らばそー

はち公。 @funkastic_8er

【Lover Soul×横山裕】 1 鎖より 首輪より 愛する人と自分を繋ぐ その正体を 君は 知っている？ #らばそー pic.twitter.com/hqq7D9gnqR

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2 《ユウ･･･次はこの子な》 『ん･･･って 何この契約内容･･･』 《まぁ、あれや。 人間はこわいなってこっちゃ》 『･･･なんでこれ、俺なん？』 《･･･お前なぁ？ 最近仕事サボりすぎ。 これサボったら どんなバツ受けるかわからんで？》 #らばそー

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3 『う･･･わかったわ』 そう言って 渋々書類を奪い上げる 《はい、お利口♡頑張って♡》 『お前に言われても全然嬉しない！』 俺は立ち上がるとその部屋をあとにし 『はぁ･･･久々に真面目に お仕事しますか』 書類の彼女の元へ向かった #らばそー

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4 彼女は その日も真面目に 仕事へ行く用意をしていて そんな彼女の元へ ────ピンポーン 程なく現れる 「･･･はい？」 『あ、朝っぱらからすんません』 「ええ･･･何か？」 『はい、私、こーゆうものでして』 胸からすっと出した名刺を渡す #らばそー

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5 「え･･･」 それを見て 驚くのも無理はない 「･･･悪魔･･･ユウ？」 『はい。わたくし悪魔でして。 名前をユウと申します。』 彼女は眉間にシワを寄せると ぺこりと会釈して 「間に合ってます･･･」 と、ドアを閉めた ────そりゃそうやわな #らばそー

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6 でもね。 こればっかりは仕事なので 『お邪魔しマース』 と断ってから･･･ 「え･･･」 力を使って 部屋の中に移動してみせる 「うそ･･･」 そりゃ びっくりしますよね 人間には無理だから･･･ 『信じてもらえました？ 俺が悪魔やって･･･』 #らばそー

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7 するとようやく彼女は コクコクと頷いた そして聞いてくる 「あの･･･悪魔さんが どんな御用で？」 心当たりがまるでない様子 それもそのはず 『あのですね。 ある方が悪魔契約を交わしまして』 「悪魔契約･･･ですか･･･」 #らばそー

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8 『はい。 その契約に貴方が関わっていまして』 「･･･私が？」 さて･･･どんな反応するかな 『はい･･･ 貴方を殺して欲しい そう契約を結びまして わたくしが 貴方の命を頂戴しに参りました』 #らばそー pic.twitter.com/wYxT3oLDiY

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9 ･･･こんな突拍子もないこと言われたら、普通の人間なら驚く･･･のに 「あ･･･そうですか」 彼女は、はいはいと頷いて 「それって、今すぐ何ですか？」 拍子抜けするほど淡々と聞いてくる （信じてへんのかな？） そう思いつつも俺は お決まりの説明を #らばそー

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10 『今から3日間の 猶予が与えられます。 その間に好きな事を 叶えて差し上げるのも わたくしの役目です。 そして･･･』 「そして？」 『救済措置として 貴方がこの契約を破棄するに見合う 新たな悪魔契約を結べば･･･ ･･･この契約は無効になります』 #らばそー

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11 すると彼女は 不思議そうな顔をして 「この契約に見合う契約って･･･ 誰かの命を奪う以上の契約って 一体何があるって言うんですか？」 と尋ねた （こいつ･･･冷静やな） 『例えば･･･貴方も 誰かの命を奪うとか ･･･ですかね？』 #らばそー

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12 「･･･自分が生き残る為に 誰かを殺せって頼むんですか？」 ･･･せや 俺はそーゆう汚い人間を 何人も見てきた どうせお前も･･･ ────だけど彼女は違った ため息をひとつつくと 「･･･わかりました」 そう呟いて #らばそー

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13 「とりあえず･･･私仕事行きます」 『･･･は？』 「色々聞きたい事はあるんですけど それは帰ってからでいいですか？」 『え？』 「大丈夫です。逃げませんから。 というか･･･どうせ悪魔さんなら 他の人にバレないように 付いてきて監視するのかな？」 #らばそー

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14 『や、そりゃ 監視はしますけど･･･』 「じゃあいいですよね？ もう行かないと遅刻するので 仕事に行かせてください。」 『あ、はい･･･どうぞ･･･』 「ありがとうございます！」 そう言うと 彼女はバタバタと 部屋を出ていった #らばそー

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15 気づくと 何故か俺が彼女の部屋に取り残されて ぽつーん･･･ 『･･･はぁ！？』 なんや！？ なんやあいつ！！ 今までの奴ら 全然ちゃう！！！ 疑ってるわけでもなく 俺の話を信じた上で･･･ 『この状況で仕事行くか！？』 #らばそー

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16 信じられへん！ ありえへん！ ･･･そんな彼女との 3日間が こうして 始まった──── #らばそー pic.twitter.com/nyALAuKk01

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17 初日は 彼女を観察してみた。 彼女はおっきい建物の中で 電話を受けたり パソコンをカタカタしたり いわゆる事務職らしくて 悪魔の俺でもわかるくらい 真面目に仕事をするタイプ たまに何か仕事を頼まれると 嫌な顔ひとつせず受けていた #らばそー

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18 お昼ご飯は 女友達とランチに行くでもなく 屋上でひとり、お弁当 『せっかくやねんから･･･ どっか食べに行ったらええのに』 思わず声をかけると 「いいんです。節約節約w」 って笑って 『･･･あと3日で死ぬんに 節約もクソもないやろ？』 #らばそー

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19 そう言う俺に あっけらかんと笑って 「ほんとだw でも、まぁ、いっかw」 全然慌てるでもない （あのなぁ･･･） 呆れてまた声をかけようとしたら 建物からチャイムの音がして 「あ、じゃあ戻ります！ 仕事中は 話しかけないでくださいね？」 #らばそー

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20 そう言って俺に手を振ると 建物の中に消えていった 『なんやねん･･･調子狂うわ』 ────それから午後も 真面目な仕事ぶりは変わらず 見てるこっちは退屈で なんとか仕事が終わっても 遊びに行くわけでもなく 『買い物？』 ひとりスーパーへ #らばそー

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21 「だってほら。夕飯食べなきゃ」 『いやいや･･･豪華に外食とか･･･』 「うーん、でも 明日も仕事あるから」 『あのなぁ･･･』 「あ、ねぇ？ ユウは人間のご飯食べられるの？」 は？ 何コイツ 『食えるよ？』 「そっか、好きな食べ物ある？」 #らばそー

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22 好きな？食べ物？ 『う･･･名前知らんけど まん丸の･･･茶色の固まりの･･･ ええ匂いのヤツ』 「うーん･･･ハンバーグかなぁ？」 『･･･さぁ？』 「よし、じゃあ作ってみよう！」 は？ ほんまこいつなんなん？ 俺･･･お前を殺すんやで？ #らばそー

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23 『自分殺す相手に よぉそんなこと出来るなぁ･･･ 気ぃ狂ったんか？』 そう思わずにはいられない すると彼女は笑って 「だって･･･ 私を殺したいのは ユウじゃないでしょ？ だから ユウを嫌う意味はないじゃない？」 『せやけど･･･』 #らばそー

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24 「ま、いいでしょ？ あと2日と少し？ 私の好きにさせてよw」 いや･･･そうやねんけど もっと パーっと金使うとか 豪華なもん食べるとか 仕事サボるとか なんかないんか？ 『･･･調子狂うわ』 俺はそれきり黙って トボトボと彼女についていった #らばそー

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25 家に帰ると 彼女は楽しそうに料理をして 美味しそうな ハンバーグとやらを作った 『あ！これや！』 「ほんとに？やったね！」 慌てて食べようとする俺を 彼女は止めて 「だめよ？食べる時は いただきますって言わなきゃ」 『え？そうなん？』 #らばそー