禁恋-悪魔に惹かれて-

夢魔×大倉くんのお話です #妄想なので、ご注意ください #卑猥あり
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ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story①】 「…ここね」 本来なら誰も近付く事のない、街はずれに佇む廃墟 そこに今、私は居る ごくり… 得体の知れない怖さに強ばる身体 「だめだめ、こんなので怖じ気づいてちゃ…っ」 ぱんっ! 両頬を叩いて気合いを入れると 「…よしっ」 歩みを進める

2016-05-13 23:28:57
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story②】 ギィ… 不気味な音を奏でながら開く扉 「お邪魔しまー…す」 静まり返った薄暗い部屋と軋む床 怖い… だけど帰る訳にはいかない やっとココまで来たんだもの 通路の先にある扉に手を掛けると 「…礼拝堂…?」 懐かしくも親しみを感じる光景が広がった

2016-05-13 23:29:15
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story③】 「主よ…」 像の前に跪き 「どうか私に、神の祝福と加護を…」 ロザリオを握り締める しばらく祈りを捧げた後、修道着を翻して扉へと手を掛けた その時… がたん…っ! 「きゃ!?」 肩を竦め、振り返った先に 「え、…」

2016-05-13 23:29:42
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story④】 まるで後光が射したかの様に、像の後ろ側から光が零れている 「…神が、導いて下さってる…?」 恐る恐る中を覗き込むと 「なに…?周りが見えない…」 突然目の前に真っ白な靄がかかった ふと鼻をくすぐる甘い香り 「この匂いは…花の香り…?」

2016-05-13 23:29:58
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑤】 匂いを頼りに壁伝いに奥へ進むと 「綺麗…」 薔薇、百合、蘭をはじめ、ラベンダーなど…色とりどりの花が咲き誇っていた その中に埋もれる1つの影 ベンチに腰掛け、読書に浸るその姿に見惚れてしまう 本に注がれていた視線が、ゆっくりと私を捉え

2016-05-13 23:30:53
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑥】 『…どうしたん?こんなトコまで』 柔らかい笑みと共に、手元の本を閉じた 「…神父様こそ…どうしてココに…?」 『俺?俺は…ココに来んのが日課やから』 「日課…知りませんでした…」 『言うてへんもん 笑』 不意に、ぽんぽんと彼が隣の席を叩き

2016-05-13 23:31:10
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑦】 『こっち来たら?』 私を呼び寄せる 「あの…っ、神父様…っ」 言いかけた私の唇に人差し指を当て 『こーらっ、それ止めてって前に言うたやろ?』 「あ、ごめんなさい…//」 『何て言うんやった?』 そっと離れた指が続きを促す

2016-05-13 23:31:23
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑧】 「大倉、さん…//」 『そうそう、それでええねん。良く出来ました♪』 頭を撫でる手が心地好い 〝神父様とかこそばいわ 笑 堅苦しい呼び方止めて、大倉って呼んでや〟 周りと打ち解けるのが早くて

2016-05-14 21:58:35
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑨】 〝あっはっはっ!自分、何やってんの 笑 危なっかしすぎて目ぇ離されへんやんか 笑〟 遠くに居ても分かるくらいの、大きくて明るい笑い声 〝お婆ちゃんええから、そこで座っとき〟 街の人からの信頼も厚く 『そんで?何でココ来たん?』 私の…想い人でもある

2016-05-14 21:59:17
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑩】 「えと…、今朝のミサが終わった後…懺悔に来られた方から、この場所に良く似た所で…新婚なのに、その…//」 口に出すのも恥ずかしいのに、見つめられるとますます赤くなる頬 「夢で…他の、男の方と…っ、ま、交わってしまった…と…っ…//」

2016-05-14 22:00:58
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑪】 やっとの思いで言葉にすると 『…だから、確認しようとしたん?夢やのに?』 彼が顔を曇らせていく 「…夢、だからです。夢を喰い物にする悪魔だって居ますから…」 『そっか…悪魔祓い、してたんやっけ…』 …どうして、そんなに寂しそうな顔をするんだろう

2016-05-14 22:02:14
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑫】 いつもの様に笑ってて欲しいのに… 「大倉さん…?」 悲しそうな瞳の理由を知りたい… 頬を撫でる指 『…』 吸い込まれる様に、お互いの顔がゆっくりと近付く 『…そんな顔したらあかんよ』 吐息が肌をくすぐる距離

2016-05-14 22:03:13
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑬】 『君だけは…手出すつもり、なかったんやけどなぁ』 呟いた言葉の意味が分からなくて 「それって…どういう、んぅ…っ」 問いかけようと開いた口を、キスで塞がれた 「ん、っ…んん…」 後頭部を抑えられ、逃げる事が出来ない 「は、ぁ…っ、ん…」

2016-05-14 22:04:47
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑭】 深い口付けに酔ってしまいそう 「…ふ、ぅ…んあ…っ」 いつの間にか、服の中へ滑り込んだ手が胸に触れた 「っ、あ……や…、ぁっ」 このまま流されちゃ、だめ…っ 頭では分かってるのに力が入らない 「おおくら、さ…んん…ぁ、…まっ、て…っ」 『…』

2016-05-14 22:07:50
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑮】 ぴたりと動きを止めた彼 だけど視線は逸らされたまま 『…ごめん…』 ぱちん、と指を鳴らした 「え?きゃ…っ!?」 どこからか伸びてきた植物の細い蔦が、いくつも身体中に巻き付いていく 「やだっ、解けない!?」 奪われてしまった自由

2016-05-14 22:08:48
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑯】 『動かん方がええよ。余計絡まってまうから』 ベンチから立ち上がった彼が私を見つめる 「…大倉さん…」 『ココに来んといて欲しかったわ』 浮かべた笑みが今にも泣き出しそう 『夢魔って言えば…分かるやんな?』 「はい…」

2016-05-14 22:09:39
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑰】 夢魔…確か、人の夢に入り込んで交わる事で精気を奪うっていう悪魔がそんな名前だった 『…ココに来てもたら、すんなり帰されへんねん』 緩く巻き付いていた蔦が、くねくねと動き出す 「ひゃ…っ!?」 『俺だけやったら良かったんやけど…』

2016-05-14 22:11:42
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑱】 服を捲し上げ、太股の内側を這い 「っぁ、んん…っ…あぁ」 下着の上から敏感な所を撫で上げる 『ソレも我慢出来ん言うてるし…悪く思わんといてや?』 まるで私の身体を知り尽くしてるかの様に 「ん…ぁ、は…っ…んぅ」 弱い場所をしつこく弄っていく

2016-05-14 22:12:15
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑲】 「…ふ、ぁ…ん…やっ」 下着をすり抜け、蜜で濡れた秘部の浅い場所を掻き乱し始める蔦 「あ、あぁ…っ…んんっ」 こんなの、嫌なハズなのに…っ 恐怖心よりも…身体の奥にある熱が、この先を求めて反応してしまう 『可愛ええ…もっと、その顔見せて?』

2016-05-14 22:13:03
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story⑳】 蔦に剥ぎ取られた下着と 「や…っ、見ない、で…っ」 露わになった恥ずかしい場所 『なんで?めっちゃ溢れて美味しそうやのに…』 ツーっと舌が蜜を掬い、内壁を蔦が擦る 「ひう、っ…あ…あぁ…」

2016-05-14 22:15:51
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story㉑】 いやらしい水音が鼓膜を揺らし、与えられる快感にただただ漏れる甘い吐息 「も…だ、め…ぇっ、んあぁっ」 不意に秘部の飾りを吸われ、あっけなく果ててしまった 「は…ぁ…っ、ふ…」 肩で息をする私を横目で眺め、蜜で濡れた唇を拭う 『休んでる暇なんかないで』

2016-05-14 22:16:46
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story㉒】 彼を迎え入れる格好で蔦に固定されると 「ま…って…っ、ぁ…んん…っ」 奥へ奥へと沈んでいく彼自身 『は…っ…、ぬるぬるして、気持ちええ…っ』 ゆるゆると動き出す腰に合わせて 「ふあ…っ、んっ、あぁ…っ」 蔦が肌を滑り、胸を締め付け

2016-05-14 22:17:37
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story㉓】 「ぁ、ん…っ…あぁ…や、っ」 上と下の飾りを擦る 「ん…、は…あ…っ、んぅっ」 押し寄せる快感の波 「ひゃ…んん…っ、ぁ…」 激しさを増す突き上げに 『…っぁ、…やば…っ』 手放しそうになる意識を必死で繋ぐ

2016-05-14 22:20:08
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story㉔】 「ぁあ…、んっ、くる…っ、また…きちゃう…っ」 限界はもう、すぐそこ ぐっと引き寄せられ 『っ…、好きや…っ…』 重なった唇 「んぅ…っ…ん…は、あぁっ」 中に吐き出された彼の熱い欲を感じながら 「お…くら、さ……すき…」 意識が遠のいていく

2016-05-14 22:23:27
ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【story㉕】 パッと目を覚ますと 「…ここ…?」 そこはいつもの自分の部屋で 「っ!」 慌てて外に駆け出し、周りを見渡すけども 「…どうして…っ」 〝彼〟の姿はなかった 「ひ…っく…ふ…ぅ…っ」 はにかんだ笑顔も 優しく髪を撫でる指も

2016-05-14 22:26:55