ライトノベルとライト文芸の関係はいかなるものか

毎度おなじみラノベ定義論。
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北極企鵝 @Spheniscidae109

これはなぜかといえば、流れそれ自体を作ったプレイヤーは、おおかたの場合、初めからそうしたジャンルにしよう!と思ってやっていたわけではなく、単に面白いものを作ろうとしていた結果としてそうなっただけになりがちで、後を追うプレイヤーはそれを分析し作るがゆえに、ジャンルに敏感になります。

2016-07-24 03:54:38
mizunotori @mizunotori

@Spheniscidae109 回りくどくなりますが私の認識から説明します。まず少年向けラノベと少女向けラノベがあります。そこに加えて、近年は青年向け書き下ろし文庫ラノベと、Web小説発の単行本ラノベが増加しており、それらをまとめて「ライト文芸」と呼称しています。

2016-07-24 07:22:12
mizunotori @mizunotori

@Spheniscidae109 前者はMW文庫や富士見L文庫から、nex・タイガ・ノベルゼロあたりのレーベルを指し、現状では女性向け作品の人気が高くなっています。後者は(30〜40代の)男性読者が多いと言われています。

2016-07-24 07:23:12
mizunotori @mizunotori

@Spheniscidae109 少年・少女も含めたこれらのレーベルは、それぞれが扱っているジャンルや対象とするコミュニティは異なりますが、しかしそれはカテゴリの断絶を意味しないと考えます。この領域内では、しばしば作家の往来があり、また読者の移動もあるように思うからです。

2016-07-24 07:24:39
mizunotori @mizunotori

@Spheniscidae109 元のツイートでは「ライト文芸を含まないライトノベル」という表現で少年・少女向けライトノベルを、「MW文庫的なライト文芸」という表現で青年向け書き下ろし文庫ライトノベルを指していました。この二つを並べてみれば、たとえば、

2016-07-24 07:25:35
mizunotori @mizunotori

@Spheniscidae109 「少年向けを書くしかなかったラノベ作家が対象年齢を上げたくてノベルゼロから新刊を出す」あるいは「少女向けラノベの少なさを残念に思っていた女性読者が富士見Lやオレンジからも作品を選ぶようになる」といった状況は十分に考えられることだと思います。

2016-07-24 07:26:12
mizunotori @mizunotori

@Spheniscidae109 こうした関係はまさに「補完的」と表現するに値すると私は思っているのですが、いかがでしょうか。

2016-07-24 07:26:38
mizunotori @mizunotori

@Spheniscidae109 また別の話として、「捩れの克服」と言うと、まるで「少年向け女性向けの人気があること」自体を問題視しているように感じました。「少女向け男性向けも盛り上げなきゃね」という意味であれば諸手を上げて賛同いたします。

2016-07-24 07:27:35
北極企鵝 @Spheniscidae109

@mizunotori 遅いご返信になったのに、お返事ありがとうございます。さてさて、まず一番大きいスタンスの話から説明すると……「人気があること」を問題視はしてなくて、ていうか人気が出てほしいし盛り上がってほしいと切実に思っている……というスタンスになります。(続きます)

2016-07-24 11:19:56
北極企鵝 @Spheniscidae109

@mizunotori (承前)そこでなんでまた「捻じれ」と書いたかというと、これは繰り返しになりますけれども「対象年齢を上げたくてノベルゼロ(みたいな対象想定のレーベル)から新刊」という流れが、現状あんまりうまく行ってないよなあという認識があったからです。(続きます)

2016-07-24 12:12:02
北極企鵝 @Spheniscidae109

@mizunotori (承前)前にも書いてたんですが、本来ブルーオーシャン……であるはずの、ざっくり「ノベルゼロみたいなやつ(あるいはタイガみたい)」はうまいこと想定していた読者にあまり届いていないか、あるいはそもそも読者がいないか、というような状況にあると思います(続きます)

2016-07-24 12:18:06
北極企鵝 @Spheniscidae109

@mizunotori (承前)なので、この辺のジャンル、何かしらうまいこといってくれんものか、と思ってる……というような思いであり、盛り上がってることを否定するようなものでは、ありません。盛り上がってくれなきゃ困る……。(話題変わります)

2016-07-24 12:20:26
北極企鵝 @Spheniscidae109

@mizunotori それで、いただいた少年~少女向けの読み物として「ラノベ」を定義して、そこから年齢的に上振れしたものをまとめて「ライト文芸」と呼ぶような定義(であってます?)は、先に書いたようなことを見えづらくするのではないかというような認識が、若干あります(続きます)

2016-07-24 12:29:36
北極企鵝 @Spheniscidae109

@mizunotori (承前)認識の違いを際立たせておいた方が良いと思うので再度整理すると、まず「ラノベ」はおおかた男性少年向けのレーベルを指し、「ライト文芸」はおおかた女性中高年層向けのレーベル、という認識です。なぜこのような狭い認識にあるかと言えば……(続きます)

2016-07-24 12:34:53
北極企鵝 @Spheniscidae109

@mizunotori (承前)これ以上定義を広げちゃうと、ちょうど示していただいたような認識を見ても感じたのですが、傾向にあまり関連性のないものがラノベというバズワードであたかもまとまりのあるもののように見えてしまい、実態とはいささか異なるのではないかと思うから(続きます)

2016-07-24 12:37:18
北極企鵝 @Spheniscidae109

@mizunotori (承前)ただ、それはそれとして、元のツイートの文脈を思い込みで見誤っていたということはあるかと思いますので、いただいた定義に基づくと「補完的」と表現して良いと思います。しかし、同時にその「補完的」に対して問題も感じます。(続きます)

2016-07-24 12:42:07
北極企鵝 @Spheniscidae109

@mizunotori (承前)そのような定義で言うと、たとえば青い鳥文庫とかつばさ文庫みたいな「児童文芸」のようなカテゴライズをされるレーベルや、iらんど文庫などの「ケータイ小説」や、もちろんBL系レーベルもライトノベルに含まれてくるように思うのですが(続きます)

2016-07-24 12:46:03
北極企鵝 @Spheniscidae109

@mizunotori (承前)そのような定義が、実態をよくあらわしたものといえるだろうかしらというのは疑問に思います。そのような定義からは、ちょいちょい出てくるようなカテエラの問題……「書きたいんだけど、適したレーベルがない」的な問題は、見えてこないのかなと。(続きます)

2016-07-24 12:49:19
北極企鵝 @Spheniscidae109

@mizunotori (承前)なのでここは認識が違うという部分なのだと思いますが、カテゴリは現状、それなりに断絶していると認識しています。このあたりについては、定量的なデータに当たらないと認識の当てはまりの良さは検証できないと思うので、うかがえると助かるのですが(続きます)

2016-07-24 12:52:59
北極企鵝 @Spheniscidae109

@mizunotori (承前)作家の往来や読者の移動というのは、どういった人や層を指しているものなんでしょうか?不勉強にして、たとえばコバルトで書きながら富士見ファンタジアで書いてますよ、みたいな作家の往来の例に心当たりがないので…。まだ横断的に読む読者についても。

2016-07-24 12:59:19
北極企鵝 @Spheniscidae109

@mizunotori と、わちゃわちゃした返信になってしまい申し訳ありません。ざっくりまとめて「(土台となる定義に基づいて)元ツイートの認識に矛盾はない」と考えを改めました。一方でその土台となる認識について、実態を良くあらわしているのか、という当てはまりの面で疑問を感じました。

2016-07-24 13:02:28
北極企鵝 @Spheniscidae109

@mizunotori もしまたお時間あれば、ご教授いただければ助かります。いったんこれで、@付きのツイートは一区切りとしてみます。以後ももう少しあれこれつぶやくので、何かありましたら。

2016-07-24 13:03:39
mizunotori @mizunotori

@Spheniscidae109 そもそも「補完的な関係であること」と「その上で成功しているかどうか」は別個の事象であり、私は「補完的な関係である」とは書いても「補完的な関係を築いたことで盛り上がっている」とは書いていないはずですので、ちょっと話題が分散しすぎかなあと思います。

2016-07-24 13:05:06
mizunotori @mizunotori

@Spheniscidae109 作家の往来というのは、単純に「電撃文庫や富士見ファンタジアで書いている人がMW文庫やnexやタイガでも書いている」とかそういう話ですね。ちなみにコバルトと富士見の両方で書いている作家といえば野梨原花南が思い浮かびます。

2016-07-24 13:11:27