- nashibario
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1944年「ミイラの呪い」を観る。またまた神官の後継者登場。しかも助手付きで。人材豊富だなあ。公開は前作と同年でも作中では25年が経過。半リメイクの「ミイラの復活」からは計55年以上も経っていることになる。未来か! でもそんな描写はないので現実とは時間の流れが違うようだ。
2014-08-23 22:31:43土の下から王女の魂が乗り移った前作のヒロインが起き上がるシーンは、サンゲリアを彷彿とさせてちょい怖。沼に沈む直前にはミイラ化しつつあったがなぜか若々しく甦った。しかし結局救われず。王女と恋仲だったミイラのカリスもそうだけど、そのへんはちょっとかわいそう。
2014-08-23 22:45:011931年の「魔人ドラキュラ」を観る。あれ、オープニングは翌年の「ミイラ再生」と同じ白鳥の湖じゃないの。いわゆるテンプレ的な? しかしさらなる疑問が廃墟のドラキュラ城に待ち受けていた。鼠、蜘蛛についで現れたどう見てもアルマジロな二、三匹の生物! なんなんだ一体!?
2014-08-26 01:24:55アルマジロについてはまたのちほど。
内容的には原作を相当端折らざるを得ないにしてもストーリーを伝えきれていない部分がある。最後は息切れという感じだったし。当時の規制的なものもあったのか直接的な描写はほとんどなし。牙すらない。まあそれはどうやらすでに舞台でドラキュラを演じていたベラ・ルゴシの意向だったらしいけど。
2014-08-26 01:33:05勿論いいところはある。城内やアジトにした建物内部の凝ったセットや、三人の女吸血鬼の不気味な無言の立ち居振る舞いとか。あとレンフィールド役の狂気の演技も。ベラ・ルゴシのなにかにつけ眼を見開いて睨みつける演技は、誰かのコントにあったような気がして今見ると滑稽スレスレかも。
2014-08-26 01:42:46とはいえルゴシの眼光演技にも現代の邪王真眼に至る(ってマジか?よく知らないんだけど汗)までのevil eyeの系譜的な意味があると思うがその辺は知識不足。
2014-08-26 01:46:50「魔人ドラキュラ」は1931年のバレンタインデーに全米で封切られたという本もあればその前日の13日の金曜日に封切られたとする説もあるようだ。
2014-09-02 20:23:07ドラキュラの根城にアルマジロがいたのは、監督のトッド・ブラウニングの好みでとする説、悪魔の獣と思われていたという説があった。これは別に相反しないから両方あるかも。どっちにしろアルマジロの生息地は北米南部から中南米ということでルーマニアにはいないそうな。
2014-09-02 20:27:32ドラキュラはかつてハイチに進出してブイブイ言わそうとしたが血を吸った人間がみんなゾンビになっちゃって言うこと聞かないので可愛いアルマジロだけペットとしてトランシルヴァニアに連れ帰ったという説は……ないか。
2014-09-02 20:35:07まずタイトルバックで"Frankenstein"というタイトルの後ろで画面を斜めに切る線の上から鋭い爪を持った両手が出ていて、さらにその上の斜めの線(塀か?)から大きな目の半分より上が覗いているという絵が出るのだが、その目からはなんと怪光線が! もちろん劇中にはない。
2014-09-03 00:34:41この映画に関しては全面的にヘンリー・フランケンシュタインが悪い。死体を盗むのは勿論、フリッツみたいな愚かで凶暴な男を助手にしたり、怪物が手に負えないと分かるや尻拭いを師である博士に丸投げして婚約者のエリザベスとの結婚にさっさと頭を切り替えるとか。
2014-09-03 00:53:26そして少女マリア殺害の犯人がモンスターであるとは劇中の誰も知らない。唯一人創造主のフランケンシュタインだけが推測できる立場にあった。それなのに市長に指示されてそしらぬ顔で犯人捜索隊に加わっている。
2014-09-03 00:56:25これでもしモンスターの存在がなかったらたまたま山にいた誰かが犯人にされていたかもしれず、そうなったときのイメージが「グリーン・マイル」の発想につながったのではとも考えられる。
2014-09-03 01:06:22『図説 ホラーシネマ』という本に企画段階で製作された「フランケンシュタイン」のプロモーション・ポスターというのが載っているが、これに描かれているモンスターが両目から怪光線を発している。しかも片手で人間を鷲掴みにしているその巨大さは! 10メートルは軽く越えている。
2014-09-03 01:27:14目から怪光線の起源は邪眼(evil eye)、宗教的な奇蹟、神話のレベルにまで遡ることになるのかな? で、つまるところ暗闇で光る動物の目ってところまで行き着くと。フィクションにおいてはどうなんだろう。
2014-09-03 01:39:38とりあえずメモとして今のところ1931年の「フランケンシュタイン」からスーパーマン、ウルトラマン、いろいろあって最新は2014年の「ハピネスチャージプリキュア」のキュアラブリー(のラブリービーム)までってとこかな。しかしいまどき目からビームとは冒険したなあ(笑)。
2014-09-03 01:48:231935年「フランケンシュタインの花嫁」を観る。枠組みを少し工夫してメアリ・シェリーがあの話には続きがあると語り始める。時系列が少し重なり若干の矛盾も。前作で健在だったヘンリーの父親はどこ行った? 妻のエリザベスも別の女優。
2014-09-05 00:37:37主人公の名前もそもそも原作ではヴィクター・フランケンシュタインで、ヘンリーというのはヴィクターの友人。タイトルだって怪物と主人公を混同させる一因じゃないのかなあ。でもまああの怪物は名無しが宿命かも。
2014-09-05 00:40:07生きていたモンスター。ヘンリーを訪ねてくる老博士。これがヘンリーに輪をかけた悪人で、ヘンリーに実験の継続を促す。モンスターは冒頭から人を殺しまくる。そうしないと悪のバランスが取れない。で、最初に殺されるのが前作で誤って殺してしまった少女の父親だからもう両方かわいそう。
2014-09-05 00:43:45でも一番かわいそうなのはせっかく友人ができた盲目の老人か。モンスターは老人と出会い言葉と善悪を学び始めるが時既に遅し、二人のマッドサイエンティストたちの実験に巻き込まれてしまう。誕生させられた女モンスターもかわいそう。メアリと同じくらいきれいなのに……え、同じ人?
2014-09-05 00:53:14