すみゆ忍テキスト　【リボーン・ウィズ・シット】

SUMIYU @SUMIYU1987

光がどんどん増えて、ペンで絵を書くみたいに、丸くて複雑な模様になっていった。子供のころカトゥーンで読んだ、魔法使いが悪魔を呼び出すときに使うサークルみたいなやつだ。やっぱり俺は死んだのか？死んでおとぎ話の世界に来ちゃったのかもな。#smytxt

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「…ハイハイ、アスパラは抜いてくださいね…コロッケ２個でいいです…」光のマジックサークルからかすかに変な話し声が聞こえてきた。次の瞬間、暗闇の壁に描かれた模様からヌッと革靴をはいた足が出てきた。黒い脚。つづいて腕。体。男だ。聖職者みたいな格好した男が這い出てきた。#smytxt

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男は口元を変なオメーンみたいなので隠していた。メンポだメンポ。カトゥーンのニンジャがしてるみたいなやつだ。クソ、なんだこりゃ。男がキョロキョロ辺りを見回しながらこっちに近づいてくる。「あらら…こんなところでしたか…汚いねずいぶん…」#smytxt

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「えーと、ダイッジョブ？」男がこっちにかがみこんで手を差し伸べてきた。締まりのないクソみてえな顔だ。ニヤニヤしてる。 「なんだよこのクソ野郎…」 「ソンナ・ニンジャの名前が消えたのでね、その、位置を突き止めてたんですがね…」 「なんだよお前は…ファック」 #smytxt

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「ずいぶん口が悪いですねぇ。まぁ詳しいことはあとで説明しますからちょっといらっしゃい。うちのメイドが夜食作ってくれてますしとりあえずお風呂に入りましょう。行きますよ」 男は俺の腕を強引に掴んで起き上がらせた。なんだ！？撃たれたはずの脚が軽々動く。#smytxt

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(((行きなさい！たぶんこいつ大体安全！　ご飯食べないと力出ないし！スシがいいな！))) また頭の中で変な声が響く。ファック。 わからなくなってきた。 俺は腕をひかれるままマジックサークルに入った。 #smytxt

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【リボーン・ウィズ・シット】　後編につづく #smytxt #すみゆ忍 #すみゆ忍テキスト