ロボットを装着してバトルするゲーム「R-FIGHT」が実現!新感覚テクノスポーツに期待が高まる

絶対楽しいのだけはわかる
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体より一回り大きなロボットを身につけ戦う人たちの様子がX(Twitter)に投稿され、話題を呼んでいる。

プレイヤーは上半身に外骨格ロボットを装着する
体の動きと連動しロボットがパンチを放つことができる

投稿された動画には、人体の1.5倍はある外骨格ロボット(※)を身につけた2名が、ロボットを操ってボクシングのようにゲームを楽しんでいる様子が映し出されている。

ロボットを装着した人がパンチを撃つ動作をすると、それにシンクロしてロボットもアームからパンチを繰り出す仕組みのようだ。

(※)人体の動作を拡張するため身につけるロボット型装置

こちらの「R-FIGHT」という機体とゲームシステムの完成を報告したのは、乗れるロボット「スケルトニクス」(@skeletonics)を開発している外骨格クリエイター集団。クリエイターたちはあらゆる技術を駆使し、日々機体を進化させている。

「R-FIGHT」は体にロボットを装着し、人が自ら「パイロット」となり戦う新感覚スポーツ。機体にはセンサーが取り付けられており、生身ではなくロボットを媒介として格闘ゲームのようにプレイことができる。機体は全長2m、重さ15kgで90分の動作が可能だ。

映像を観る限りでは、ロボットアームのパンチはあくまで「当てる」程度、頭部は透明のフェイスガードで覆われているため、パイロットの体への負担は少なそうだ。とはいえ、実際に生身の体で攻撃や防御の動作を行う必要があるため、なかなかの運動量になるだろう。

プレイヤーも笑顔で新感覚スポーツを楽しんでるようだ

投稿を見たユーザーからは「エイリアン2のパワーローダー!」「これはやりたい」「メガロボクスやん」など、アニメや映画などSF作品で観たようなロボットが実際に戦う姿に喜びの声が寄せられている。

「R-FIGHT」を開発した経緯や仕様など、スケルトニクスを開発している株式会社ロボットライドさんに詳しく話を聞いた。

ロボットに乗るとなぜか戦いたくなる

ロボットを装着し戦う「R-FIGHT」を開発した経緯を教えてください。

もっとたくさんの人に、当社の装着型ロボットで遊んでもらいたいと思い、開発しました。

ロボットに乗るとなぜか戦いたくなるので、フェンシングや剣道のように対戦するスポーツにすると面白いのではないかと考えました。

開発にあたり特にこだわった点を教えてください。

攻撃力や体力をデジタルに置き替えることで、パイロットや機体にダメージを負わせることなく安全に遊べると考え、センシングとゲームシステム(プログラム)にこだわって開発しました。

「R-FIGHT」のゲームルールを教えてください。

顔、上腕、前腕の外装に感圧センサーが取り付けられていて、そこにパンチが当たると、コンピュータ上のHP(体力)ゲージが減るようになっています。

一定時間(初期設定60秒)以内に相手のHPをゼロにするか、経過後多く体力が残っていた方が勝ちというルールです。

また、ダメージを受けるごとに必殺技のゲージが貯まるようになっており、ハンドルのボタンを押すことで以下のいずれかのステータス変更を発動させることができます。

  • 無敵モード
      →一定時間ダメージを受けなくなる
  • バーサーカーモード
      →一定時間攻撃力が倍になる
  • 一撃必殺モード
      →1打撃のみ攻撃力が4倍になる

そして、セコンド(友人やご家族)がタブレットで体力を回復させたり攻撃力をアップしたり、必殺技ゲージを貯めたりと応援できる機能も実装されています。

今後はネット配信中にオンラインで応援できるようにする予定です。

実際に体験した方からはどんな感想がありましたか?

体験いただいた方はまだ多くいらっしゃいませんが、「とても楽しい」と好評いただいています。

今後の「R-FIGHT」の夢や目標を教えてください。

『機動戦士ガンダム』や『アイアンマン』など、ロボットに乗って戦うことへの憧れを持っている人が世界中にたくさんいらっしゃるかと思います。

そんな皆さんに満足していただける「やって楽しい」「応援して楽しい」スポーツに育て上げ、世界中で大会が開かれるようなテクノスポーツにできたらいいなと考えています。

「R-FIGHT」は八王子にあるスケルトニクスの製造工場で、定期的におこなっている大人向け工場見学(※要予約)で実際に体験できる。

ロボットになりきって実際に戦える、スポーツとデジタルが融合された新感覚のジャンルに心躍る人も多いはず。今後も「R-FIGHT」の活躍が楽しみだ。

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