零式水上観測機のまとめ

初投稿です。 中の人が艦これで零式水上観測機を出したのでその歴史の触りを語ってみました。
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全ての始まり

Ryou〜Lycoris〜 @Ryou_Lycoris_

じゃけん由良ネキに載せましょうねぇ^~(そのまま配備するとは言ってない) pic.twitter.com/b8EAZR3cov

2016-05-30 11:24:19
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おう艦これ界でもごく一部層しか通じないネタやめーや

ご存知無い方の為に説明入れると、某動画投稿サイトに某フライトシム(&最近はMMDも)を使った艦これ架空戦記動画がある。
これはそのネタである。
この動画探して、見て、フライトシムに興味持って、某無料フライトシム&ガチガチ戦車道ゲーム(動画のものとは別ゲー)をインストールして、カタリナ乗って、二式複戦の経験値になって、どうぞ。

中の人「艦これで零観出た事だし、少し語ろうかな」

偏見で語る変態航空機bot@bot一時停止中 @hentai_aircraft

零式水上観測機、通称「零観」。連合国コードネームはPeter。 日本唯一の水上観測機で、似たような機体としてSOCシーガル,Ar 196等が挙げられる。 これは大型艦に搭載され、その主砲の弾着観測、短距離の偵察を主任務としていた。 pic.twitter.com/znmOgdjfnc

2016-05-30 11:36:45
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1935年、海軍省は短距離偵察と弾着観測を主任務とし、更に迎撃してきた的戦闘機を撃墜できる高い空戦能力を持った複座の水上偵察機の試作を愛知航空機、三菱重工業、川西航空機に命じ、内愛知と三菱がこれに応じた。

2016-05-30 11:42:41
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愛知はこれまでに数多くの水上機を作っており(後には瑞雲、晴嵐も作成する)、愛知側に有利に思えた。 しかし、三菱はベテランの服部譲治(後に堀越二郎を七試艦戦の開発に抜擢、零戦の祖父とでも言おうか。風立ちぬにも登場)に指導に当たらせた。 pic.twitter.com/t8PrqIHGCv

2016-05-30 11:47:01
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服部のおっちゃん、意外な経歴

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服部譲治は神戸三菱造船所に勤務経験がある佐野栄太郎を設計主務に抜擢、水上機の経験のない三菱でありながら、適切に設計が行われた。

2016-05-30 11:49:13
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愛知側についても触れておこう。 愛知では三木鉄夫(後にテ号観測機を手掛ける)を設計主務とし、可変ピッチ・プロペラや昇降舵連動式空戦フラップを採用、胴体には沈頭鋲を使用するなど当時最先端の技術を詰め込んだ意欲作だった。 pic.twitter.com/QTOKIaMH62

2016-05-30 11:55:33
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対して三菱はどうか。 三菱は速度を捨て、空戦性能、上昇力を重視しあえて複葉機にした。 フロートや主翼間の張り線、支柱を極限まで減らし、愛知と比べて空力的に洗練されていた。 pic.twitter.com/JCvvKOtIO8

2016-05-30 11:58:00
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1936年、両機は、川西航空機から提案された機体も加え三者で比較審査に供された(なお川西の機体は単葉機であり、初期試験で脱落、意外である)。 三菱のものは要求通りの速度、運動性能を有していたが、飛行中、不意に自転する不具合が指摘された。

2016-05-30 12:00:50
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この解決の為、三菱は主翼の形状を大幅変更、垂直尾翼に20種以上の形状を試し、必死の改修を行った。

2016-05-30 12:02:16
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また、中島飛行機の「光」エンジンを積んでいたが、改修中、三菱の新型エンジン「瑞星」が完成、これに換装したところ速度が大幅に改善され、最高速度370km/h、5000mまでの上昇力約9分という高性能を発揮、愛知側を大きく引き離した。

2016-05-30 12:04:38
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一方の愛知側。 空戦性能ではやや負けていたものの、速度では三菱のものを大きく上回っていた。 が、しかしこの機体は主翼が木製であり、水上機である為変形、腐食の危険性が大きいと海軍は判断。 更に三菱機が「瑞星」にエンジンを換装。速度、運動性共に愛知機を上回り、愛知機は不採用となった。

2016-05-30 12:08:52

制式採用された零式水上観測機、その後の活躍

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1940年12月。三菱機はF1M「零式一号観測機一型」として制式採用された。 そして、来るべき米国との長門型戦艦、そして開発中の最新鋭戦艦を用いた一大海上決戦においてその主砲の弾着観測により命中率向上及び米軍迎撃戦闘機を何機も撃墜という大活躍をする——はずだった。

2016-05-30 12:13:49
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ところがどっこい、太平洋戦争では戦艦艦隊同士の大海戦が生起せず活躍の場が無かった。 唯一、霧島がサウスダコタをタコ殴りにしているところをワシントンに横殴りされ沈没する海戦はあったもののこれは夜間であり艦載機を飛ばすことは不可能であった。

2016-05-30 12:18:57
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本来ならば零観もお役御免、となるはずだが優れた格闘性能がここで功を奏した。 その軽快性は高い運動性能で知られるあの零戦の水上戦闘機版、二式水上戦闘機をも上回ったという。 零観は特設水上機母艦などにも配備され、アリューシャン方面やショートランドに展開した。

2016-05-30 12:22:05
偏見で語る変態航空機bot@bot一時停止中 @hentai_aircraft

その任務は船団護衛、対潜哨戒、急降下爆撃に基地防空、なんでもござれ。 零戦と協力してのP-38撃墜、P-39やF4Fの撃墜報告なども上がった。 地獄の餓島への鼠輸送の際にも幾度となく援護を行い、作戦に当たっていた田中頼三第二水雷戦隊司令官からは感謝の言葉を受け取っている。

2016-05-30 12:24:38
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1945年に入ってもその実力は変わらなかった。 2月16日。米本土空襲で名乗りを上げた藤田信雄少尉が操縦する零観がF6Fを迎撃、うち1機を未確認撃墜(撃破確実、近隣部隊がF6Fの墜落を確認)する。 ただし、同時に迎撃した5機の内2機は機銃故障で撤退、残り3機中2機は撃墜された。

2016-05-30 12:27:37
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1943年に入ってからは船団護衛、対潜哨戒を主務とし第一線からは退いたが、一部の機体は特攻機として沖縄戦で使用された。

2016-05-30 12:28:25