フォビドゥン・フォレスト:プロローグ~1話前半まとめ

プロローグ~前半3までのまとめです ●高校生が妖怪と戦ったりする現代ファンタジーです ●キャラ紹介・設定紹介などは1話完結後に、 続きを読む
1
前へ 1 ・・ 4 5
フォビドゥンフォレスト@カクヨム投稿中 @fbd_forest

「出動になるんなら私行くわよ?で、とっととぶった切って点検しちゃえばいいじゃない」 剣を振る動きをしながら、絵里が無茶をほざく。 「いや、お前一晩にそんなあっちこっち行けるわきゃねぇだろ」 「え?」 「だから妖怪が隠れてる方と今日の点検予定が同じ方向とは限んねぇだろうがよ」28

2016-07-27 01:09:27
フォビドゥンフォレスト@カクヨム投稿中 @fbd_forest

「あ、あ~…。でもハル達だって点検してくって行ってたじゃない」 「通り道に、たまたまもうすぐ点検予定が近いのがあったら、の話だよ」 「う…でもひょっとしたら偶然妖怪と、今日の点検予定の場所が被ってるかも…?」 「そりゃ被ってりゃ楽だけどよ…」 絵里は佐祐里さんのほうを見た。29

2016-07-27 01:18:44
フォビドゥンフォレスト@カクヨム投稿中 @fbd_forest

「残念ながら、点検予定は森の真ん中より少し西寄りで、妖怪がいそうなのは東側ですね…」 佐祐里さんは申し訳無さそうな顔でそう言った。アンタのせいじゃあねぇってのに。 「直線距離で5・6キロだっけ…それくらいなら…?」 「お前の基準で考えんな」30

2016-07-27 01:24:49
フォビドゥンフォレスト@カクヨム投稿中 @fbd_forest

森に入るには色々装備がいるし、今は雪も深い。そうでなくても森の中ってのは直線距離の数倍の移動を強いられる。コイツはその辺を勘定に入れてねぇ…って訳でもねぇ。絵里一人なら全然余裕で東から西まで言って帰って来れるだろう。全員そうだったら討伐も点検もまとめて出来んだろうがな。 31

2016-07-27 01:29:30
フォビドゥンフォレスト@カクヨム投稿中 @fbd_forest

「お前だけなら余裕で動けんだろうけどよ、点検までは無理だろうがよ…」 「うーん…ダメかぁ…」 「まぁ冬とはいえ、こういうこともありますよ。予定を修正するしか無いでしょうね」 妖怪は冬はあんまり出ねぇ。餌が少ないからだが、逆に言うと偶然餌にありついたら普通に成長して増える。32

2016-07-27 01:37:19
フォビドゥンフォレスト@カクヨム投稿中 @fbd_forest

「しょうがない!取り敢えず私は出動する前提で準備しとくわ」 言うが早いか、スマホでメールを打ち始めた。多分、家でやってる定食屋を今夜は手伝えないって報告だろう。今からなら代わりを探す時間も十分だろうしな。絵里は割り切っちまえば行動の早い奴だ。 33

2016-07-27 01:44:27
フォビドゥンフォレスト@カクヨム投稿中 @fbd_forest

「じゃあ絵里ちゃん、放課後ウチに来ませんか?」 絵里が打ち終わるのを待って、佐祐里さんが声をかけた。佐祐里さんの家のほうが森に近いし、もし出動となれば待機シフトの2人共出ることになるから確かに都合が良いだろう。絵里も二つ返事で承諾した。 「瑠梨ちゃんも一緒にどうです?」 34

2016-07-27 01:52:04
フォビドゥンフォレスト@カクヨム投稿中 @fbd_forest

佐祐里さんが誘うが、瑠梨は首を振った。 「ごめんね。多分、私お祓いの準備になると思うよ。お父さん今日忙しそうだから、会の仕事まで手が回らないだろうし」 瑠梨のシフトは町内待機だが、コイツは巫女の仕事があるので、完全オフでもない限りなかなか休めやしない。 35

2016-07-27 01:53:36
フォビドゥンフォレスト@カクヨム投稿中 @fbd_forest

もう出動前提で話が進んでいるが、実際佐祐里さんのとこまで情報が来ている段階で9割型出動が確定していると思っていい。後は出動人数の時間が問題なだけだ。 俺達は夜の予定について簡単に打ち合わせてからそのまま解散して教室へと向かった。 36

2016-07-27 01:56:10
フォビドゥンフォレスト@カクヨム投稿中 @fbd_forest

「フォビドゥンフォレスト・1話前半3」をトゥギャりました。 togetter.com/li/1005026

2016-07-27 01:59:58
前へ 1 ・・ 4 5