5/18【#いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文】※自分用まとめ

タグのために即興で考えた小説の冒頭文の書き出しなのであまり深い意味はない。もちろんフィクションです。 ※若干仄暗いのが多いのは単純に作風です。マイナスイメージではないのでご安心ください。 小説の解説リプはここには載せてないです。 とりあえず思った以上に量があったので自分用も兼ねてまとめてみただけ。 ※togetterにまとめてほしくないフォロワーさんはお手数ですが個別に連絡いただけると嬉しいです…
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ゆるあちゃん(@RuiRui_sksk) 日の射しこむ窓を押し開けて大きく深呼吸をする。ひとつ、ふたつ。泣き出しそうなほどよく晴れた空を仰げば瞼がじりじりと熱くなった。雨上がりの匂いがする。君は今、幸せだろうか。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-18 22:08:44
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りつかさん(@perorituka) こないだ海で綺麗な石を拾ったの、と彼女は言った。珊瑚色のそれを手に乗せてみればしっとりと吸い付くように肌に馴染む。まるで僕の中から生まれてきたみたいだ。ひどく懐かしい、そう思った。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-18 22:18:04
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みねこさん(@31ne_tk) 色が混ざり合う。僕が記憶する範囲において「それ」が一定の色を保っていたことは一度たりともなかった。秒毎に変化する「それ」を目にするたび僕の心は高揚した。目が眩み、やがてそこに花が咲いた。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-18 22:24:36
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紗世ちゃん(@m_y6n) 灰青色の湖面に爪先を浸すと冷たさが身体を駆け上った。これは、懺悔だ。湖畔に咲く一輪のうつくしい花のことを思う。僕は、どうしたって僕でしかない。ふと君の温度を思い出すと、微かに睫毛が震えた。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-18 22:29:45
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あっちゃん(@_2syi ) 許さない、そう決めた。今度こそ許さない、許してなどやるものか。唇を噛みしめると涙が溢れた。なぜ世界に僕と君が別々に存在するのだろうか。何もかもが同一であるならば、どれほどよかったろう。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-18 22:39:29
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ありちゃん(@8Ariko) 極彩色の海に身を投げる。何もかもがスローモーションに流れていった。これで最後だ、お仕舞いだ。底まで沈んでしまう間、僕は海面に映る月を眺めた。優しく淡い黄色、それが僕の最後に見た色だ。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-18 22:43:09
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凛ちゃん(@_rin_apple) 鏡に指を這わせると、静まり返った部屋の中で僕だけが真実だった。恐る恐る虚像に手を伸ばす。君がいなくなって幾年、僕はずっと君だった。君だけが僕の真実だった。けれどそれももう終わる。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-18 22:46:27
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ほづみさん(@1011hodumin) 粉雪が風で舞い上がり僕の視界を白く曇らせる。君のことなんて僕の指先ひとつで殺してしまえるのに、どうして君は無邪気に笑うのだろう。救われたくなってしまう。触れたくなってしまうのに。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-18 22:50:38
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しぐちゃん(@sumikk105) 十五光年先の空で君が笑うから僕は大きく手を振り返す。君に届くように。そうして何回でも埋まらない距離をかき集めた。鏡合わせのようによく似た僕らは誰よりかなしい物語をなぞり続けている。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-18 22:59:20

(たぶんこのへんでツキチャと女神の試聴爆撃を挟む)

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はつみさん(@82377) 朝露を指先で落としながら君の隣を歩けば、往く道の先も知れず。いつか描いた明日を硝子玉の中に透かし見る。振り向きざまの君は生まれたばかりの陽光を背に笑った。僕はその涙を拭える人になりたい。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-19 01:42:01
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矢薙さん(@yanagi_dd) しんしんと降る白をかき分けて、声のない世界を殺した。ひとつ、心の音が響く。柔らかな毛並みを抱きしめてはついぞ芽吹くことのない花を思った。僕は世界を恨もう、きみを誰より強く慈しむために。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-19 01:47:11
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奏さん(@mashiro_laurant) この世で一等尊いものは、あなたの遺したふたつの言葉。ひとつめは、天鵞絨に包んで捨てました、古井戸の底に捨てました。残りのひとつは森の中。暗く湿った土の下、それが私の罪でした。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-19 01:54:56
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雪永パイセン(@endless_snow714) 天国の歩き方を記すのに、この人生はあまりに不足している。僕はひとつ咳払いして指に残る傷を撫でた。「明日、ここを発つ」静まり返った部屋に不自然なほど君の声が響いた。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-19 01:59:23
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コトリさん(@nh__se) 囁くほどの温度できみに触れたい。壊れてしまわぬように、絹のハンカチできみの視界を奪おう。誰もが願う明日のやさしさは嘘よりも残酷だ。何も知らぬまま、僕の息だけできみが終わってしまえばいい。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-19 02:04:54
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ななかさん(@Nanaca_d12) 灯火の先を覗き込めばがらんどうの闇。僕は目を細めゆっくりと息を吐き出した。夕闇の隙間から忍び寄る錫杖の音に耳を澄ませる。弛緩する炎と共に僕の輪郭までも揺らいでいくように思えた。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-19 02:10:24
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めぐ姉(@meguuu00) 急回転する空の向こう側へと落ちていく。真っさらな君を目の前にすると時々呼吸が止まりそうになるのだ。僕にはいつも酸素が足りない。苦し紛れの言葉は真っ赤な嘘で、何もかもが逆さまになっていく。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-19 02:17:08
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せいらんさん(@tsuki_sei) 遠回りする時計の針が零時を指す頃、君は去るだろう。君の爪先には天の川の残滓が滴る。いっそ海に沈んでしまおうか、なんて。ごめんね、冗談だって笑い飛ばせるほど僕はきっと強くないんだ。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-19 02:42:42
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けーらんさん(@00keyRan00) その指がパズルのピースを嵌める様をじっと眺めていた。息を潜め声を殺して、隙間なくぴったりと、その凹凸が嵌まる瞬間を待った。彼曰く、これは儀式なのだという。僕は、アッと息を呑んだ。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-19 02:49:51
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月さん(@lsect) 波間に見えたのは彼の人の面影。思えば、彼は水晶の中に生きるような人だった。うつくしく歪む危うい均衡の中で、誰よりも高潔な眼差しをしていた。そんな彼から光を奪ったのは、他でもないこの僕である。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-19 02:55:06
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すけさん(@mkmk_0810) 雨音に代わり訪れた静寂を背に受けても僕は決して振り向けない。優しさを受け入れるというのはつまり、孤独を認めるということだ。くそったれ。僕の強がりを聞いたのはどっちつかずの花だけだった。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-19 03:19:23
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しうちゃん(@su_usa3) さざめく水面に陽光が反射する。狭い視界の中、君は波間で笑っていた。どうやら明日、この世界は終わるらしい。君が手招きする。僕は手を伸ばす。海水はまだ少し冷たい。「世界が終わるなら、いっそ」 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-19 03:26:31
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悠希ちゃん(@yuuki19p) 君の声は遠く、震えていた。夕闇に影の輪郭が呑まれる頃、駅のホームで僕は佇む。宛先を失った手紙だけが手に残されていた。これで最後。息だけで告げるのは残酷で優しい拒絶の言葉(さよなら)だ。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-19 03:36:18
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ちかちゃん(@Central_xx) 君のくれた地図はもう擦り切れて読めやしない。いつの間に置き去りにした時間を巻き戻しながら君の面影を追う。君のためなら何度でも死んでみせるのに、どうして君の声も思い出せないのだろう。 *いいねしたフォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2016-05-19 03:45:36

23人分書かせていただきました。
久々に趣味全開の文章を書けてとても楽しかったです。
何度も言いますが若干文章が暗いのは仕様です。マイナスイメージとかじゃないです。
あと一応ちゃんと頭の中には一個一個続きのストーリーもあるはずなんですがそのうち忘れちゃいそう。
解説or続きの展開を聞きたい人がもし万が一いたら早めに聞いてくださいたぶん数日後には忘れてます←

拙文を押し付けてしまったフォロワーのみなさまごめんなさい。
返品は受け付けてます。クーリングオフ可。(オプションでわたしの土下座がついてくるよ)
このような見苦しい文章の練習にも快く付き合ってくださる優しい方々に本当に頭があがりません、ありがとうございました。
今後とも何かと温かく見守っていただきつつ、「しかたねーなこいつ」くらいでやんわりとお付き合いいただけたら嬉しいです。
それと色々と精進します…。

2016.05.18 間宮 栞