戦前の小書き仮名の表記・組版

@uakira2さんと@2SC1815Jさんが近デジ等の電子化された公開資料を博捜された成果です。 「印刷史から見た外交文書」http://togetter.com/li/281048 に続きます。
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きえだ ゆうすけ(清閑堂/ハクバオウジ)@『数式組版』ラムダノート @p_typo

官報に公示されたからには,外務大臣閣下におけれてはそのように発せられたのでしょうw

2012-03-28 23:26:10
UCHIDA Akira @uakira2

我が帝国議会にアカを入れることなど許さんッ けどコッソリ朱入れして直しとけッ @2SC1815J

2012-03-29 06:51:20
UCHIDA Akira @uakira2

昭一九ト云ッテモ、一月ノ第八四回貴族院 http://t.co/Cih4sqi7 ダト促音「ッ」ハ小書キダネ。

2012-03-28 20:55:45
2SC1815J @2SC1815J

@uakira2 揺れがあるようですね。貴族院第84回本会議第3号(S19-1-23) http://t.co/piBAU5qK は和文促音を小書き、衆議院同(S19-1-22) http://t.co/aLeVWI8C は和文促音を大書き、外国地人名の拗促音は大小どちらもあり。

2012-03-29 00:20:06
UCHIDA Akira @uakira2

そういえば自分が先に見てたのも衆院でした。貴族院と衆議院で別チームが組版してたんでしょうかね。 @2SC1815J

2012-03-29 06:30:51
2SC1815J @2SC1815J

貴族院第1回本会議第1号(M23-12-4) http://t.co/mLQkuaYh では、促音小書き(p16上など)、拗音大書き(p20下「ソレジヤー」)、第2号 http://t.co/Yr9XksAY では、促音小書き、拗音は大小両方(p24下「コリヤマー、チャウド」)。

2012-03-29 01:35:24
2SC1815J @2SC1815J

貴族院第1回本会議第5号(M23-12-19) http://t.co/LO87H61y では促音の小書きツが行頭に来ている(p63下段、p68上段など)。「ようろッぱ」とツの小書きだけ片仮名なのも興味深い(p64下段など)。小書きの「つ」は活字がなかったのだろうか。まさかね。

2012-03-29 01:55:31
UCHIDA Akira @uakira2

その頃だと、活字での日本語表記について色々と手探りされてる段階って感じですね。 @2SC1815J

2012-03-29 06:38:02
UCHIDA Akira @uakira2

平仮名で促音を小書きする必要・欲求があれば一回り小さいサイズの活字を使えばいいので、やッぱり小書き促音はカタカナでなくちゃね、っていう時代だったンですよ、きッと。 @uakira2 @2SC1815J

2012-03-29 06:46:30
貍人鳥(小池咊夫) @koikekaisho

この間、急速に証拠資料が示されて、日本語組版における「禁則」の実態が見えてきた。個人的にまとめておきます。明治から昭和初期までは拗音の小書は例外的であったが、促音の小書はかなり見られた。これには一回り小さいポイント・号の活字を用いた。その際込め物が必要なので行頭は避ける傾向に。

2012-03-29 20:54:41
貍人鳥(小池咊夫) @koikekaisho

続き)戦後は小書の仮名を全角サイズに鋳込むようになり、行頭でも作業性に問題はなくなった。ただ、見慣れ及び音読の際の問題から拗促音小字を禁則とする場合もあった。聖書などに例が見られる。電算写植の組み方原則策定時に拗促音小字の行頭配置を明確に許容しているのは当然の流れ。

2012-03-29 21:01:32
貍人鳥(小池咊夫) @koikekaisho

続き)一方で、デザインの面から版面の矩形を崩さないための禁則という考えが現れるのは写植による本文組版が一般化して以降のことであると言えるかもしれない。ぶら下げをしないだけでなく、行末約物の半角固定まで指定するデザイナーが出現するのは80年代と思われるが、これはまだ実証していない。

2012-03-29 21:08:17
UCHIDA Akira @uakira2

いや、「強い禁則」の件 http://t.co/REazf5qQ で、 @ogwata さんの仮説を検証してみたいなと。 @mashcosan

2012-03-29 20:40:14
小形克宏 @ogwata

@uakira2 この仮説でしょうか? https://t.co/OboINiTh だとすると、本間さんが知らせてくださった官報により、仮説は崩れているのではないでしょうか。

2012-03-29 20:47:55
小形克宏 @ogwata

@uakira2 先日ブログで組版規則書を比較した際 http://t.co/vrRWEOo5 印象に残っているのは、多くの規則書が「活版時代は拗促音・長音を禁則にしていた」旨の記述があったこと。ところが見る限りではそれは希少例。いったいルール制定者達は何を見てそう書いたのか?

2012-03-29 21:00:00
小形克宏 @ogwata

@uakira2 そう思っていたところに、昭和初期の官報が促音を禁則にしていたことを知り、もしかして彼等の念頭になったものの一つは、官報なのかなと思ったのです。

2012-03-29 21:02:01
2SC1815J @2SC1815J

@ogwata @uakira2 促音を表す小書きのツが使われたのは「議事速記録」という性質が影響しているのではないかとも思います。議事速記録以外の官報でも小書き仮名を使用しているか、および行頭禁則しているかを検証できるといいなと思います。

2012-03-29 21:13:59
小形克宏 @ogwata

@koikekaisho 素人臭い質問ですが、戦前の促音の小書きについて、〈一回り小さいポイント・号の活字を用いた〉ことが分かるポイントはどこでしょう? アキがない、寄り引きに違和感がある、といった部分?

2012-03-29 21:09:10
貍人鳥(小池咊夫) @koikekaisho

@ogwata 促音の「ツ」がアケ組みの字間に入っているものは多く見られます。また官報のようにベタ組みでそこだけ字詰が変わっている例もあります。

2012-03-29 21:15:47
小形克宏 @ogwata

@koikekaisho ああ、そうか、促音を異サイズで組むためには、促音それ自身の左側に生じる余白を埋める込め物が必要になる。ところがこれが行頭にきた場合、天は解版糸だけで固定されることになり、抜けやすくなる(行中ならインテルや他の活字で四方を囲める)。だから忌避されると。

2012-03-29 21:34:57
きえだ ゆうすけ(清閑堂/ハクバオウジ)@『数式組版』ラムダノート @p_typo

号数が違えばデザインも微妙に変る(?)から見本帳があれば把握できる.とかかな.

2012-03-29 21:11:31
狩野宏樹 @KAN0U

@koikekaisho @ogwata 1年半前にアップロードした http://t.co/1YMOx8wu のように、拗音と促音が連続した時に全角に押し込められる場合も分かりやすいですね。

2012-03-29 21:17:14
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UCHIDA Akira @uakira2

一瞬見えてた元ツイートが削除されたようなのでエアRT。そうなんですよね、圓朝とか見てると促音をカタカナにしたいのは判る http://t.co/A2o9o9M1 けど小書きじゃなくて、小書き捨て仮名 http://t.co/Vr8wKfrG 用例は珍しいという。

2012-03-29 22:03:11
UCHIDA Akira @uakira2

@uakira2 河竹黙阿弥の新作歌舞伎なんかはベタ組でいい感じなんだけど、一見小書き右寄せに見えちゃうカタカナ部分は、単にセンターが揃ってないだけで当時の普通の五号カタカナのようですし。 http://t.co/oHaFuibr

2012-03-29 22:07:10