『100,000年後の安全』@ishikihideakiさんの感想

ゲッフンゲッフン @ishikihideaki

ユーロスペースで行われてるトーキョーノーザンライツフェスティバルにて、『100,000年後の安全』を鑑賞してきた。

ゲッフンゲッフン @ishikihideaki

『100000年後の安全』まずはあらすじ。舞台は放射性廃棄物の地層処分プロジェクト(要は地上にあると何かと危ないから埋めちまおうと。)が行われてるフィンランド。そのプロジェクトでは、処分施設(廃棄物の埋葬地)が飽和したら、処分施設の入口を封鎖して、処分施設ごと埋める計画である。

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『100000年後の安全』あらすじの続き。しかし、十万年が経てば放射性廃棄物も無害とされているが、そんな長い時が経つまでに、現在よりも退化した人類が、その処分施設を掘り起こして、有害な放射性廃棄物を撒き散らすかもしれない。さて、どうやってこの危機を伝える？

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『100000年後の安全』さて、あらすじが終わってここから感想。まず放射性廃棄物の地下処分の現状を広く知らしめた点と、未来世代に現代の危機をどう伝えるかに力を置いた点は良い。

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『100000年後の安全』でも、映画内での議論の様子は滑稽にも映る。まだ処分施設が建設途中で、しかも未来の人類が退化するとか処分施設自体の安全性とかそういう部分が仮定に過ぎないのに、未来世代に現代のメッセージを伝えられるかどうかを議論してるわけだから。

ゲッフンゲッフン @ishikihideaki

『100000年後の安全』あと、この映画自体も人によっては相当滑稽に映ると思う。監督自身も未来世代がどうするか分からない事を連呼するし、映画の形式が未来世代への警告になってるから「この映画が見れるような未来世代なら、端から処分施設を掘り起こすまい」って印象もかなり受ける。

ゲッフンゲッフン @ishikihideaki

『100000年後の安全』で、私にはどう映ったかですが、正直映画全てを真に受けようとは思わなかった。現代世代が未来世代に責任を負ってるとはもちろん思うけど、何万年も先の未来世代にまでその責任を負う必要があるとは、どうしても考え難かったんだけど、その方向の議論が無かったからなぁ。

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『100000年後の安全』でも、放射性廃棄物を地下処分する是非については考えない姿勢(だって考えたところで放射性廃棄物の有害性は変わらないし、代替案も出てこないし。)とか、映画内議論の面白さとかは本当に良かったです。

ゲッフンゲッフン @ishikihideaki

『100000年後の安全』総評。色々考えながら見れる、なかなか面白い映画でした。一般上映は今年の初夏から公開される予定です。