通常量をはるかに超えるイカスミを使った濃厚漆黒パスタが爆誕!「旨味の塊」レシピを作った人に聞いた

※画像はカラー写真です
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X(Twitter)に投稿されたイカスミパスタの完成画像が、あまりに黒すぎると話題になっている。

こだわりのレシピで錬成されたイカスミパスタ

イカスミパスタを作り画像を投稿したのは、皆瀬たまき(@yozuki)さん。投稿に「アスファルトの熱で溶けたタイヤみたいな姿」とあるように、食べ物ではおおよそ見たことがないような漆黒の出来である。

漆黒のワケは、濃厚なイカスミパスタを堪能しようと普段の5倍の量のイカスミを入れたこと。レシピにもこだわって調理した結果、画像のような見た目に仕上がったそう。

この投稿を見たX(Twitter)ユーザーからは、「モノクロ写真かと思った」「イカのせいで余計にタイヤに見える」と、その黒さに困惑の声が集まった。

見た目のインパクト同様、味も濃厚でおいしいという5倍イカスミのオリジナルパスタを作り上げた皆瀬さんにスペシャルレシピを聞いた。

普段の5倍だが、メーカー推奨の19倍のイカスミを入れたかもしれない

白黒写真と見間違えるほど黒いイカスミパスタができた感想は?

以前ベネチアで食べたイカスミパスタが非常に黒く濃厚だったので、それ以上の濃さを目指すというテーマで作ったのですが、皿に盛って「やりすぎたな(笑)」と思ったのが率直な感想です。

しかし同時に、自分の目指していたものが形になった手応えも感じました。

5倍のイカスミとはどのくらいの量を使用ましたか?

いつもは通販で購入しているモンテベッロのイカスミペースト180gビンのスプーン1杯分(約15g)を目安に使っていますが、今回は5杯(約75g)入れました。

調べたところ、メーカーで売られている小分けタイプの内容量は一袋4gのようで…自分基準では普段の5倍のつもりでしたが、もし1食分の標準が4gだとしたらその19倍相当を使ってたのかもしれません。

どうりで黒いわけですね。 

レシピで工夫したことは?

手順自体は一般的なレシピと大差はないのですが、若干の工夫をしました。

オリーブオイルで通常の倍量のニンニクを軽く炒めイカスミを投入し馴染ませます。その後、白ワイン(フルボトルの1/3程度)とトマトジュース、舞茸の煮汁(隠し味程度に適量)を煮詰めたものをベースのソースとして使用しています。

普通にイカスミを増量しただけでは生臭さが勝ってしまうのは想定できたので、十分な加熱で臭みを消すと同時に、旨味成分の塊であるイカスミにパワー負けしないぐらいの材料で旨味を被せて増幅を狙いました。

外見のインパクトこそ強いですが、香りは普通のイカスミパスタそのもので、自身でも美味しいものができている確信があったので食べる上での抵抗感はなかったです。

黒いパスタを食べた感想を教えてください。

味が濃いというのとは違い、通常のイカスミパスタ何皿分もの旨味だけをこの一皿にギュッと押し固めたものが口の中で逃げ場なく爆発したかのような錯覚に陥る、パワーのある一品でした。

贅沢感のある味付けによく“濃厚”という表現が使われますが、その言葉では名状し難いほどの旨味成分の花火を食してる気分でした。

求めていた以上においしいものができあがり非常に満足する結果となりました。

ただ、一食のコスパとしては限りなく悪いと思うので、作るのは個人的にあまりオススメしません(笑)。

最初こそ見た目にギョッとしたが、レシピや味の説明を読む限り、大変おいしい逸品であるようだ。

「旨味成分の花火」を体感したい人は、皆瀬さんのレシピを参考にイカスミパスタを作ってみてはいかがだろうか。

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