ける行為は、政府の主張を全面的には受け入れない事になる。

2016-05-12 21:47:17
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

感想考察16  不必要で過剰な「自粛」から逃れる意思を示すのは、どの既成メディアだろう?むしろ積極的に政府や官僚に恭順を示すのは、どの既成メディアだろう?夏の国政選挙前に、見分けるチャンスだ。 (以上、この項、終了)

2016-05-12 21:47:57
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