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モチベーション維持の方法というと、こう、一つの技法というかその程度に解釈したりもできるんだけど、僕はそれこそが幸福論だし成功論だと思うのよ。
2016-07-01 22:48:57![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
イチローを例に取る。ちょっと語弊はあるが、イチローといえば最も成果を出している人の一人だが、彼は結果や評価を気にしないようにしているそうだ。安打しようが凡退しようが気にしない。週刊誌に何かかれてようが気にしない(というか、新聞とか週刊誌はそもそも読まないようにしてるらしい)。
2016-07-01 22:50:58![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
これが、「自分を許してやる」とかそういうレベルの話ではないのだ。おそらく。ここからはイチローの話だけじゃないんだけど、一部の突出したプレーヤーは「自分のコントロールできないことに気をもまない」という共通項がある。
2016-07-01 22:53:01![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
「勝つ」というのは、勝負事であれば相手に勝つこと。だから、どんなに自分が優れてようが、対戦相手がそれよりも優れてたら負ける。ちょっとの読み負けで負けるわけだ。当たり前だが。
2016-07-01 22:54:30![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
勝ち負け、評価とは、つまり「自分がどう努力してきたか」とは全く別次元のことであり、優勝した人間は「偶然自分より優れた相手がいなかった」だけの話しなのだ。
2016-07-01 22:56:31![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ボクシングだって、自分が100年に1人の逸材でも同じ時代に1000年に1人のウルトラチャンプがいれば世界チャンプにはなれない。
2016-07-01 22:57:57![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
結果に目なんぞ向けるべきではない。結論を先取りしてしまえば、デキる人間ほど「有能感」と「自己決定感」のみに傾注している。
2016-07-01 22:59:22![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
自分がやるべきだと思っていること、望ましい自分がとるべきことに自分の時間をたっぷり使っているか。自分を律しているか。ここだ。ここだけだ。当然、結果を無視するわけではないが、それは結果から弱点を拾い取り、今後の練習方法を模索するためという部分が大きい。
2016-07-01 23:01:14![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
練習、学習を通じて「自分は有能だ」という認識、「自分の人生を自分で決めているのだ」という認識を強めて行くんだと意識する作業、(もっと言えば、それ以外の贅肉的な思考を意図的にそぎ落とすこと)をすべきだろう。
2016-07-01 23:04:35![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
そのプロセスを実行する以外に自信を強化する方法は存在しない。それを自覚できているか否かで大きく分かれると思う。砕いて言えば、「大切なのは結果じゃないぞ、今日、今、この1コマの練習が、その後に胸を張って自分が有能だと思える唯一のパスなんだ」と言い聞かせることが必要だ。
2016-07-01 23:06:59![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
すごい人は「結果」や「実績」があるから自信マンマンなのだと思いがちだが、それは違う。「その日その日、納得いくまで鍛錬している」から自信マンマンなのだ。
2016-07-01 23:08:35![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
僕が10代のころ、英語の勉強を始めたときは不安で仕方なかった。英語のことだけでなく、人生全てにおいて。だが、「この不安はきっと英語の検定でよい点を取れば解消される。英語がペラペラに成れば解消される。アメリカ人の友人がたくさんできれば解消される。」と思っていた時期がある。
2016-07-01 23:10:25![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
幸か不幸か、解消される「ハズ」の条件は後ほど全て揃った。(一つ違うのはアメリカ人よりも英語圏のアジア人しかいなかったことだが…)だが、その後も似たような不安はずっと続いた。良い点をとったことで得られる自信は3日で消滅する。
2016-07-01 23:12:07![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
「こんな状態でいいのか?」「ここが小さい人生の頂点なのでは?」「法学部なのに英語ばっかりやってるのは実はとても愚かでは?」「他にエネルギーを注ぐべきことがあるんじゃないのか?」というのは、結局ずっと残った。
2016-07-01 23:14:04![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
結局、自分を騙すことなく「自信あります、幸福です」というには、イチローじゃないが「有能感」と「自己決定感」をもててるということが必須なんだと思う。
2016-07-01 23:16:25![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
遠回りになった。話を戻す。 有能感と自己決定感を持っている間は、鍛錬を積み重ねていることが条件なので実力は当然伸びる。 質も、精神的に負の心配にエネルギーを割くことがないので効率的だ。 結果、勝ちの可能性も上がる。 なにより自分を信頼できるという幸福感は麻薬的なものがある。
2016-07-01 23:21:11![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
簡単に言えば、楽しい。信じられんかもしれんが、楽しい。 もうこれだけで、歯を食いしばって同じことに取り組んでいる連中には負けるわけがない、という気にすらなってくる。
2016-07-01 23:22:10![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
長くなったが、プロセスこそ重要で、結果なんぞに一喜一憂するべからずというのはこういうスキームである。ここで最初に戻ると、イチローが結果を気にしないというのがどういうレベルの話しかというのが恐らく不足なく理解できると思う。
2016-07-01 23:25:21![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
まとめると、練習や学習というのは勝つためにやるんじゃあなくて、自分が幸福になりたいからやるのであり、勝つためではないということであって、そういう意識でいるとむしろ勝率が上がる。
2016-07-01 23:28:25![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
そして、それを間断なく自覚できるような工夫(張り紙、ルーチン動作、etc)こそが「モチベーション維持」というものであり、それが人生論やら幸福論と繋がるといっていたのは先ほどの自信との関連性からなのです。終わり。
2016-07-01 23:29:46![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
勝つ、評価されるに越したことはない。けど、競争相手が上回るなんてのはよくあること。そのときは「まぁ今回は相手が一枚上手だったな」でいいんですよ。勝ったらラッキーで。立ち直りが早い人間はそういう思考だから。実はその人の頭の中ではコケてすらいないのよね。
2016-07-01 23:33:50![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
スポーツの勝負どころか、受験だって就職だって結婚だって競争なわけでしょ?だから、それが上手くいかんかってもいちいち気にすることないんやで。
2016-07-01 23:35:05