狼一行の臥塔攻略

GC大戦有志企画『臥塔エテメナンキ』の記録
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サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 「ったく、すぐ飛び出して行きやがってよゥ、お前ェは」 ドヴェルグの詩人がぶつくさと応じて背負ったリュートを手にし、白きオルガノンは無言で首肯した。ぽろんと穏やかな音を立て、マグニが弦を爪弾けば、見えぬ手に足を掴まれたかのように、敵共がつんのめり転倒する。

2016-07-18 01:22:06
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 クヴァシルが唇に揃えた指を添え、ふ、と息を吹きかければ、男の一人が酩酊したようにたたらを踏み、その場に尻餅をついた。そこへエッベが跳びかかり、拳で、足で、次々と敵を打ち据えていく。二人の援護を受けて彼が敵を打ち倒す。これが彼らの連携であった。

2016-07-18 01:28:53
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 しばしの後。動くパンドラ兵は最早一人として居らぬ。一仕事終えたという顔でふうと息をつくと、若者は傷付いた冒険者達を振り返る。 「大丈夫かい?」 狼面をくいと上げ、若草色の瞳を細めて笑った。

2016-07-18 01:34:24

塔攻略 2階

担当研究員 @GCEtm

改めましてこんばんは! 担当研究員です。……え、なんの担当かって? そりゃあ、エテメナンキの研究担当なんですよぉ。だから遺跡がこんなことになっても、流れで処理を押し付けられてしまって。#GCE公式

2016-07-18 23:01:12
担当研究員 @GCEtm

いえいえー! 嫌じゃないです、むしろ興味津々なんですぅ。だから、碌に戦えないのにこうして一緒についてきてるんです。お邪魔にならないように階段のところで隠れてますので、私のことはお気になさらず。#GCE公式

2016-07-18 23:01:35
担当研究員 @GCEtm

さあ、2階を制圧しましょう! まだまだ楽勝、みたいですよ?#GCE公式

2016-07-18 23:01:54

1.

サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

【戦闘】炎の壁が、きみの行く手を阻む。HP-9、SP+7。きみか、きみのオプションが魔法師なら鎮めることができ、HP-5、SP+9 #GC_Etm mobile.twitter.com/twbcdice/statu…

2016-07-19 05:17:28
TwBCDice @twbcdice

@hinoe_uma2 DiceBot : 3 < 3[2,1] < (2D6) (05:15:21)

2016-07-19 05:15:22
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 #狼の足音 #狼一行塔登り 燃え盛る炎。それは壁のように彼らの前に立ちはだかり、通路を塞いでいた。陽炎のように大気が揺らぐ。揺らめく炎に手を翳せば、ちりちりと熱気に焼かれる掌。どうするよ、とエッベは仲間を振り返った。

2016-07-19 18:21:41
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 「ここを行くしか無ェよなァ。隠し通路でもありゃァ別だが」 マグニが髭と一体化した眉を捻りながら唸る。ここに至るまで分岐は無かった。そして、隠匿されたものを見付けることを得手とする目利き者は、一行の中には居ない。二人は腕を組んで思案を始める。

2016-07-19 18:27:52
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 そのとき、す、と白い影が炎の壁に歩み寄った。クヴァシルだ。 《魔法によるものだろう》 火の粉の散らぬ赤きそれをじっと見つめながら、思念で語りかける。判るのか、との問いにその者は頷いた。 《私はオルガノンだ。混沌より生まれた身。混沌を視る力は人よりもある》

2016-07-19 18:38:39
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 白き虹彩に、揺らぐ赤が映し込まれる。 《一定の拍子で、混沌の力が弱まる瞬間があるな》 その瞬間に突っ切れ、と、表情一つ変えずに言った。 「随分な力技だな!?」 思わず詰め寄るエッベに、白きオルガノンは笑うように思念を揺らす。

2016-07-19 18:43:32
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 混沌を調律することに長けた魔法師であるならばともかく、それに出来ることは“視る”だけなのである。 《それでも、強引に突き進むよりは被害が少なかろうよ》 どうする、と言わんばかりに瞳を覗き込むそれに、若者はわかったわかったと頷き返した。

2016-07-19 18:49:20
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 「合図を頼むぜ」 毛皮の外套を頭の上まで引っ張り上げ、水袋の水を被る。業火の壁に向かい、いつでも飛び出せるように姿勢を低くした。大切な狼面を、腕の中に抱え込みながら。

2016-07-19 18:52:45

2.

サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

【危機/戦功5】別れは突然に訪れた。エッベ@連合の戦友が帰らぬ人となったのだ。名称に「武具」を含むものと使い捨てを除く、オプション1つを失う。持っていなければHP-1。いずれの場合もSP+7。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #グランクレスト大戦 #GC_Etm

2016-07-20 00:30:46
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 #狼の足音 #狼一行塔登り 「やれやれ」 人間よりも短い脚でどうにか灼熱の中を駆け抜けたマグニは、ふうと嘆息した。石壁に背を預け、焦げて縮れた髭を撫でつける。炎の壁を突き抜けた先は広間になっていた。柱以外に目につくものは、扉が一つきりである。

2016-07-20 16:43:57
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 「ここはがらんどうだな。何も無ェ」 言いつつ仲間達に目を遣れば、エッベは毛皮の外套をはたいて焦げを落とすことに腐心し、クヴァシルはと言えば、己の本体たる酒瓶を抱え、正座をしつつそれを眺めている。相変わらず何を考えているかわからない。

2016-07-20 16:47:08
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 「ちょっくら先を見てくらァ」 老ドヴェルグはよっこいしょと壁に預けていた背を離すと、短い脚でのしのしと広間の奥に歩いて行った。気を付けろよ、という声に片手を挙げて返し、扉に近付く。何の変哲も無い木の扉。取っ手に無造作に手を掛けた。

2016-07-20 16:49:02
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 「さて、この先は、と……」 扉を開ける。その瞬間。がしゃりと何かが鳴った。反応する間も無く頭上で金属音が喧しく重なり、とどめにじゃきん!と鋭い音。微風が脳天にふっと触れる。マグニは眉に埋もれた目を瞬かせた。

2016-07-20 17:01:21
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 恐る恐る上を見上げれば、そこには赤錆びの浮いた分厚い刃。上から降ってきたのであろう、鎖に繋がれて眼前で揺れていた。ギロチンである。一拍置いて、おおう、と跳び退く。よくよく見渡せば、床も壁も茶色の染みで汚れていた。歴代の犠牲者達の末路が知れる。

2016-07-20 17:06:09
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 「……ドヴェルグで命拾いしたぜ」 人間の首の高さに合わせた罠であったため、背の低い彼には数本の頭髪を散らす程度の効果しか無かったのだ。 「またくたばるなんざ真っ平御免だ。ループも無ェのによ」 頬を流れ落ちる冷や汗を拭う。

2016-07-20 17:12:28
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 揺れる刃をつついてそれ以上落ちないことを確認し、仲間達を振り返った。

2016-07-20 17:13:15

塔攻略 3階

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