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あんガルリレー小説&あんガルリレー小説イラスト化(2016,06)

2016年6月にツイッター上で企画した、あんガル二次創作リレー小説の全文及びリレー小説イラスト化企画のツイートをまとめたものです(随時更新中)。 企画に参加してくださった方、応援してくださった方、本当にありがとうございました。
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プラント @heavenlykyte

「そんな事はどうでもいいの! いい?後悔なんて何を選んでも出てくる!ならどう選べばいいか? 少なくとも私はね、私の誇れる事を幾つやれるか、そこだけを考えてる。 後悔の数?悪霊にでも食わせてなさい! 応えなさい!三波なつみ!貴女のやりたい事はどちらの選択肢にたくさんある?!」

2016-06-23 17:25:17
プラント @heavenlykyte

先程までの優しげな雰囲気は何処へやら。 私の両肩を掴んで、私の目を真剣に見つめるあんずさんの目には、選択を急がせている様で違う何かを私に求めているようだった。 もしかしたら、君咲を退学になった時、あんずさんはーーー ううん、今考えるのはその事じゃない、 でも、私の心は決まった。

2016-06-23 17:31:47
プラント @heavenlykyte

「行きます。彼と会って、話します。その結果で暗いものが残ろうと、転校生くんが私の事を恐れようと。 だって、行かないという選択肢に私のやりたい事は何もないから、 だから、私を転校生くんのーーーダーリンの所まで連れて行ってください」

2016-06-23 17:32:23
爆炎の申し子 @BaKuENno

@heavenlykyte 私はあんずさんと病院に戻ってきた。 「私についてきてね」 あんずさんは病院の外壁をカサカサッと登っていく。その動きはゴ…じゃなくてスパイダーマンみたいだった。 ダーリンの病室の窓に辿り着いたあんずさんが手招きをしてくれている。

2016-06-23 21:26:17
爆炎の申し子 @BaKuENno

@heavenlykyte 私は外壁を登る為に邪魔なスカートを縛る為にたくし上げた。次の瞬間だった。 「……何をしている?」 目を丸くした夏野さんに声をかけられた。何故ここにいる!? 「……もしかして」 どうしよう、忍び込もうとしている事がばれちゃう! 「……野◯ソか?」

2016-06-23 21:28:18
あゆぽた @DogVanira

@BaKuENno 思考が停止した。急に何を言うのだろうか。 「え?あの…」 私が戸惑っていると 「…冗談」 と言ってきた。 「いや、冗談でも女の子がそんな言葉使っちゃ駄目だよ!?」 思わず突っ込んでしまった。でも少しホッとした、まだバレてはいない…なんとか誤魔化さないと…

2016-06-24 08:28:42
あゆぽた @DogVanira

「ゆ、ゆりちゃんはどうしてここに?」 とりあえず質問をして誤魔化す事にした 「忘れ物をしたから取りに来た」 「忘れ物ってダ…転校生くんの病室に?」 「そう…それで今から帰るところ」 よし、なんとか誤魔化せてきたこれなら… 「それで、三波は何故壁を登ろうとしてる?」 バレてた!

2016-06-24 08:40:56
あゆぽた @DogVanira

「ち、違うの、これはその、えーと」 私が言葉に詰まっていると 「転校生に会いに来たのなら、受付に行けばいい…まだ、面会できるから」 と言ってきた 「あ、そうだよね…あはは」 「そもそも、こんな壁なんか普通の人は登れない」 そう言うと、ゆりちゃんは踵を返した

2016-06-24 09:02:40
あゆぽた @DogVanira

「じゃあ、私は帰るから…早く転校生に会ってきな」 「うん、また学校でね」 そうしてゆりちゃんと別れた後、再び壁を登ろうとしたが、ゆりちゃんの言ってたとおり登れなかった… なので、あんずさんに断りを入れて私は受付をして病室に入ることにしたのだった。

2016-06-24 09:07:38
コッペパンたかし @choudenji_taka

@DogVanira あんず先輩は、 『え?入口から入れるの?じゃあわざわざ窓から侵入した私が、馬鹿みたいじゃない?』 という感じの、雨の日に打ち捨てられたチワワのような目で私を見下ろしていたが、 ガン無視した。 私とて、できれば合法的な人生を送りたい。

2016-06-24 19:30:09
コッペパンたかし @choudenji_taka

今更だけどあの人、何で道具も使わず普通に壁を登れるんだろう。 壁って、垂直なんだけどなあ。 あんず先輩が向こうの学校で、どんな死線をくぐっているのかは知らないが、 あんなルパン三世めいたことを、日常的にやっているのだろうか。 いったいどんな学校なんだ。

2016-06-24 19:32:29
コッペパンたかし @choudenji_taka

などと考えていたら、ほどなく病室についた。 勇気を出してノック。 「お、お邪魔しま~す…」 扉を開くと、ベッドにいる彼の目が、こちらを向いた。 静寂。 さっきまでとは別の部屋のように、がらんとした空間。申し訳程度にテレビの音。 古ぼけた蛍光灯の無機質な光が、なんとなく心細い。

2016-06-24 19:35:13
コッペパンたかし @choudenji_taka

ん?あれ?あんず先輩がいない? どこへ行ったの?と、ダーリンに尋ねる。 なんでも突然、『ごめん!緊急ライブが始まった!』と叫んだかと思うと、おもむろに金平糖をかじり、戦闘機のような勢いで、窓からかっ飛んで行ったそうだ。 深く考えないことにした。

2016-06-24 19:36:17
コッペパンたかし @choudenji_taka

それにしても殺風景な病室だなあ 花でもあればいいのに…ああ、そうか。さっき曽根先輩が食べたのか そういえば、そろそろご飯時だなあ 病院食って、きっと物足りないんだろうなあ と、比較的どうでもいいことを考えて、ワンクッション置いたところで 私はようやく現実を、見る。

2016-06-24 19:37:27
コッペパンたかし @choudenji_taka

あれあれ? じゃあ、なにか? いま、現時点において、 私とダーリンは、密室で、ふたりっきりってこと、なの、か…な? どくんと、心臓が跳ねた。

2016-06-24 19:38:35
タケミン @ktdnetwork

@choudenji_taka 話したい事はたくさんある。 夕方の事 今日学校であった事 君と過ごすはずだった、数年間の事…… ……あるはずなのに、言葉が出ない。 酸素を求めて喘ぐ金魚のように口をパクパクしてしまう。 その姿を見かねたのか、彼が手招きをしてくれた

2016-06-25 01:08:18
タケミン @ktdnetwork

@choudenji_taka 備え付けの椅子をぽんぽんっと叩く。そこに座れという事か。 なにも考えずに支持された椅子に座る。 ……。 あっ、ここに座れと言うだけで別に君から話してくれるわけじゃないのね。 ダーリンは相変わらず黙ったままジッと私を見つめてくる。

2016-06-25 01:25:07
タケミン @ktdnetwork

@choudenji_taka その目には言葉以上の意味が込められている。 ダーリンは無口だけど無反応ではない。 いつも瞳で会話しているのだ。 だから、私も言葉ではなく、瞳で応える。

2016-06-25 01:32:56
ベイクドモチョチョ @snstotigi

@ktdnetwork 「チェックメイト」 背後から突然声が響いた。同時に身体の自由が利かなくなる。知ってる。この声は 「湖南先輩!?」 「悪いけど、一芝居うたせてもらったわよ」 「え、芝居って」 「嫌な気分にさせてもらったわ。こいつの『ただの風邪』やセラの病室を利用してね」

2016-06-25 01:52:59
ベイクドモチョチョ @snstotigi

@snstotigi この人は何を言ってるんだろう。え、ダーリンがただの風邪で、病室が? 「あのいきなりナイフ振り回した子にはさすがに肝を冷やされたけど。あと神樹さんも危なかった、アホ毛ワイヤーフックがなければ死んでいたわ」 「あ、アホ毛……?」 「そ、演劇部の技術の結晶」

2016-06-25 01:58:50
ベイクドモチョチョ @snstotigi

@snstotigi 「あの、これは」 「あんたを椅子に固定しているものも同じ。ある条件を満たさなければ切れない、解けない真改良版」 「な、なんですかそれ! 条件って?!」 「それを教えたら面白くないじゃない。そうね、ヒントは、あんたの親友の長居さんが首謀者、てことかしら」

2016-06-25 05:14:02
彼方 11周年 @kanata_322

@snstotigi 「え、ゆうちゃんが……?」 私は何か嫌な予感がした。そもそもゆうちゃんと湖南先輩が組んで何かをしているなんて、平和に事が進むわけがない。 ダーリンは2人の計画を良しとして協力しているのだろうか。それとも何も知らずに協力させられている…………?

2016-06-25 15:01:04
彼方 11周年 @kanata_322

@snstotigi まさかダーリンがすべて仕組んでいるという事はないよね? ダーリンまで疑う思考に陥っていた私に、湖南先輩は意地悪そうな表情をしてこう言った

2016-06-25 15:04:01
安心院ペスト合作 @ajimu_pest

@kanata_322 「彼が関わってるって疑ってる感じ?意外に信用ないのね彼」 「!?そんなこと……!」 私は必死に否定しようとした。けど続けられなかった。先輩が何故か光悦とした表情をしていたからだ。

2016-06-25 21:39:47
安心院ペスト合作 @ajimu_pest

@ajimu_pest 「あんたが彼を信用してないってことは私にもまだチャンスがあるってことだものね」 ……せ、先輩?一体どうしたの? 「私、あんたのこと好きだわ」 ・・・・・・・え? 「初めて見たときから好きだったの、こうして転校生を餌にしてあんたを縛り上げたいくらいに……」

2016-06-25 21:43:49
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