すみゆ忍テキスト【悪のニンジャ王国を討て!】 #2

@GF_SUMIYU ニンジャネーム企画で生まれたオリジナルキャラクターがかつやくするおはなしです #1(http://togetter.com/li/989255)
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SUMIYU @SUMIYU1987

【自転車泥棒を討て!】#smytxt

2016-06-25 22:35:22
SUMIYU @SUMIYU1987

まちがえた ニンジャネーム企画 すみゆ忍テキスト    【悪のニンジャ王国を討て!】 #smytxt #すみゆ忍

2016-06-25 22:36:10
SUMIYU @SUMIYU1987

柱、壁、梁、天井… 時経た高級木材がふんだんに使われ、オーガニック・ローソクの火がゆらゆらとゆらめく。その薄暗い室内は甘い香の煙に満たされ、ざわめき声が方々で起きている。贅をつくした美食 -スシ、高級焼肉、ウナジュ、など- と酒が、皆を陶酔させていた。#smytxt

2016-06-25 22:41:56
SUMIYU @SUMIYU1987

どこかでオイランの嬌声が上がり、下卑た笑い声が起きた。悪趣味な金の装飾が施されたホール中央の舞台上では、筋骨隆々の男たちと、オイランたちによるストリップショーが行われている。そしてニョタイモリ。なんたる退廃宴会光景か!正視に堪えぬ! 「ウー…」 #smytxt

2016-06-25 22:47:18
SUMIYU @SUMIYU1987

ホールの最奥部、とりわけ高くこしらえた段上に黒檀の玉座。そこにゆったりと座し、室内の退廃光景をうつろな目で見渡す男あり。サケ・グラスを片手に玉座ひじ掛けの彫刻を撫で、スシをつまむ。一度にオーガニック・ヒラマサを3つも!そして咀嚼!左右のオイランがしなだれかかる。#smytxt

2016-06-25 22:51:36
SUMIYU @SUMIYU1987

だがこの男はスシに舌鼓を打つでもなく、ただ虚空をぼんやりと眺めるだけだ。オイランも眼中にない。 「パァー…」男のメンポから息が漏れる。メンポ!そう、ニンジャだ。ただのニンジャではない。彼こそがセトナイの狂える大波!悪虐ニンジャ王である!邪悪!邪悪! #smytxt

2016-06-25 22:55:05
SUMIYU @SUMIYU1987

悪虐ニンジャ王は鍛え上げられた薄青い身体に濁った3つの目を持ち、その表情ははかり知れぬ。彼はこの景気付けの宴会に何も興味はない。現在、「正統なるニンジャ」王国軍はキビシイ・アイランド征服に向けて決断的に出撃中であり、彼は今後の作戦構築に思いをはせているのだ。#smytxt

2016-06-25 22:59:27
SUMIYU @SUMIYU1987

ピョイィ~~ 外から鋭い電子合成音が聞こえ、しばしあって、玉座の後ろに油断なき影が舞い降りた。「偉大なるウーパールーパー=サン、島内に大きな異常は見られません。ただ…ヴェルヴェットワームが見当たりませんな。まぁ彼女がふらふらと出歩くのはいつもの事とはいえ…」#smytxt

2016-06-25 23:06:22
SUMIYU @SUMIYU1987

「ウー… 時が時だ。敵もどこから現れるかわからぬ。引き続き パァー… 警戒せよ。それと、ミストレスに伝えて突撃兵を集めさせよ」 「御意。では…」油断なき配下ニンジャはそう答えるとすぐさまサイバネウイングを大きく広げ、ジェット噴射で飛び立った。 #smytxt

2016-06-25 23:10:26
SUMIYU @SUMIYU1987

「ウー… 雑魚どもがどれだけ小癪な手を思いついても無駄だ…」悪虐ニンジャ王は誰にともなく小さくつぶやくと、また目をぼんやりと見つめながらスシを手に取った。#smytxt

2016-06-25 23:16:33
SUMIYU @SUMIYU1987

ピョイィィィィーーーーーッ! 電子合成シャウトが響き、カラテ・ジェットスラスターが火を噴く。「ヒヒヒ… 見つけたぞ…」カラヴィンカは邪悪な笑みを浮かべると、サーチスコープをズームした。遥か下方の岩場に2つの人影。ご丁寧に空色と白の派手なハオリを着た…ニンジャか! #smytxt

2016-06-25 23:21:21
SUMIYU @SUMIYU1987

そしてもう1人は…白いウロコ装束の、これもニンジャ! 2人とも大急ぎで岩場を横断している。バカな侵入者だ!「ヒヒヒ!バカめ! イッツ!キンボシ・オオキイ!」カラヴィンカは不穏な合成音声で哄笑すると、腰の電磁ブレードを抜いた。バチバチバチ! 急降下!「もらったァ!」#smytxt

2016-06-25 23:26:24
SUMIYU @SUMIYU1987

「イヤーッ!」「ムッ!」上方からの高速急降下アンブッシュを察知したバックギャモンがすんでのところで前転回避!カラヴィンカの電磁ブレードは空を打つ。同時にムシュスーがスリケン投擲。敵は空振りの勢いに乗せた巧みなブレードさばきでスリケンを難なく弾き落とす。 #smytxt

2016-06-30 22:48:30
SUMIYU @SUMIYU1987

「ドーモ、勇敢なる侵入者の皆さん、カラヴィンカです。我が裁きの剣にて地獄の極楽に送る!」 「ドーモ、カラヴィンカ=サン。バックギャモンです!」一喝!熱血カラテを構える。 「ドーモ、ムシュスーです」こちらも素手のカラテ。 「手ぶらでお散歩か!? なめられたものだ!」#smytxt

2016-06-30 22:53:31
SUMIYU @SUMIYU1987

「イヤーッ」空中に油断なく陣取りつつの痛烈な横薙ぎ一閃!バックギャモンはブリッジ回避!スパークが身体をかすめる。実際電磁ブレードの一撃を受ければかなりの衝撃と麻痺。ウカツに手は出せぬ。ムシュスーも距離を取りスリケン投擲を続ける。だが敵の回避もハヤイ。ワザマエだ。#smytxt

2016-06-30 22:58:00
SUMIYU @SUMIYU1987

「イヤーッ!」再び電磁ブレードが迫る。バックギャモンは回避しつつ慎重に隙をうかがう。愛用のロングニンジャソードを失い、リーチにおいて圧倒的不利!額を汗が伝う。「イヤーッ!」鋭い突き!これも回避!「イヤーッ!」斬撃からのスリケンガード!流れるような動作。#smytxt

2016-06-30 23:03:22
SUMIYU @SUMIYU1987

「イヤーッ」鋭い突き「フンッ!」ここでバックギャモンの狙いすましたカウンターパンチがカラヴィンカの顔面を捉える!「グワーッ!」飛び来たる鋲付きグローブの衝撃によろめきつつも、カラヴィンカは第2撃を見舞った!「イヤーッ!」「グワーッ!」不完全な斬撃だが激しいスパーク!#smytxt

2016-06-30 23:07:46
SUMIYU @SUMIYU1987

あえて吹き飛びダメージの相殺を図るも、電磁スパークは予想以上の衝撃だ。バックギャモンは連続バック転で距離を取った後、膝をつく。「もらったァ!イヤーッ!」カラヴィンカはブレードをまっすぐに構え、ジェット噴射で突撃!「イヤーッ!」だがそこに割り込むムシュスー! #smytxt

2016-06-30 23:11:16
SUMIYU @SUMIYU1987

アブナイ!そんなお前素手でマジか! だが!見よ!「イヤーーーッ!」シャッキーン!ムシュスーの手からバイオバンブー製の伸縮ボーが釣竿めいて伸びた!「ヌウッ!」ガキン!バチバチバチ!電磁ブレードとボーが激しく打ち合う。バランスを崩し地に投げ出されるカラヴィンカ。 #smytxt

2016-06-30 23:15:34
SUMIYU @SUMIYU1987

バイオバンブーは実際通電しないため電磁ブレードと打ち合うことが可能だ!なんたる科学。 ムシュスーはしなやかな動作でボーを振りつつ追撃に出る!起き上がったカラヴィンカも電磁ブレードを構え応戦!一進一退だ! だが、サイバネウイングによる空中カラテの機動力がやや勝る。#smytxt

2016-06-30 23:22:48
SUMIYU @SUMIYU1987

一方のバックギャモンはというと、そのまま地面を転がり、のたうち回っていた。ゴウランガ!スパークのダメージか!? 苦悶の表情を浮かべ地面をかきむしる! カラヴィンカがその姿を認め冷徹な目を細めた。「イヤーッ!」円を描きつつ自由自在に迫るボー!ブレードでガード! #smytxt

2016-06-30 23:26:30
SUMIYU @SUMIYU1987

「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」ボー!ブレード!ボー!ブレード!ボー!ブレード! 「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」ボー!ブレード!ボー!ブレード!ボー!ブレード!#smytxt

2016-06-30 23:28:23