近未来的でおしゃれな義足カバーが話題に「かっこいい義足を履きたい」人への選択肢を作った義肢装具士の思い
義肢装具士、シューフィッターである輝夏(@kinatsu27)さんが、製作した義足カバーの写真を投稿したところ、投稿から1週間経たずに3万を超えるいいねを獲得している。
3Dプリント製義足カバー製作しました!カバーを通して街中など人前で義足を出しても、いい意味で目を惹くものになれば嬉しいです https://t.co/Tr5X7OS8xv
— 輝夏 (@kinatsu27) 2021年12月5日

この義足カバーは見るからに色もデザインもスタイリッシュ。中にLED電球が仕込まれていて光るというのも大きな特徴だ。

街でこんなカッコいい義足カバーを見かけたら、つい目を奪われてしまいそうだ。
投稿を見たTwitterユーザーからは「めっちゃオシャレですー!!いいなあ」「デザインが良くてかっこいいです」「すごくおしゃれで、大げさかもしれませんが未来を感じました。義足もおしゃれな時代が来たんですねぇ」と称賛する声が寄せられている。
トゥギャッチ編集部では義足カバーを製作した輝夏さんに、詳しい話を聞いた。
かっこいい義足を履きたい人のためのカバー
義足カバーを製作しようと思われたきっかけを教えてください。
現存する義足はウレタンのカバーのものがほとんどで、漫画で描かれているようなかっこいい義足は、アートの分野でしか存在していませんでした。
義足であることを隠したい人もいれば、かっこいい義足を履きたい人もいるので「選択肢のひとつ」として作ろうと思ったんです。
義足を使用することとなった時のリハビリのモチベーションにもなったら嬉しいです。
投稿された写真の義足カバーを作るにあたって、こだわった点や苦労した点はどこですか?
人の体のラインがきれいに見えるようにデザインしているのが、このブランドの特徴です。
内部構造(義足本体)とボディラインの間の限られたスペースで義足カバーの設計をしなければいけないので、そこが難しいですね。
人が装着してはじめて「完成」となる
完成した義足カバーを見た方々の感想は、いかがでしたか?
周りの方の反応はまだお聞きしていませんが、お渡しした時は喜んでいただけました。
当日は、完成したカバーだけでも「いい感じにできた」と思っていたのですが、義足カバーを装着して体のラインがつながった段階で初めて「完成した」と感じました。
なぜLEDをつけようと思われたのでしょうか?
「光る義足、かっこいいじゃないか!」
という直感的な理由で、ユーザーさんと盛り上がってつけました(笑)
なお義足カバーを作るためのTwitterアカウントMEIKU(@meiku_______)によると、納期が1ヶ月から2ヶ月と案内されている。

「義足を見せたい人も、見せたくない人もいる」
「見せるか見せないかの、選択肢があっていい」
輝夏さんが作る義足カバーには、義足を装着する人への優しさがあふれていた。