3142コンテ式を機能させるためには 攻撃編
26分。柴崎、浅野共にサイドに開いてビルドアップの出口になるべくポジショニング。甲府の右SHとDHがアンカーとCBに釣られたので、左SBに入った時には中のカバーリングが不在。一気にウタカまで通される pic.twitter.com/A9czzNCL0z
2016-07-02 11:24:3745分。サイドに開いた柴崎がWBに縦に通す。甲府のSH,CBは柴崎とウタカに釣られたのでWBがカットインした際にカバーリング不在。ウタカが裏に抜けるか、受けたウタカが後方でフリーのアンカーに落とせると決定機 pic.twitter.com/t3ceFWM520
2016-07-02 11:25:5747分。甲府のSHがCBにアプローチに行けないように、サイドに開いてビルドアップの出口となる柴崎。逆サイドではSHがCBに行ったためにWBがフリーに。すかさずサイド奥へ裏抜けする浅野。中のコースが空いたので寿人が受ける pic.twitter.com/3R5ycZyayE
2016-07-02 11:27:3758分。柴崎がサイドに開き、空いたDHSH間で受けるウタカ。柴崎が気になり、CBへアプローチに行けない甲府のSH。再びDHSH間でウタカ。落としをアンカーがフリーで受け、スルーパス pic.twitter.com/mOhbpess5Y
2016-07-02 11:29:52この通り、広島は本家コンテ式をなぞる形でビルドアップがデザインされている事が解る。FWの落ちる動きとクロスする形でのインサイドの裏抜けや、WBが持った際のCBSB間への裏抜けが増えるともっと良くなると思うが、導入から1試合でここまでの完成度というのは流石の森保監督だと思う
2016-07-02 11:29:56また、広島のこれまでの415と一番何が違うかと言うと、インサイドのサイド流れを取り入れた事で「インサイドがサイド奥の攻略にも場合によってヘルプに来るようになった」事。WBがサイドで1対1に勝つ事を大前提として組まれていた広島の戦術に、サイドでの2対2の概念が生まれている
2016-07-02 11:29:59ミキッチや柏好文が大前提であるサイドの1対1に勝てないと、その時点で機能不全が起こっていたこれまでの広島。しかし、3142導入によってサイドの単騎特攻が減少する様子が伺えた事で、崩しにも幅が出てくると思われる。対戦相手としてはそれが一番厄介と言える
2016-07-02 11:30:06森保監督が浅野をインサイドに置いたのも正解。前述の通り、インサイドは裏抜けやサイドに流れる動きが必須で、浅野はそれができる。日本的なボランチをインサイドに2枚並べても機能はしない。何故なら彼らは裏抜けをしないから。ボール保持のためとはいえ、下がって受けるだけでは詰まってしまう
2016-07-02 11:30:12広島は今後の対戦で442で守る鹿島、柏と連戦が続く。442と相性のいいはずの3142がどこまで機能するか。また、その3142に対して鹿島、柏がどう手を打つか。3142コンテ式の攻守を理解した上でその駆け引きを観察すると楽しいのではないか、という所で今回の解説おわり
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