甲田学人先生の質問回答などまとめ1(2013-2016)
それを以前の『おいでよどうぶつの森』の時、正面にでかでかと「死」と書いただけのシャツを作って、それを何人かの住民が着ていたのを、訪ねてきた他の作家さんが見た、という話です。
2013-10-10 21:19:57というわけで、それを電撃の缶詰のエッセイで、三田誠さんがネタにしたのです。そういうわけなのです。
2013-10-10 21:24:03なお、今はノロワレ村なので、「おみやげTシャツ」という名前で「呪」と書いたシャツを置いています。ノロワレ村のスタンダードなお土産です。
2013-10-10 21:26:03さて、丁度質問頂きました。「好きな本や作家について」。ホラー小説書きの本棚に興味があるようですが、私は特段ホラー小説を好んで読む方ではありません。
2013-10-15 22:56:49なので好きな本は色々です。上げろと言われても難しいのですが、あえて「私の作風に関係ありそうなもの」を取り上げます。
2013-10-15 23:03:09そして四つめ。大トリとして、岡本綺堂氏の「青蛙堂鬼談」を上げさせて頂きます。連作短編になります。これには怪談としての私の理想があります。
2013-10-15 23:10:15ちなみに「ラヴクラフト好きですか?」と聞かれた事もあるのですが、実は翻訳独特の文体が苦手で外国文学はまともに読めないのです…。クトゥルフ神話の設定や概念は好きなのですが…。
2013-10-15 23:14:43さて、今日はまた一つ没あとがきを思い出しました。もう思い出せないくらい前の事ですが、「作中でいつも酷い目に遭いますが、内向的な女の子に恨みでもあるんですか?」といった感じのお手紙をもらった事がありまして。
2013-10-31 21:07:26これは逆なのです。私の想定している読者は「かつて10代だった頃の自分」でして、その中には「内向的な女の子」は非常に近しく含まれています。そういう人に読んでもらいたいから、登場して酷い目に遭うのです。
2013-10-31 21:09:55救われる話は世の中にたくさんあります。しかし私は、救われる話を読む事では救われない子供でした。私はヒーローには救われない子供だったのです。救われない話を読んで、それについて思考する事でしか救われない子供だったのです。
2013-10-31 21:14:22そんな没あとがきの話でした。なんで没ったかというと、あとがきに書くと作品になってしまうので、それは望まなかったのです。消化されてない作者の嗜好は、作品の形では残すに値しないと考えたのです。
2013-10-31 21:20:30そういえば先日、「私は過去の自分だったからこそ『内向的な女の子』を作中で酷い目に遭わせる(意訳)」的な事を言いましたが、これって「過去の自分への憎悪」みたいなものが深層にあったりするんですかね? ふと思いました。
2013-11-06 22:41:16まあ、ふと思いついた思考の実験なので、その辺が当たってるか怪しいものですが、確かに私はあまり高校までの生活は好きじゃありませんでした。大人になってたまに嫌な夢を見たりすると、ほぼ必ず舞台が学校で自分が生徒なのですよ。不思議なものです。
2013-11-06 22:48:08好きな日本酒やお勧めはありますか? とのご質問頂きました。今のところ一番好きな日本酒は、黒龍の二左衛門です。かなり高価なお酒ですが、年に一度は飲みに行きたいと思っているお酒です。
2013-11-10 22:40:11あと花薫光というお酒をよく人に勧めてます。日本酒への先入観が変わります。日本酒苦手な人にも、一度は試して欲しいと思ってます。
2013-11-10 22:43:58さて、今日は質問頂いております。「過去のせいでそうならざるをえなくなった女の子」がよく出てきますが、何か思い入れでもあるのですか、とのこと。
2013-11-21 21:05:21例に亜紀と雪乃と文音が挙げられてますが、うーん…? 考えてみましたが思い入れとか思いつきませんでしたし、そもそも自覚がありませんでした。質問のおっしゃる通りなら、多分私の趣味か手癖でしょう。
2013-11-21 21:08:42