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紅鎮守府日記 ~リベッチオ編~(2016/7/2~2016/10/26)

#紅鎮守府日記 リベッチオが活躍します。
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戦争さん @RAKUNYA

「うわ、ボクのことそんなに見ていたの……?」 「行動報告からの推察だ!」 「ホームズみたいなことするんだね?」 「よく知っているな。まあ、これでも忙しい身でな。そういうわけで、ジュゼ、お前がよほど怪しい行動をしないかぎり、解体だとかそういう話は――」 #紅鎮守府日記

2016-08-14 02:14:44
戦争さん @RAKUNYA

「とまあ、今話してもらった内容はリベッチオを監視しているうちに推測できていた。監視に至った理由は別としても、行動が破壊や諜報を目的としたものではない。しかし、"違和感に気づけばわかってしまう違和感"とでも言うべきものはなかなか隠せるものじゃない」 #紅鎮守府日記

2016-08-14 02:14:37
戦争さん @RAKUNYA

「それは、自分を消したくなかったから?」 「ワケはわかんなかったけどね。でもおにーちゃんが言っていた。『そこにいる以上、なにかの意味がある』って。だから自分を偽った……幸い、リベッチオも"中"にいたからね」 「……お姉さま」 「トモコ、なんて顔してんのさ」 #紅鎮守府日記

2016-08-14 02:14:27
戦争さん @RAKUNYA

「ではジュゼ、次の質問だ。なぜリベッチオのフリをした?」 「わかっているんでしょ?」 「キミの口から言ってもらうことに意味がある」 「……まあ、周りの事情がわからないからね。最初から"ジュゼ"でいたら、ソフトがおかしいってことになって、今頃水槽の中でしょ?」 #紅鎮守府日記

2016-08-14 02:14:19
戦争さん @RAKUNYA

「……せーいかい。ちなみに最初から気づいていたよ。なんで気づかれたのかさっぱりわからなかったけど。ここで目が覚めた時からしばらくはなかったもんね?」 「とあるきっかけでな」 「それは教えてくれないんだ?」 「必要があれば教えるさ」 「ちぇー」 #紅鎮守府日記

2016-08-14 02:14:11
戦争さん @RAKUNYA

「"ストラーフのボク"と話をするんなら、ジュゼでお願い」 「了解した。ジュゼ、お前は監視があることをいつから意識していた?」 「ボクが素直に応える必要はないよね?」 「その質問をする時点で嘘を吐くつもりは無いだろう?」 #紅鎮守府日記

2016-08-14 02:14:02
戦争さん @RAKUNYA

「……では、そういった事情がある以上、やはりお姉さまを?」 「ああ、いや。その辺りは問題ない。背後関係はともかくソフトはまともそうだ。今まで演技していたことが証明している」 「……と申しますと?」 「リベッチオ……あー、ジュゼの方がいいのか?」 #紅鎮守府日記

2016-08-14 02:13:53
戦争さん @RAKUNYA

「姉や妹、というからには家族だろう?それを引き裂いてバラバラにして引っ付ける……それを私は、悪趣味だって言ったんだよ」 「俺も同意だ。理由を聞く前に脳天をぶち抜く程度には趣味が合わない」 「…………」 「……ふーん、なるほどね」 #紅鎮守府日記

2016-08-14 02:13:45
戦争さん @RAKUNYA

「俺も響も、別にお前や、ましてや……ジュゼだったか。二人のことを言ったんじゃない」 「百年近く昔の記憶。それを引っ張り出してきて"順番をめちゃくちゃにする行為"」 「これで確定した。お前たちを"仕込んだ誰か"がいる。そいつの目的や理由は不明だが……」 #紅鎮守府日記

2016-08-14 02:13:34
戦争さん @RAKUNYA

「響」 「なんだい司令官」 「どう思う?」 「悪趣味だね」 「だよなぁ……」 「ねえ、ちょっとひどくない?」 「お兄さま、お言葉ですが事情が――」 「わかっているよ」 「……え?」 #紅鎮守府日記

2016-08-14 02:13:26
戦争さん @RAKUNYA

その紹介を聞いた提督は隣に立つ大鳳を見る。 「……関係は?」 「姉です」 「姉」 「年下でロリですが姉です」 「年下でロリの姉」 「はい」 「……そうか」 #紅鎮守府日記

2016-08-14 02:13:17
戦争さん @RAKUNYA

「……あー、改めて自己紹介をお願いできるか?」 「はーい!」 水を飲み、落ち着いた提督に促され、リベッチオが元気に挙手をする。 「ボクの名前は悪魔型MMS、ストラーフのジュゼ!今はリベッチオだけど、元々は神姫でした!!」 #紅鎮守府日記

2016-08-14 02:13:07
戦争さん @RAKUNYA

紅鎮守府 提督棟 執務室 「……というわけで」 「なんかトモコ改め大鳳の姉でした!」 「……待て、待ってくれ」 「司令官、水でもどう?」 「すまない響……」 #紅鎮守府日記

2016-08-14 02:12:57
戦争さん @RAKUNYA

ゴトッ、と。 大きな音を立てて刀が落ちる。 「え?」 その急な様子にリベッチオは思わず目を丸くする。 「……待ってください、その、名前は――」 口元を手で覆い、信じられない様子でたじろぐ大鳳。その口から出てきた言葉は、全く情景を捉えていない、謎の言葉。 #紅鎮守府日記

2016-08-09 00:10:17
戦争さん @RAKUNYA

「……リベッチオの記憶ではない?」 「そう。その剣術はさ、すっごく似ているんだよ」 「"ボク"の妹……トモコが使っていたものに、すごく、ね」 #紅鎮守府日記

2016-08-09 00:10:08
戦争さん @RAKUNYA

「……質問の意味を把握しかねます」 「そのまんまだよ。いやね?キミのそのポンポンと刀を出してくる剣術にさ、ボクすっごく覚えがあるんだ」 「……それは、肉体の製造元が?」 「違う違う!だからそんなものないって!ボクが知っているのは"リベ"じゃなくて"ボク"の記憶!」 #紅鎮守府日記

2016-08-09 00:10:00
戦争さん @RAKUNYA

「じゃ、聞くだけ聞かせてもらうけどさ」 「…………」 「――その剣術、誰に習ったの?」 #紅鎮守府日記

2016-08-09 00:09:48
戦争さん @RAKUNYA

「ふーん?それで?」 「……その肉体を手に入れた経緯。それが知りたい」 「ボクも知らないんだけど?」 「……そうですか」 「いやいやマジなんだってば!それよりボクも聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」 「……なんでしょう」 #紅鎮守府日記

2016-08-09 00:09:40
戦争さん @RAKUNYA

「私達の目的は、あなたの肉体です」 「リベの肉体?……いやん」 「……あなたの肉体は完璧すぎる。通常、精製されたクローン体で調整を繰り返しても、そうはなりません」 「そーなの?」 「ええ、ましてや駆逐艦……その肉体、戦艦クラス以上の性能と見ます」 #紅鎮守府日記

2016-08-09 00:09:32
戦争さん @RAKUNYA

距離をとったリベッチオを追撃することはなく、大鳳は攻撃の手を止めてリベッチオに語りかける。 「……初見でこの攻撃を突きまで完璧に躱した人物は、あなたで三人目です」 「そりゃどーも。ま、ボクにとっては朝飯前だけどねー」 「しかし、疑念は高まります」 「ん?なにが?」 #紅鎮守府日記

2016-08-09 00:09:21
戦争さん @RAKUNYA

振り下ろし、地面に刺さった刃。その取っ手にすでに持ち主はおらず。 「――っせ!!」 "空中に出現した三本目"から繰り出されるのは鋭い突き。 「おわっはははは!?!!」 悲鳴のような楽しそうな声を上げながら、さすがのリベッチオも今回は大きく回避をする。 #紅鎮守府日記

2016-08-09 00:09:12
戦争さん @RAKUNYA

たった一度斬りかかっただけでエモノを折られた大鳳。 その手にはすでに二本目の刀が握られていた。 「――うっそ!?」 斬り上げからの大上段。小さな脳天目がけて振り下ろされる殺意。 しかし驚いた声を上げつつもそれをすんなりと避けるリベッチオ。 #紅鎮守府日記

2016-08-09 00:09:03
戦争さん @RAKUNYA

「だからそんなんじゃダメなんだって」 バックステップの勢いそのまま、その場でターン。 ステップのような動きからは想像できないほど、残像も残らない鋭い蹴りが"たった今自らを斬ろうと跳ね上げられた刀の腹"に命中し、鋼鉄製のそれを真っ二つにする。 #紅鎮守府日記

2016-08-09 00:08:54
戦争さん @RAKUNYA

「――ふっ!!」 短い一呼吸からの踏み込み。鞘から走った閃光が逆袈裟にリベッチオの体を狙う。 しかしリベッチオはその急襲に合わせるようバックステップし、大鳳の"圏"を完全に読み切る。 その異様さに大鳳の思考が追いつく前に、後の先と言わんばかりにリベッチオが動いた。 #紅鎮守府日記

2016-08-09 00:08:43