昭和・大正のニーチェ

菅原潤『昭和思想史とシェリング』第2章要約&やりとりだけをまとめるつもりが、前半5分の1が長くなりすぎた…。 1. 2/7-8の@yakumoizuruさんの杉田弘子『漱石の『猫』とニーチェ』について。 2. @helplineさんの東北大付属図書館の漱石文庫訪問レポなど。 3. @pouvoirmagiqueさんの4に若干つながってるツイート。 続きを読む
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@ttt_ceinture

@waschmaschine 「昭和思想史」という単語を荒川幾男の『昭和思想史 暗く輝ける1930年代』を下地にしてるとか、30年代~敗戦までを指すとか、そんな言葉から第2章始まってた。

2010-06-21 03:03:26
@ttt_ceinture

@waschmaschine とりあえず、生田長江におけるニーチェ受容を追うことに費やされてるっぽい<第2章

2010-06-21 03:04:53
@ttt_ceinture

つか、20頁足らずならざっといま読めるな。読んで内容を要約しよう。

2010-06-21 03:05:29
@waschmaschine

@ttt_ceinture アマゾンで見る帯文がなかなかそそるので、とりあえず手にしてみようと思います。情報サンクス! http://amzn.to/agyN0v

2010-06-21 03:06:18
@ttt_ceinture

三木、戸坂、梯明秀、船山信一って京都学派を中心とする「日本哲学史」研究では扱われてないのか……

2010-06-21 03:12:46
shokou5 @shokou5

.@ttt_ceinture @waschmaschine 情報ありがとうございます.明治期の 日本文学界における ニーチェ受容については,高松敏男 『ニーチェから日本近代文学へ』 という 本を かって ちょっと ながめたままでした.樗牛を 中心とした 美的生活論争とか.

2010-06-21 03:13:04
@ttt_ceinture

生田言及がはじまる第2章第2節の開始とともに、注5がつけられ、RT @shokou5 //明治期の 日本文学界における ニーチェ受容については,高松敏男 『ニーチェから日本近代文学へ』 という 本を かって ちょっと ながめたままでした.樗牛を 中心とした 美的生活論争とか.

2010-06-21 03:15:19
@ttt_ceinture

注5は「生田長江が登場するまでの我が国におけるニーチェ受容史については、高松敏男『ニーチェから日本近代文学へ』幻想社、1981年、5-41頁を参照。」ともろに挙がっているw @waschmaschine @shokou5

2010-06-21 03:17:17
shokou5 @shokou5

@ttt_ceinture うまく つながって なによりです笑.

2010-06-21 03:20:14
@ttt_ceinture

第1節では従来の「日本思想史」=本居・丸山・徂徠らの近世関係ばっかり、「日本哲学史」=前述の「京都左派」を排除して西田・田辺・九鬼・和辻ばかりに偏りすぎ、「社会思想史」=西洋哲学の受容や解釈を真剣に考慮してない、とつっこんだあとで、

2010-06-21 03:23:31
@ttt_ceinture

嶺秀樹『ハイデガーと日本の哲学』は、ハイデガーを軸に和辻・九鬼・田辺らの受容を論じている意味では今後重要、と言及(4人しか出てこないのは限界すぐる、とつっこみつつ)。なので本書はニーチェとシェリングなのだよ、嶺試み重要! と。

2010-06-21 03:25:37
@ttt_ceinture

明治期ニーチェ受容。有名どころ:桑木・鴎外・樗牛(cf.高松本)。大正期にニーチェ全集を邦訳したのは生田。ニーチェ受容では生田影響大きい(生田生涯については、cf.猪野謙二『日本文学の近代と現代』pp.247-264)。

2010-06-21 03:32:00
@ttt_ceinture

生田の号「長江」は師匠上田敏から。初期は自然主義文学批判、他方で海外思想紹介。「青鞜」の母胎・閨秀文学会(らいてう・山川菊栄も在籍)も創設。高群逸枝も長江から影響された。生田がニーチェ傾倒したのは資本論翻訳とその挫折が大きい。生田『超近代宣言派』には30年代問題圏を先駆的に提示。

2010-06-21 03:43:05
@ttt_ceinture

『超近代派宣言』:生田はマルクス派社会主義者は平等主義的民主主義精神が半端だ、社会主義者が資本主義を批判してるのは資本家になれない運命を呪詛しているからだ、と批判(ニーチェのルサンチマン論っぽい、と菅原は指摘)。資本主義と社会主義の両者の「超克」=超近代的、と生田は語る。

2010-06-21 03:47:12
@ttt_ceinture

『超近代派宣言』引用部分要約:超近代主義は近代的なもの一切への嘔吐感から出発してるので、近代主義の否定や反対物に見えるかもしれないが、後退ではなく超克。商業主義よりも重農主義、都会よりも村落、文明よりも文化、西洋よりも東洋を選び取る。

2010-06-21 03:53:56
@ttt_ceinture

要約続き:社会主義が存続するかぎり兄弟分の資本主義もまた存続する。女性解放のためには「婦人解放」の近代的謬見の解放も必要。これら認識が超近代的。/こうした主張は「近代の超克」スローガンと重複し保田に近い。ただし重農主義言及は昭和期の亀井によるニーチェ受容・ニヒリズム理解には無い。

2010-06-21 03:57:27
@ttt_ceinture

さて、そもそも日本でのシェリング受容は、世代的に後続するはずのニーチェが先に日本で受容され、そのニーチェ受容が触媒となってシェリング受容があったので、という話だったけど、大正期ニーチェ受容は二つあって、生田と和辻・阿部次郎の二つなのだよ、となる(ここで第2節終わり)。

2010-06-21 04:04:16
@waschmaschine

生田が資本論訳そうとしていたというのは初耳! RT @ttt_ceinture: ..初期は自然主義文学批判、他方で海外思想紹介。「青鞜」の母胎・閨秀文学会(らいてう・山川菊栄も在籍)も創設。高群逸枝も長江から影響された。生田がニーチェ傾倒したのは資本論翻訳とその挫折が大きい。.

2010-06-21 03:41:09
@waschmaschine

生田長江の資本論翻訳、国会図書館のデジタルアーカイブにちゃんとあった。 http://bit.ly/aeD0VU

2010-06-21 03:45:58
shokou5 @shokou5

杉田 弘子『漱石の『猫』とニーチェ―稀代の哲学者に震撼した近代日本の知性たち』.これは ぴったり!ありがとうございます! RT @komi_komi ニーチェと日本近代文学だと、最近こういう本が出てます。ご参考まで。 http://amzn.to/bNlyXo

2010-06-21 03:56:03
@ttt_ceinture

杉田弘子の『漱石の『猫』とニーチェ―稀代の哲学者に震撼した近代日本の知性たち』は、1-2月ごろにも@yakumoizuruさんが注目していてTLで何度も話題になったなあ。面白そうなんだけどまだ手にしてないや。

2010-06-21 03:59:01
@waschmaschine

とある研究会では、著者のこれまでの研究の蓄積らしく、収録されてる元論文に古いものが多い、と指摘されてました。一応参考までに。 RT @ttt_ceinture: 杉田弘子の『漱石の『猫』とニーチェ―稀代の哲学者に震撼した近代日本の知性たち』

2010-06-21 04:02:55
@assazi

嶺先生は"Ungrund und Mitwissenschaft"というシェリング研究で学位取得(@テュービンゲン大学)された方。出版されたときに読みましたが『ハイデガーと…』は好著だった記憶が…。 RT @ttt_ceinture: 嶺秀樹『ハイデガーと日本の哲学』

2010-06-21 03:43:53
@ttt_ceinture

菅原は嶺本をほぼ絶賛してますよ。RT @assazi: 嶺先生は"Ungrund und Mitwissenschaft"というシェリング研究で学位取得(@テュービンゲン大学)された方。出版されたときに読みましたが『ハイデガーと…』は好著だった記憶が…。

2010-06-21 03:48:18
@assazi

確かに…。『ハイデガーと日本の哲学』で気になったのは西田の扱い(というか扱わないという断り書き)くらいだったような。@ttt_ceinture

2010-06-21 03:59:56
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