映画監督が推薦する「後味が悪すぎる究極の映画30本」から選んで鑑賞会を開いてみた
テレビドラマ・映画監督の宮岡太郎(@kyofu_movie)さんが作成した「後味が悪すぎる究極の映画30本」のツイートがTwitterで話題になっている。
映画作品をランキング形式で30本紹介している中には洋画・邦画が入れ混じっており、『火垂るの墓』や『ミスト』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』などの名作も。簡単なあらすじとともに、作品の中で描かれているエグいポイントを加えており、説得力ある140文字のレビュー文に仕上がっているのが特徴だ。
Twitterユーザーからは「(レビュー文に)興味がそそられる」「映画の内容とか雰囲気をわかりやすく伝えてる感じがした」と好評で、その他の映画作品に関する感想も多く集まっている。
この30作品をどういった基準で選んでいったのか。宮岡さんに詳しく聞いてみた。
萩原みのりさん主演、田舎町を舞台に登場人物8人の鬱屈した感情が衝突するヒューマンサスペンス映画「成れの果て」(81分)各映画配信サイトで視聴可能です。
アマプラ、U-NEXT、Huluでは無料見放題になりました。
このGWにぜひご注目下さいませ。
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— 宮岡太郎@映画レビュー (@kyofu_movie) 2023年4月28日
クオリティーの高い作品を中心に30本選んだ
作品はどのような視点で選んだのですか。
シンプルに、観賞前と比べてどれだけ落ち込んだかがテーマです。
1位から5位はほぼほぼ互角なのですが、個人的に『縞模様のパジャマの少年』については前情報として「後味の悪い映画」という知識がなかったぶんインパクトがすさまじく、1位に選んだと感じています。
映画作品としてクオリティーの高さを感じたものはありましたか。
ただただ残虐非道な映画というのは他にも思い浮かぶのですが、しっかり作品として、映画としてもクオリティの高さがあるというのを基本に30本を選出しました。そういう意味ではどれもクオリティーは高いと思っています。
ただし、逆に『マーターズ』『ソドムの市』『鮮血の美学』だけが例外で、この3本はただ単に本当に気分が悪くなったので選ばざるをえなかった感じです。
宮岡さんはこの他にもホラーやサスペンスなど、さまざまなジャンルの映画レビューを行っているので、Twitterをチェックしてみてほしい。
「後味の悪い映画鑑賞会」を開いたよ
さて「後味が悪い映画」と紹介された30作品のうち、未見のものをぜひ観てみたいと思った。だが、本当に後味が悪い内容なのであれば、一人で観ずに誰かを道連れにしたい。
というわけで、日頃お世話になっているライター2名を召喚して「後味が悪い映画鑑賞会」を開いてみた。
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