アフリカ「ザンビア米」は和食に合っておにぎりも作れる!現地在住の日本人も感動したお米の味を聞いてみた

アフリカの地に、日本食に合うお米があるとは
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X(Twitter)に投稿されたこちらの画像、一見、普通のおにぎりに見えるが、実はアフリカのザンビア共和国に住む日本人が現地で購入した「ザンビア米」で握ったもの。

ザンビア産米
ザンビア産米で作ったおにぎり。5歳の息子さんのために小さめに作ったそう

画像を投稿した、アフリカ南部のザンビア共和国在住のSayaka Kono(@dumelangafrica)さんによると、以前住んでいた南アフリカで流通していたのは「パーボイルド米(※)」。しかしパサパサしていたためおにぎりは作れず、アジア食材店で売っているお米でしか作れなかったそう。

しかし、ザンビアで売られているザンビア産のお米は、日本米のように「おにぎりが握れるお米」だった。Konoさんは、このお米との出会いを「ザンビアを大変気に入った理由の一つ」とするほど感動したのだという。

(※)…もみ殻状態のお米を浸水させるなどの工程を経て精米したもの。

ザンビア米で握ったおにぎりやザンビア米について、Konoさんに詳しく話を聞いた。

ザンビア産米は日本食にぴったり

おにぎりの具材は何でしょうか?

梅干しと鰹節のおにぎりとわかめふりかけのおにぎりで、具材はすべて日本の食材です。海苔は中華食材店などで売っているかもしれませんが、今回は見つけられませんでした。

以前住んでいた南アフリカのお米は独特の匂いがあったため、日本食にはあまり合いませんでした。ザンビア産米は日本食にとてもよく合うので、おいしくて家では飛ぶようになくなります。

写真のおにぎりは5歳の息子のお弁当用なので、サイズは小さめに握りました。

初めてザンビア産米おにぎりを握った時の感想を教えてください。

息子は2歳頃から絵本などでおにぎりを見ていて、いつも「食べてみたい」と言っていました。

なので、初めてザンビアでおにぎりを握った日は、お弁当に入れてあげられたことがとても嬉しかったです。

ザンビア米はどんなお店で購入していますか?味の感想も教えてください。

露店の量り売りやスーパーで購入でき、スーパーでは5kgで約1,000円(150クワチャ)で売っています。我が家で食べているのは南部州のモングで作られた「Mongu Rice」です。

味は日本米に似ているので和食にも合いますが、ほんの少しふっくら感が少なく、クセのない味です。

ザンビア産米を初めて食べた時はどう思いましたか?

初めて食べた時はとても美味しかったので「この国は住みやすい!!」と思いました。ザンビアのポピュラーな主食「シマ(※)」はとても美味しいのですが、ザンビアでの生活が長いと、やっぱりお米や醤油味のおかずも食べたくなります。

普通のスーパーで一般の人たちが食べる食品として売っているザンビア産米が、これだけ和食に合う美味しいものだと、家計的にも大助かりですね。

(※)…とうもろこし粉を煮てから練って固形状にしたもの

ザンビアではどのくらいの頻度でお米を食べていますか?

南アフリカにいた時は、遠くの中華食材店で購入する日本米に似たオーストラリア米と、ローカル店で購入するパーボイルド米を半々くらいで食べていました。

オーストラリア米を炊く日は週に一回くらい。子どもには和食やカレーなどを作っていて、なかなかおにぎりを作る機会はありませんでした。今はほぼ毎日、一食はお米を食べています。

ザンビア産米のおかげで、アフリカの地でも日本食を楽しめるようになったKonoさん。日本食が気軽に作れるというのは、異国に住む条件として大切なものかもしれない。

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