ふらいんぐうぃっちと三者三葉における悪意の所在

チラシの裏レベル
2
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

ふらいんぐうぃっち7話において主人公の真琴が幽霊ウエイトレスを可視化してしまう展開があったが、このことを問題視する人が少ないように見えたんでちょっと語ってみたい

2016-05-25 22:31:43
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

主人公は幽霊を見るのはこれが初めてだったが実在することはすでに知っていた。つまりウエイトレスの幽霊が自らの意志で不可視を選んでる事に気づいている可能性が高い

2016-05-25 22:31:57
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

幽霊である彼女に自身の可視化の制御が可能なのか不明だが、ウエイトレスをやる上では可視のほうが都合がいいわけで、店主である魔女が可視化処置をしていない以上、幽霊自身の意志によって不可視にしていると考えるべき

2016-05-25 22:32:18
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

ここで少し仮定をしてみる。もし彼女の死因が自らの醜さを苦にしたがゆえの自殺だとしたら?

2016-05-25 22:32:32
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

その場合、幽霊故に不可視を選べることは彼女にとって大きな救いになっている可能性がある。その場合自らの醜さを世間に晒さずに済むことで初めて苦しみから開放されたことになる。

2016-05-25 22:32:49
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

その場合、本人に確認もせずに強引に可視化させてしまうことは極めて悪質な暴力として成立するのである

2016-05-25 22:33:08
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

もちろん実際には彼女は地味ではあっても醜くはない。あくまでも仮定の話である。だがなぜ彼女が不可視を選んでいるのかはっきりしない状態では強引な可視化によってどんな暴力性が生まれてもおかしくはないのである

2016-05-25 22:33:27
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

主人公は可視化されていたことを知り恥ずかしがる幽霊に軽く謝罪をして許されているが、場合によっては激しい憎悪をぶつけられてもおかしくはない

2016-05-25 22:33:45
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

もし幽霊が醜さを苦に自殺した存在だったのなら、可視化により命を絶ちたくなっても自殺することももう出来ない。どこにも逃げ場がなくなってしまい彼女は永遠に苦しみから逃れられなくなってしまう

2016-05-25 22:34:05
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

実はこの手の主人公たち魔女の無思慮な暴力性というのは実はこれまでも度々描かれている

2016-05-25 22:34:27
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

1話にて真琴がマンドラゴラを引き抜く際、同行していた石渡なおに耳を塞ぐように指示してから抜くのだが、その危険性に対し十分注意していない。これでは耳を塞がずに死んでしまっていたかもしれない

2016-05-25 22:34:46
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

さらに言えば無関係な人が通りかかるかもしれず、同行者に耳を塞がせればそれで済むとも限らない。自転車や窓を開けた自動車あたりなら道の前後に人影がない状態からあっという間にすぐそばまでたどり着く事が出来てしまう

2016-05-25 22:35:02
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

次に茜(主人公姉)が作った動物になる食べ物を酔っ払った友人の魔女が食べてしまう展開について。これは基本的に酔っ払ったものに責任がある。だが酒の席に危険物を持ち込んだ無思慮さにも問題はある

2016-05-25 22:35:25
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

酔って前後不覚になればどんな非論理的行動を起こしてもおかしくはないわけで、危険物はなるべく隔離しておくに越したことはない

2016-05-25 22:35:41
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

つぎにお菓子に特殊効果を加える魔法について、これは効果が強すぎるのにお菓子をパッケージごと使っている。これでは残りのお菓子の処分に困ることになるのは必至であり、単純に考えればパッケージを開け、少量だけを取り出してから魔法をかけるのが筋だろう

2016-05-25 22:35:57
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

当然魔法効果を付加されたお菓子はちゃんと管理しなければならず、魔法菓子を倉本父に食べられるとか監理不行き届きにも程がある。泣き過ぎ笑い過ぎは過呼吸になってしまうこともありうるわけで、最悪命に関わる可能性もゼロではない

2016-05-25 22:36:16
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

これらの魔女の問題行動をふらいんぐうぃっちという作品ではほぼ否定していない。1話めでのマンドレイクの件で石渡なおは困惑していたが、むしろ異常なものを見てしまったことが最大の理由だろう

2016-05-25 22:36:36
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

問題行動を作中でまともに否定していない以上、この作品は悪意のない行為は問題があっても許されるべきだと示していると見なすしかないだろう

2016-05-25 22:36:53
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

悪意がなければ他人に迷惑をかけても許されるという考え方は昨今の放射脳な人たちが福島にまつわるデマを流し、悪意がないデマだから問題がないなどとのたまわったことを連想させる

2016-05-25 22:37:47
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

実害がある場合は悪意の有無など無関係であり、一連の魔女たちの問題行動はたまたま大事にならなかっただけに過ぎないのである

2016-05-25 22:37:57
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

さてここまでふらいんぐうぃっちの魔女の行動の問題点を挙げてきたが、ではこれらの問題点を除去すればいい作品になるのであろうか

2016-05-25 22:38:19
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

まず大事なのは魔女は普通の人間とは異なる存在でそれを表現する必要があるということである。一般人が魔女という異文化を垣間見ることが作品において大きな主題になっていると考えられるからだ

2016-05-25 22:38:36
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

つまり無思慮に問題行動を引き起こしてこそ魔女と人間の明確な違いを描くことが可能になるわけで、ゆえに問題行動は魔女を描くためには必須であると見なせるのである

2016-05-25 22:38:55
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

さらにいえば最初は問題行動を起こしていたが徐々に改善していく場合においてもこれは普通の無思慮な人間が成長して周りを鑑みれるようになるのと変わりなく、魔女の独自性は描けないことになる

2016-05-25 22:39:12
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

そして魔女の問題行動を周りが批判する話にしてしまうとそれは魔女という存在を作品が否定することを意味してしまい、これも悪手であると言わざるを得ない

2016-05-25 22:39:39