おもいでの

はち公。 @funkastic_8er

1 『はぁっ･･･はぁ』 今にも泣きそう 『はぁ･･･』 その涙の理由が 慣れない全力疾走をしたせいなのか それとも 『あかん･･･』 君が好き過ぎるからなのか どっちなのかはもう ･･･わからへん #おもいでの pic.twitter.com/bi6U8F4HrC

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2 春に 君と出会った それはありきたりで･･･ 『あ！負けた！』 サークルの花見で 買出しジャンケンして 「げ･･･」 負けたのが俺と君で 《いってらっしゃーいw》 みんなに煽られ買出しへ #おもいでの

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3 その時、コンビニまでの道中 たくさん話して この子は気が合う そう思った 「うわw 結構買ったねwww」 『ほんまにw 重いで絶対www』 そういいつつ 両手いっぱいに袋を持って 俺は店を出た そしたら 君が追いかけてきて #おもいでの

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4 「だめだよ！」 そう言って 俺の片方の手の荷物を 全部取り上げて 『え、重いで？』 「全然大丈夫！ 私にももたして？」 そう言って君は笑って 帰り道は何気なく歩いたくせに 場所につくなり 「重っ」 って誰にも見られない所で 荷物を下ろしてて #おもいでの

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5 そーゆうところを 愛しいと思った 頑張りを 主張しないというの？ 健気で、控えめで そーゆうところに ･･･惹かれた/// #おもいでの

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6 夏にはバーベキュー だけど君は途中で 「う･･･ごめん 今日は帰る･･･」 体調不良で離脱 『え･･･なら送る』 自然と二人になって 『大丈夫か？』 そういいながら 気づくと君の部屋 「ごめんね･･･送ってもらって 寝れば･･･大丈夫だから」 #おもいでの

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7 ベットに入って 君が寝る準備をしたのを見届けて 『じゃ、帰るわ』 そう言って立ち上がろうとしたら 「あ･･･ねぇ ひとつ聞いていい？」 って 『へ？』 「や･･･勘違いだったらごめんね？」 『うん･･･何？』 #おもいでの

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8 「私たち･･･ もしかして両想いかな？」 その言葉を 『あほ///』 俺は一旦ごまかしつつ だけど これは･･･チャンスやと思って 布団の上に投げ出された 君の手を握って 『もしかせんくても ･･･両想いやで？』 って･･･甲にキスをした #おもいでの

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9 そしたら君も 赤くなりつつ笑って 「良かった･･･勘違いじゃなくてw」 その顔があんまり嬉しそうだったから 『キスして･･･ええ？』 そう告げて･･･キスをした それが 君との初めてのキス #おもいでの

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10 ────それからずっと 平穏な日々が続いて 秋は･･･ 『じゃーーーん！』 「おお！」 バイトしまくって やっと買ったポンコツ車 その助手席に君を乗せて 紅葉見たり、星空見たり･･･ #おもいでの

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11 「じゃんけん！」 『ほい！』 「あああ！！！」 『はい、俺の勝ちー♪』 ラス1のたこ焼きを 2人で奪い合ったり･･･ 『お願いします！ノート貸して(泣)』 「いいけど･･･タダで？」 『う･･･何がいいんスカ』 #おもいでの

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12 君の誕生日間近の試験の時は 君にノートを借りつつ 「指輪！おそろいの！」 なんて、どさくさ紛れに プレゼントをリクエストされたり ────そんな当たり前の日々が ずっと続くと思ったのに #おもいでの

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13 冬のある日のこと･･･ 「忠義！ごめん！」 『へ？』 「私、休学して･･･ しばらく実家帰るわ」 『は？なんで！？』 慌てた俺は 君を問い詰めて 震えて･･･言葉にならない君は 手に握られていた紙を 俺に押し付けた #おもいでの

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14 受け取った俺は 必死にそれを読んだ だけど･･･なんか 『え、なにこれ･･･わからへん』 なんとなくわかる でも 分かりたくない だから 紙を君に押し返して 聞くもんかと背を向けた ･･･なのに君は 俺の背中に抱きつきながら #おもいでの

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15 「前からね･･･ 体弱かったんだけど なんか･･･本格的に 治療が必要みたい」 ･･･知ってるよ 君はすぐに息があがる 出来るだけ 階段を使わないようにしてる だから･･･ 体を重ねる時も 君に気をつけながら･･･してたから #おもいでの

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16 でもな？ 分かりたくないんよ その書面に書かれてた 残酷な言葉を･･･ 受け止めたくないんよ 「術後生存率･･･10%だってw」 君は笑って言うけど･･･ それが 高いか低いかくらい 医療知識のない俺でも分かるよ #おもいでの

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17 「用意ができしだい･･･ 親が迎えに来るってさw」 俺に抱きついて手が 震えていた 「あと何日･･･一緒にいられるかな」 そんな君を励ましたかったし 震える手を 握りたかった ────でも、できなかった だってな？ 俺の手も 震えてたから #おもいでの

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18 ────そして その日がやって来た 俺の両手には 君の荷物がいっぱい 「私ももたして？」 俺の片手から 荷物を取ろうとしたから 『ん･･･じゃあこっち』 軽い方を君に渡す 「･･･ごめんね」 笑って 謝るから #おもいでの

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19 空いた方の手同士で ぎゅっと繋がる 『謝るとこやないわ･･･アホ』 いつもみたいに バカにしたいのに 力がうまく･･･入らない 大きな駅の構内を 君と歩いて 待ち合わせの場所に向かう 『あ･･･』 たどり着くとそこには 優しそうなご両親 #おもいでの

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20 気づいて立ち止まった俺に 「ごめんね･･･」 君がまたそう言うから ･･･たくさんの感情を飲み込んで 『ごめんねいらんよ そんなん･･･欲しくない』 強がって笑う そんな言葉より 欲しいのは･･･ #おもいでの

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21 「そうだね･･･ うん。ごめんは辞める その代わり･･･ありがとう たくさん･･･ありがとう」 その笑顔が 目の奥に焼き付いて 「じゃあ･･･さよなら･･･忠義」 去っていく君を 金縛りにあったみたいに俺は 立ち尽くして 見送った･･･ #おもいでの

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22 君の姿が見えなくなって 『あ･･･』 ようやく体が動いて 『あかん』 じっとしてられなくて その場から駆け出す 『はぁっ･･･はぁ』 走りながら泣きそうだったのは 慣れない全力疾走をしたせいなのか それとも･･･ #おもいでの

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23 辛い戦いに向かう君を 見送るしかできなかった自分が 悔しかったからなのか 『はぁ･･･もぉ』 ただただ 大好きな君が 傍にいなくなる事が 寂しかったのか･･･ 『もぉ･･･わからへんわ』 #おもいでの pic.twitter.com/HhdsnFRHBX

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24 君がそばを離れて たくさん･･･君を思い出した マメな君が作った 俺達の春夏秋冬のアルバム めくる度 大きな口で笑う二人がいて 『あーw変な顔』 指先で 君に触れる 静止画の中の笑う君 今も 遠いどこかで 『こんなふうに笑ってるかな･･･』 #おもいでの

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25 たまに取り出して 見て 片付けて そんな思い出のアルバム ────あれから もう何度めくったかな 気づけばまた 新しい季節がやって来た･･･ #おもいでの