「津田氏の論文は注目を浴びてるが、それが間違いとわかる論文の方は全く注目されていない」という記事:3県対照調査の論文を読もう(完全版)
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thebreakthrough.org/index.php/issu… 「福島の子供に甲状腺ガン異常発症は無い」との本記事は、津田「論文」は林檎と林檎を比べず、自己の主張に不利な証拠は一顧だにしない誤謬に満ちたものと一蹴。掲載した「疫学」誌は査読基準を見直すべきと警告。 胸のつかえが取れる超優良記事
2015-10-20 13:08:00nature.com/articles/srep0… 前出記事が、優れた研究成果なのに殆ど注目されなかったと指摘している長崎大林田教授et alの論文。福島県の子供の甲状腺ガン発症率は他県と変わらないというもの。今年3月掲載らしいが確かに記憶に無い。マトモな議論はメディアは黙殺、の好例
2015-10-20 13:16:20何故「津田論文」の様なジャンク科学がはびこるのか?「その理由の一つは、高尚な志を持っているものの勘違いした科学者とジャーナリストが、事実には目を瞑ってでも放射線の脅威を伝えることが使命と思っているからだ」 本当にいい記事なんだけど誰か訳して拡散してくれないだろうか
2015-10-20 20:38:39この記事、津田「論文」に感化されて(?)思わず詩を奏でたとかのAP通信のカゲヤマ女史についても触れてる(記事中、詩が掲載されている)。デマ記事に触発されて詩を書いてるヒマがあるなら真実に目を向けることに意を割け、と一喝。 指摘が正しすぎてふるえる(死語)
2015-10-20 21:59:26(↑AP通信の影山優理記者(@yurikageyama )は、津田論文の公表を伝える記事を書いています↓)
津田教授の甲状腺がんの論文を報じたNYTの記事、なんか気持ち悪い書き方してるなとおもったら、案の定YuriKageyama記者の記事か…。Kageyama記者は、菅谷市長の松本留学の記事も前書いていたのだよね。bigstory.ap.org/urn:publicid:a…
2015-10-13 21:47:553県対照調査の論文のご紹介
「津田氏の論文は注目を浴びてるが、それが間違いだと分かる論文の方は全く注目されていない」という記事。bit.ly/1MU1SUF 甲状腺スクリーニングの3県対照調査の論文(もう3報出ていたとは知らなかった)を津田論文と対比して紹介。
2015-10-22 08:25:19甲状腺スクリーニングの3県対照調査の論文3報中、最初に出たのは2013年6月公表のこれ(有料)bit.ly/14CLkbK タイトルページに「環境省報道発表(2013年3月29日付け)bit.ly/16VXsEQ を英訳したもの」という但し書き
2015-10-22 09:47:132013年6月公表の1報目bit.ly/14CLkbK が日本語で報道発表されたデータの英語による速報紹介だったのに対し、2013年12月公表の第2報(無料)1.usa.gov/1elmOPZ では県別・年齢別の嚢胞・結節の頻度分布を提示の上(続く)
2015-10-22 09:54:05(続き)3県合算で年齢調整(2010年の3-18歳の子供の日本標準人口分布を使用)後の検出率を算出(表5) pic.twitter.com/FOfauWWlyj
2015-10-22 10:02:363県対照調査はもともと福島県の県民健康調査の甲状腺検査で直径20 mm以下の嚢胞=細胞と細胞の隙間にできた水たまりが40%以上のこどもに見つかったことから、原発事故の影響を受けていないと考えられる県外で同様の検査を行った場合嚢胞、結節の検出率がどの程度になるか調べる目的で行われました。上の表では福島県民健康調査と違って嚢胞=cystの大きさを直径5 mm以上と以下に分けていますが、3県の男女対象全員を合算して年齢調整後の直径5 mm以下の嚢胞の検出率が48%あり、5-20 mmのものは5 mm以下に比べて遥かに少ないことを考えれば、年齢調整後の福島県下の嚢胞検出率が他地域と比べて異常に高いわけではないことは十分に言えると考えられます。
ご参考までに、福島県民健康調査の先行調査(1巡目)の確定結果(2015年6月30日現在)http://bit.ly/1RzoSs3 では5 mm以下の嚢胞の検出率は(88076+48450)/300476x100=45.4%、5.1 mm以上の嚢胞の検出率は(7238+123+14+8+4)/300476x100=2.4%、5 mm以下の結節の検出率は1715/300476x100=0.6%、5.1 mm以上の結節の検出率は2275/300476x100=0.8%でした(いずれも年齢調整なし)。
(ちなみに第1報と第2報の内容は、日本語の「平成24 年度甲状腺結節性疾患有所見率等調査成果報告書」bit.ly/1epE8XZ の前半第1編の内容に対応。後半第2編(p.53-p.63)はヨウ素欠乏度と甲状腺疾患の発症リスクに関する文献紹介でこちらも必見)
2015-10-22 10:12:53(ご参考までに以前のツイートを少しご覧下さい)
環境省が依頼した「福島県外3県における甲状腺結節性疾患有所見率等調査」の成果報告書bit.ly/1oViK1I には、青森、山梨、長崎の3県で行われた対照調査の報告だけでなく、放射性ヨウ素による甲状腺疾患と地域のヨウ素摂取量の関係についての文献調査結果が載っている
2014-05-30 20:13:52チェルノブイリ事故後の被害地域(ロシア領内ブリャンスク州内)では、甲状腺がんの発生頻度が最も高かった地域は尿中ヨウ素濃度(低いほどヨウ素欠乏度が高い)が最も低い地域と一致していた(bit.ly/1mPqejJ p.51-52)
2014-05-30 20:24:04また甲状腺がんの組織型はヨウ素充足状況と関連性があり、ヨウ素欠乏度が低い(尿中ヨウ素濃度が高い)地域では乳頭がん(最も高頻度で見られる進行の遅いがん)が、高い地域では濾胞がん(乳頭がんより悪性度が高い)が多くなる(bit.ly/1mPqejJ p.52)。
2014-05-30 20:34:22ヨウ素欠乏度の話といえば、このまとめbit.ly/PBmVPY の冒頭でご紹介したWHOのヨード欠乏症の世界地図(旧版2003年版の方がわかりやすい)をぜひ。ベラルーシは世界有数のヨウ素欠乏地帯。地図でデータなしの日本、韓国は海産物多食で世界有数のヨウ素過剰地帯
2014-05-31 13:51:19『小児甲状腺乳頭癌:充実型/充実濾胞型の 病理学的特徴と遺伝子異常』(山梨大学医学部人体病理学) jstage.jst.go.jp/article/jaesjs… 「チェルノブイリ原発事故後に周辺地域で増加した小児甲状腺癌ではこの充実亜型の割合が高いことが報告」 (福島は全て標準的な乳頭癌)
2014-08-03 13:12:112015年6月30日現在の先行調査(1巡目)の確定版結果http://bit.ly/1RzoSs3 によれば、全県で悪性+悪性疑い113人中99人が手術を受け、良性結節1人、乳頭癌95人、低分化癌3人という結果です。
また現在まだ進行中の本格調査(2巡目)の2015年6月30日現在の結果http://bit.ly/1jPKG7l では、悪性+悪性疑い25人中6人が手術を受け、乳頭癌6人という結果になっています。