ザ・フェミニズム 上野千鶴子 小倉千加子著 について
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上野「歴史的に見た場合フェミニズムとはリベラリズムの女性版のことでありリベラル・フェミニズムとは近代の産物であり近代と命運を共にし、近代の完成と共に完成し、近代の終わりと共に終わるという考え方があります。要するに用済みになったという考え方もあるんですが、私はその考え方に与しない」
2016-07-13 17:16:33上野「なぜかというと私の理解するかぎりのフェミニズムは、リベラル・フェミニズムではなかったからです。だから私はフェミニズムはリベラリズムの女性版だというふうには理解していない。しかし先ほど説明したようにフェミニズムの主流化とともに使命は終えたという解釈も成り立ちます」
2016-07-13 17:17:59上野「だとしたらその次のステップに、あなたは一体、何をしたいのかということなんです」小倉「大それた希望も野心もありませんけれど一つにはとにかく自分が嫌いなものは嫌いと言い続けるしかありません。体制と一体化し主流となっあリベラル・フェミニズムを批判し続けること。→
2016-07-13 17:19:21→大衆は使命を終えたものにでもついていくから。地方自治体の女性大学の受講生の論文集なんかを読んでいるとこんな講習会は止めてといいたくなる。フェミニズムを勉強するのはもう止めて、と。みんな間違ってるやん。私に言わせればリベラル・フェミニズムとは革新の皮をかぶった保守派、です。→
2016-07-13 17:20:55→したがって、リベラル・フェミニズムとラディカル・フェミニズムの違いは、保守か破壊か、となる」上野「あなたの説明はわかりやすくていい(笑)私もその意見とほとんど考えは変わりませんが、少し言い方を変えましょう」
2016-07-13 17:22:03上野「保守が悪くて破壊が正しいということよりも、近代の枠組みを予件として認めるか認めないかという違いです。リベラル・フェミニズムはそれを認めた上で、その中に女も参加をしようという主張ですから、めざすものが違う。ラディカル・フェミニズムは後になって蓋をあけてみると、→
2016-07-13 17:23:32→こんなにも違う人たちが呉越同舟していたのかということになると思うぐらいゴチャゴチャで、一言でラディカル・フェミニズムとまとめていいのかどうかわからないけれども、ラディカル・フェミニズムの中にははっきりとした近代批判がありました。→
2016-07-13 17:24:49→近代批判というのはリベラル・フェミニズム批判なんですよ。ラディカル・フェミニズムは、リベラル・フェミニズムが少しも女の状況を改善してくれなかった、少しも私を救ってくれなかったということから始まってくるんです。→
2016-07-13 17:26:13→つまり、私が女であるがゆえに抱えている問題に対して、リベラル・フェミニズムは答えを出してくれなかったんです。法的・経済的地位が男女平等になったからといって「私」の問題についてはそれが少しも解決になってはいない。その認識から生まれた思想をたまたまラディカル・フェミニズムと、→
2016-07-13 17:27:29→他に呼びようがないから呼んだだけです」小倉「経済的・社会的地位が男女平等になったからといって、まだ解決されない問題がある。その解決されない問題の核心こそがセクシュアリティです。今まで日本のフェミニズム業界はセクシュアリティをタブー視してきたんですね。→
2016-07-13 17:29:01→そのタブーがやっとここ2.3年ではがれた。それはセクシュアリティ・スタディーズが台頭してきたからでしょうね」上野「もう一方ではここ20年ばかりのフェミニズムの流れの中でセクシュアル・マイノリティという言葉をつかいたくないのですがそういう人たちが自由にさまざまな性のあり方を→
2016-07-13 17:30:31→選ぶような環境ができてきたということでしょう」小倉「結婚問題はタブー視してきましたよ」上野「そういう意味では結婚しているフェミニストは嫌いという言葉にどういう反応を示すかということがリトマス試験紙になる。セクシュアリティをタブー視してきたフェミニズムの象徴として結婚がある」
2016-07-13 17:32:39日本でフェミニズムに救いを求める人が多いのはこういうとこからかもねえ。救いのフェミニズム、癒しのフェミニズム…。フェミニズムに私は救われた癒されたという主張をする人も多い。 twitter.com/ndac_todoroki/…
2016-07-13 17:35:31一連の中からだけど、これは上野氏の発言の部分。思想や運動が自分を救ってくれる、という発想がおかしくないか?それは宗教の考え方だ。政治は宗教ではない。これまでのどの権利だって勝ち取ってきたものだろうに twitter.com/tamako_han/sta…
2016-07-13 17:33:58なんかこの本を読んでいると、目の前の不条理を是正しようと戦う人がフェミニストのはずなのに、いつのまにかフェミニストという生き方みたいなことになってるよな。フェミニズムという思想を求道する人がフェミニストであり、フェミニズムを信仰する人がフェミニストなのでしょう。
2016-07-13 17:38:31多摩湖さんが「ザ・フェミニズム」の抜き書きツイをしているのでRTします。議会制民主主義/憲法の枠内(自民党から共産党まで)の政治/社会運動を「近代主義」の名で批判しています。twitter.com/tamako_han/sta…
2016-07-13 22:00:42「近代主義」の名で批判しているのは、新左翼が言うブルジョワ民主主義とほぼ同じです。「体制内改革」はナンセンスだとされます。日本で女性の抱えている困難を克服する権利運動としてのフェミニズムが発展しなかったのは当然でしょう。
2016-07-13 22:01:22私たちは現に生きている女性の抱えている困難を解決したいと考えます。緊急避妊薬ノルレボのアクセス障壁は不条理だと考えます。一つ一つの具体的な問題を解決するそれがフェミニズムだと考えるからです。
2016-07-13 22:06:12昨日の上野千鶴子と小倉千加子のザ・フェミニズムを読んであれこれ考えているのですがぼーっとしてるので、ぼーっとしてたい。上野千鶴子と小倉千加子が望んでいるのは改革ではなくて、破壊なんだよね。とにかく嫌なものをぜーんぶ破壊しちゃいたい。でも、そこに暮らす人々の未来はどうするの?
2016-07-14 15:18:40私はなぁ、上野千鶴子と小倉千加子のザ・フェミニズムがなんでそんなに評価されてるのかわからんのよ。私からしたら体制内改革なんてナンセンスと斜めから社会を見つつ何もしない人たちなんてただの冷笑系()と何が違うねんなと思ってしまうんだよね。
2016-07-14 15:26:46ザ・フェミニズムは、自分たちがフェミニズムで飯を食ってそれで儲けさせてもらって、本を読んでもらわないといけないので時にはリップサービスもするけど、多くの女性をいかに見下してるかがありありと分かる内容じゃんか。何様やねん、この人らはって思ってしまうわ。正直。
2016-07-14 15:28:19女性が生きていく中で困ったと思うこと、不公正だと感じること、理不尽な法律…そういったものを一つ一つ是正していくことを、体制内改革なんてナンセンス、法という男のルールに乗るなんて嫌だって言って、じゃあ何を変えるつもりでいるのさ。じゃあ2人は権威といえど何をしてきたのさ。
2016-07-14 15:34:15私たちが今生きているのは、代議制民主主義だし、それに変わる何かもすぐにはやってこないし、とにかく今変えられるものを変える為には、その社会の中のやり方をまずやってみるしかないじゃんか。
2016-07-14 15:37:14>RTs やはり「改革ではなくて、破壊なんだよね」ってことになるんじゃないか。改革を否定してしまったら、フェミニズムは何するんだよという話。
2016-07-15 13:02:23夫婦別姓だって、イデオロギーで考えればなんとでも言えるわけよ。そんなこと百も承知だよ。でもね、社会生活を考えて別姓を選択したいという人がいる、それが現実。現実に対応するようにしましょう、って私の感覚から言えば選択的夫婦別姓を求めるのは当然なんだよね。
2016-07-15 13:03:36