-7loops-　一矢報いる流星なりて

おやすむ💤ウニ @lv100uni

@yuunagi005 (支援が来たぞー！わーい！) 「あぁまったくだ。毎度毎度よく飽きもしない」 色彩が薄い魔法師、条約所属らしい少女が声をかけてきたので応じる。ゴリラの前では勢力間の争いをしている暇はない。 「俺はオリオン。こちらこそよろしく、クラン。イーファ」 →

おやすむ💤ウニ @lv100uni

@yuunagi005 少女と握手を交わし、人懐っこそうに吠える狼へ視線を下げ、頭を撫でてやる。 ちり、と、掌が痺れるような感覚。 「この狼……投影体？いや、混沌そのものって感じがするな。あんたの魔法の代物？」

悠凪 @yuunagi005

@hisyabun_sk 「ん……？わかるのか」 初見でイーファの違和感に気付く者は珍しい。どうやら優秀な君主のようだ。 (確か彼は"あの時"にはいなかったな。まあある程度言ってもいいか) イーファの頭を撫でる。 「本質的には混沌に近いかな。でもこの子は"私"自身でもある」→

悠凪 @yuunagi005

@hisyabun_sk 「…………うん、もしかしたら後にも同じような存在にあうかもね。いずれ正体はわかるさ」 何故ならあの現象は"まだ"起こっていないから、と付け加える。 (君ならこのヒントで私が"いつ"から来たかわかるかな。この特殊な状況だ、知っておいてもいいだろう)

おやすむ💤ウニ @lv100uni

@yuunagi005 「……？あんた自身……？」 どういうことか呑み込めないらしい男は頭の上に疑問符を浮かべている。だが、『まだ起きていない』というヒントには目敏く気づいた。 「――クランは未来から来たのか」 思案げに、男は魔法師を見る。未来からの来訪者は初めてのパターンだ。→

おやすむ💤ウニ @lv100uni

@yuunagi005 「でも、あんたは投影体じゃない。生きた魔法師だ。……ってことは、未来からこのループに巻き込まれた…？ちょっと確認なんだが、『4廻目』で合ってるか？」

悠凪 @yuunagi005

@hisyabun_sk 「そうなるかな。まあ、そこまで先からではないのだけれど」 やはり即座に気づいた青年君主へと首肯する。 「ああ、周囲の情報と照らし合わせるとそれで合ってるはず……未来から巻き込まれた誤差なのか、"私"自身は4廻目から巻き込まれたようだ」→

悠凪 @yuunagi005

@hisyabun_sk 3廻目までは多分見なかっただろう？、と続ける。 「…………ともかく、だ。こんな事態に陣営とかは言ってられないだろうし協力していきたい」 (まあ元々私は陣営を気にしていないが) 「何か私に手伝えることがあったら遠慮なく言ってくれ」 「ぐるるぅ、わう！」

おやすむ💤ウニ @lv100uni

@yuunagi005 「なるほど。途中から、という事もあるんだな。俺はこの前の周回までは海にいたから、陸にいたあんたの事は全然知らなくてさ」 相手は条約。戦場では便宜上敵同士だが、ループが起きている以上陣営戦は形骸化しているようなものだ。何せ、大局的な結末は揺るぎようがない。→

おやすむ💤ウニ @lv100uni

@yuunagi005 「こちらこそ、協力を頼む。目下の課題はこのループの原因を探ることだな」 それから――少し迷って、付け加える。 「それと、これは個人的な事なんだが……人を探してる。銀髪金眼のルルディという邪紋使い、もしくは、赤い髪の男。知ってるか？」

悠凪 @yuunagi005

@hisyabun_sk (遅くなってすみません) 「なるほど、君は海から来たのか。そういえば、他にも数人海から来たひとがいたね」 (海か……久しく行っていないな) 「ループの原因を探るのは勿論だが……ふむ、人探しか……」 目を閉じてしばし記憶をさらう。→

悠凪 @yuunagi005

@hisyabun_sk 「ぐるるぅ……」 イーファもかぶりを振る。 「…………その2人の特徴に今の所見覚えはない、な。すまないが、また何か情報を得たら伝えると約束するよ」 それからふと気付いたように、 「……『もしくは』ということは……2人は同一人物で、姿を変えるのか？」

おやすむ💤ウニ @lv100uni

@yuunagi005 (いえいえお気になさらず) やはり彼女も知らないらしい。道のりは厳しそうだ。 「あぁ、そうしてもらえるとありがたい。…ん？そうだよ。あの人はミラージュなんだ。まだこれは予想の段階だが、おそらくその二人は同一人物だ」

鳥類 @merGC4

@hisyabun_sk (条約支援致します) 「吾輩も力になろう」 下から声が。視線を下げると。 もちもち。 威風堂々たる皇帝ペンギンが其処に。

おやすむ💤ウニ @lv100uni

@merGC4 (支援あざます！) 聞き覚えのある堂々とした声。もちもちの白と黒のボディ。 「あっ！メルさんじゃん！」 思わず驚いて声を上げる。彼には以前――正史で言う今から4日後に、流言で振り回されていたところを助けられた恩がある。此処で手を貸してもらえるなら嬉しい限りだが。→

おやすむ💤ウニ @lv100uni

@merGC4 「……ん？」 正史とは違う動き。不自然な邂逅。 笑い飛ばされるのを覚悟のうえで、オリオンは尋ねた。 「なぁ、メルさん。……あんた、何廻目だ？」

鳥類 @merGC4

@hisyabun_sk す。目が細まる。クエと小さく鳴くと普段と変わらぬ口調で答えた。 「竹薮を抜け、子パンダを拾い、川を下った。海への出口と。南へ、西へ、東へ。三回下ってもなお陸にいる。今度で四廻目だな」 陸地は海と違い、迷いが多いとしたり顔で言った。

おやすむ💤ウニ @lv100uni

@merGC4 「……そうか。俺と同じだな。俺も4廻目だ。過去3廻とも、納得のいく結末を迎えられていない」 人懐っこい笑顔が陰る。海だって迷いが多いぜと彼は呟いた。 「でも…、あんたがいるなら心強いな。海の連中の大半はループしてないみたいだし」 →

おやすむ💤ウニ @lv100uni

@merGC4 「なぁメルさん……ループの謎も解かなきゃならんが、それとは別に俺、探してる人がいるんだよ。海にいたあんたなら知ってるかな？銀髪に金の瞳のルルディって邪紋使いか、赤い髪の男」

鳥類 @merGC4

@hisyabun_sk 嘴を下に下げた。もにに。首が埋まる。 「ああ。知っている」 嘴を上げて見つめるその瞳から感情は読み取れない。 「だが。今廻でもその前でも…吾輩が『陸地』で見かけた事があったかどうか」 意識せずにいたせいもある。→

鳥類 @merGC4

@hisyabun_sk 「気を付けて見ておこう。君に知らせればいいのか？それとも何か伝えた方がいいか？」

おやすむ💤ウニ @lv100uni

@merGC4 体型的に首が埋まると顔と胴体の境が見えなくなる。まるっとした塊のようだ。くっ、ちょっと可愛い。 だが、此処でついに見つけた手掛かりに目を見開く。 「本当か！？……知ってるんだな？ルルディか？それとも赤い髪の男の方か？陸にはいないのはおおよそ検討ついていた」→

おやすむ💤ウニ @lv100uni

@merGC4 「海なら、この時期どこにいる？早く見つけておきたいんだ」 焦りからか、矢継ぎ早に質問をぶつけたところで我に返り頭を抱える。 「あぁ…悪い。ちょっと慌ててるな。あの人はループを知覚してないんだ。何かあれば俺に教えてもらえるとありがたい」

鳥類 @merGC4

@hisyabun_sk 「海。吾輩は多くかのものと時を共にした訳ではない。一瞬の邂逅」 目を細める。 「三度か四度」 目を閉じて。 「今この時、海にいるのは確かだろう。探し人は条約のものではなかった。しかし、条約の少年に稽古をつけたと話を聞いている」→