連続時間計算機科学:計算の量子/古典対応についての憶説

Jim Grayのトランザクションの理論やLeslie Lamportのglitchの理論は、無限次元の舞台に上げて、量子計算の枠組みで自然に考えられる筈だし、逆に量子計算の奇妙な全体論的性格を、一貫性や信頼性という古典的観点でも捉えられる筈、という趣旨の独り言です
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@TuvianNavy 今の古典計算機で熱というか計算に伴うエントロピーの犠牲になるのはまずキャパシタ、それからDRAMセルかな

2016-06-19 23:39:06

トランザクションのような非可逆的古典的情報処理と量子通信の関係

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@TuvianNavy トランザクションってのはAliceから何かをBobに移し、Alice上で古い状態を復元できるような情報を消去することだから、量子情報で扱うような系をエミュレートしているのだと思うけど、

2016-05-17 22:45:32
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@TuvianNavy トランザクションというのは「(系を)越える作用」なので、まあ測定そのものだ

2016-05-03 23:52:21
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@TuvianNavy だから必ずホールドタイムが要る(タイムスタンプのインクリメント待ちとか、ゲート電位の安定待ちとか)

2016-05-03 23:55:57
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@TuvianNavy たとえば計算機科学でいう2相コミットと「粒子性」(atomicity)の関係の意味って、プロトコルの連続時間での極限を考えると見えてくる気がする(取消不可能な操作が時間の矢を生み出すから)

2016-05-03 23:44:34
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@TuvianNavy ちなみに計算機科学の文脈では普通は「原子性」と訳します

2016-05-03 23:48:46
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計算機システムでトランザクションを処理し、事象を取消不可能にするためにどれくらいの時間が必要なのだろう?もしコヒーレントなら待ち時間は要らない、ナノ秒単位で時間を進めていいけど、分散システムではそうはいかない

2016-05-09 00:32:51
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@TuvianNavy 合意のために記憶/通信階層の一番下(最遅)のパスを通らないといけなくなる、というのが最大の理由 この欠点を回避しようと密結合にすると耐障害性が低くなるから通信速度の向上に見合う分だけ信頼性を桁で上げないといけない

2016-05-09 06:23:10
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@TuvianNavy 機械式スイッチの接点のチャタリングを見届けるのはパラレルに入っているキャパシタだけだ、外の世界は過渡状態のことは知らないでスイッチが状態遷移したと思うだけだ、分散システムのトランザクション待ちも同じだ

2016-05-09 00:50:24
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ナノテクと極低温で作られ保たれる量子的な系の挙動と、電磁気学に立脚した古典的な増幅回路で実現される論理の挙動の等価性を考える際に厄介なのは、前者の挙動は後者の個別の構成部分ではなく、その機能全体と対応すること

2016-06-19 21:59:24
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@TuvianNavy これは単一のジョセフソン接合を使ってFETを一個作るというような水準の話ではない

2016-06-19 22:12:42
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@TuvianNavy ナノスケールの物質を冷却し、初期状態に干渉することで、その系の統計力学的状態を記述する分配関数が全体としてトランザクション処理などを実装する巨大な論理回路と等価に働くように強要しているということになる

2016-06-19 22:10:41
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@TuvianNavy EEPROMやフラッシュやFPGAに真理値表を書き込むのと同じように、真理値表をフーリエ変換してその信号でピコスケールの何かを励起することで実装を作ったり転送したり、ということになるが、具体的に何をどう配線したかを見るすべはない

2016-06-19 22:29:48
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@TuvianNavy たとえば量子的な状態の移送と、古典的な方法で実現される操作の原子性、直列性を同一視する、ということになると、前者のデコヒーレンス時間は後者のロックプリミティブの具体的な実装の委細と対応する

2016-06-19 22:04:51
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@TuvianNavy 実際のところ、原子的、直列的な操作を確定するためには古典的な通信によってプロトコルの動作を観測する必要があるから、同一視ではない どちらかというとプロトコルを理解する実装の方を秘匿性と引き換えに特殊な高速通信路を介してコピーしていると考えたほうが

2016-06-19 22:21:55
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@TuvianNavy 許容される等価古典回路規模(真理値表のサイズ)は装置の冷却能力(デコヒーレンス時間)と対応することになる 人間で考えればいい、頭がのぼせているような人間に複雑な場合分けを考える能力があるだろうか?

2016-06-19 22:33:52

追記

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Shorが引き合う気がしないのだが、計算量理論で決着が付くものでもなくて、前提部分に問題がありそう、QCでの回路サイズのlarge N limitは技術的に自明ではないから(もちろん量子古典対応から、実用的な信頼性を保って天文学的規模の古典並列計算機を作るのも無理)

2016-06-23 15:02:51

計算機構の冷凍による周囲の電磁場との因果的デカップリングのセキュリティ上の意味について

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量子暗号の鍵配送をやる装置が周囲の時空に与える影響ってまだ評価されてないけど、人間が認識しうる限りの世の中の予測不能な出来事の分量を全体として減らすのか増やすのか結局変わらないのかは気になる

2016-06-19 19:10:45
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@TuvianNavy この種の装置を古典的に解釈すると、シード生成とコピーの部分が極端に冷却、電磁シールドされているために現時点で想定しうるTEMPEST攻撃の類が一切無効な暗号化装置、と等価になると思うけど、ただ、暗号通信系全体の強度は一番弱い環の強度になる

2016-06-19 19:24:58
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@TuvianNavy たとえば秘匿性を過信した利用者の愚行とかが一番弱い環になる場合

2016-06-19 19:26:28
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広域での分散処理をやるときに長距離のインタコネクトでのビット化けを防ぐエラー訂正技術、と捉えれば、これを人間が直接使うのは無意味な気もしてくる TEMPEST対策を施した万里の長城を築くかわりに通信の両端に冷凍庫を置いてファイバでつなげば等価な秘匿性が実現できる、ということか

2016-06-19 19:39:03
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人間社会の一部をどれだけ外界から因果的に隔離できるだろうか?我々はまだその試みを始めたばかりだが、正直、人間をそこに組み込んでいるなら望み薄という気はする

2016-06-19 19:49:52