すみゆ忍テキスト 【リボーン・ウィズ・シット】
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SUMIYU1987
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SUMIYU
@SUMIYU1987
（クッソ…ふざけるなよ…ここで終わりかよ…） （身体が言うこと聞かねえ… …ファック…） （スプリンクラーみてえだ… 血が止まらねえ…） （ファック… これで最期ってんなら… オーガニックスシ食って…高級オイランでも…抱いとくんだったぜ…） #smytxt
2016-07-03 18:33:02
SUMIYU
@SUMIYU1987
(((アー…聞こえるかな？アーアー…))) （？？？！？） (((アーアー！わたしです！と言っても知らないか ガハハ))) （ファック…！？ なんだ） (((そこのお前！ドーモ、ソンナ・ニンジャです))) （ニン…ジャ………？） #smytxt
2016-07-03 18:36:29
SUMIYU
@SUMIYU1987
ニンジャスレイヤー二次創作遊戯 すみゆ忍企画 短編テキスト 【リボーン・ウィズ・シット】 #smytxt #すみゆ忍 #すみゆ忍テキスト
2016-07-03 18:42:06
SUMIYU
@SUMIYU1987
あれからどれだけ、時間がたっただろう？ ２時間？ ３時間か？ １０分かもな。ファック。脚が動かねえ。血がドクドク流れ出してる。クッソ！最悪の一日だ。最悪の一日だった。それに最悪の人生だった。もう終わりだろ。銃声が遠ざかってく… #smytxt
2016-07-03 18:45:19
SUMIYU
@SUMIYU1987
今日も朝からクソみたいな労働だった。汗水たらして、クソ重い部材を運んだ。ちょっと休もうとすると現場監督はムチで打ってくる。ムチだぜ？石器時代じゃねえんだ。でもこのファッキン今は、石器時代よりひどい。ヒィヒィ言いながら終わった。一日分の給料を投げ捨てるようにもらった。#smytxt
2016-07-03 18:49:49
SUMIYU
@SUMIYU1987
わき目もふらず、自宅に取って返す。自宅？ボロボロのクソアパートだ。雨は漏る、隙間風は吹く、隣のババアの猫のションベンのにおいはひどい。クソだ。傷だらけの下層労働ブーツを脱ぎ捨てて、かびくさいフートンに身を沈めた。旧世代クソコンポでお気に入りのアルバムを流す。#smytxt
2016-07-03 18:53:44
SUMIYU
@SUMIYU1987
だがジョン・ボットンのイカしたベースラインを堪能する暇もねえ。隣のやつらがおっぱじめやがった。壁越しに吐息と乱暴な喘ぎがもれる。ファッキン前後騒音の主は、濁った目つきの汚ねえハゲと、パグの顔面をショックメイスで２０回ばかしブッ叩いたみたいな顔したクソ女だ。#smytxt
2016-07-03 18:57:44
SUMIYU
@SUMIYU1987
俺は半ば中身の入ったジンジャエールの瓶を壁に投げつけて部屋を出た。階段でババアとすれ違った。また汚ねえ猫を拾ってきてやがる。嬉しそうな顔しやがって。どうもイライラする。だが、俺は今ちょっと金がある。先月はずいぶん働いたし、女も買わなかった。そうだ、パブ行くか。#smytxt
2016-07-03 19:01:47
SUMIYU
@SUMIYU1987
俺はPVCジャケット（垢まみれのぼろ布だが俺が持ってるいちばんいい服）の襟を立て、両手をジーンズのポケットに突っ込み薄汚い路地を歩いた。モヒカン・ヨタモノが幻覚見ながら奇妙に腰を動かし、数人の仲間がはやし立てる。浮浪者がゴミ箱をあさっていてる。散らばるクソチラシ。#smytxt
2016-07-03 19:05:59
SUMIYU
@SUMIYU1987
いちばん薄汚い区画を抜け、噴水公園を尻目に２番目の角を曲がる。右手に淡い光。パブ「水面」だ。仏頂面のままドアを押し開けた。 「あら、いらっしゃい」 パブをやってるのはすげえHOTな姉ちゃんだ。下着みたいな服着てやがる。肌が薄青い。なんかバイオ身体改造だろ。#smytxt
2016-07-03 19:10:41
SUMIYU
@SUMIYU1987
だがここは落ち着く。居場所ってわけじゃねえが、俺がちょっとはマシでいられる場所だ。クソの中じゃマシなクソ。良いクソだ。 で、そんな良いクソで酒を飲んだ。金あるし、ずいぶん飲んだ。１１時くらいにパブを出て、違法オイランハウスに向かった。途中一度吐いた。#smytxt
2016-07-03 19:13:58
SUMIYU
@SUMIYU1987
そのあたりはちょっと記憶がない。薄汚いドブの横、ゴミ捨て場みたいな臭いのビルに入った。金を渡してオイランを選んで、部屋に上がった。たぶん違法な年齢の黒髪のオイラン。目がキマってて、息がくさい。腕は注射針の痕と切り傷だらけ。ファックしたけど、吐き気がして途中でやめた。#smytxt
2016-07-03 19:18:55
SUMIYU
@SUMIYU1987
ファック！頭を掻きむしりながらビルを出た、その時だったんだよな。 「「「ザッケンナコラー！！！」」」 「グワーッ！」「テメッコラー！」BANG!「死ね！」BANG!BANG! 「死ね！」BANG!BANG!「アッコラー！」BANG!BANG!BANG! #smytxt
2016-07-03 19:22:14
SUMIYU
@SUMIYU1987
ここじゃよくあるんだよ。ヤクザだ。抗争か、制裁か。 すぐに停まってたバンの裏に潜って伏せる。怒号と銃声のする方を見ると、黒服のヤクザどもがなんかのグループを撃ち殺してるらしい。アブネエ。ものすごい統率の取れた動きだ。ロボットみてえだな。#smytxt
2016-07-03 19:26:20
SUMIYU
@SUMIYU1987
車体に隠れて、息を殺してじっと見てると、ヤクザと目が合った。「アッコラー！」いかついサングラスの黒服が走って向かってきた。やべえ！俺関係ねえぞ！とりあえず護身用で持ってるマートマチックピストルを抜いた。どんんどん向かってくる！こっちにピストルを向けてきた！ファック！#smytxt
2016-07-03 19:29:07
SUMIYU
@SUMIYU1987
オイオイオイオイ！ふざけんなクソ！俺は素早い動作でピストルを構えて撃った。BANG!BANG!BANG!BANG!BANG! 当たらねえもんだな。 BANG!「ウッ」肩をやられた。「ザッケンナコラー！」BANG!「グッ」腿をいかれた。BANG!「グワッ」腹。#smytxt
2016-07-03 19:31:17
SUMIYU
@SUMIYU1987
で、これだよ。ひでえもんだ。もう目が開かない。クソみてえな人生。クソみてえな仕事。クソみてえな女。クソみてえな俺。クソ死。 (((ねえ、聞いてる？？？))) 死ぬ時くらい静かにしてくれよ。クソみたいな幻聴。 (((ちょっとアレするよ))) #smytxt
2016-07-03 19:35:43
SUMIYU
@SUMIYU1987
ヤクザどもはあっという間にヤクザベンツでどっかに消えやがった。殺されたやつら。やつらの死体も、黙りこくってやがる。滑稽だ。俺ももう黙る。サヨナラ… (((憑依する音！「ヒョウイッ！」なんちゃって！ ガハハ))) ファック… ファック… ファック… #smytxt
2016-07-03 19:38:36
SUMIYU
@SUMIYU1987
雨が降ってる。 雨が降ってるな。 身体もびしょ濡れだ。大粒の雨が俺の背中を打ってる。薄汚い路地。なんだ生きてんのか？俺は。身体が相当痛む。痛むどころじゃねえ。当然だ。だが、俺は生きてるらしい。深夜か？ 真っ暗だ。クソネオン看板の光が濡れたアスファルトを照らしてる。#smytxt
2016-07-03 19:42:11
SUMIYU
@SUMIYU1987
目は開く。目は開くんだ。見える。なぜか死んでねえ。なんだか知らねえが悪運が強いぜ。とりあえず家に帰ろう。ぼーっとする重い頭をゆすっていると、道の向こうの暗闇の中に変な光の模様みたいなやつが出てきた。どぎついネオンかレーザーみたいなやつ。なんだ？ #smytxt
2016-07-03 19:45:24