(音響メディアに言及するリリックは多い。マイクロフォン、ターンテーブル、サンプラー、ミキサー、スピーカー、ヘッドフォン。特定の音響メディアに象徴的な意味が付与されていく。)
2016-07-13 12:50:55(音響メディアの向こう側に仮定されるリアルとつながる瞬間、リアルへと引き上げられる瞬間を描くリリック。「アンダーグラウンドから君の指まで遠くはないのさ」)
2016-07-13 07:54:43(土曜日の夜 クラブのフロアで 自分の部屋のラジカセの前で 自由になれるなら 自由を感じることができるなら) youtu.be/d0V1SXLieDA
2016-07-13 07:48:32ユリイカの日本語ラップ特集、視点も見解もバラバラに思える個別の記事を読み進めていくと、それぞれの違いが響き合う部分が出てきて、次第に奥行きが生まれてくる。直線的な歴史化の欲望に抗うように紡がれた日本語ラップに対しては同じ身振りでしか向き合えない、という編集後記を最後に読んで納得。
2016-07-13 22:44:18巻末の荏開津広の記事は、それまでに数々の記事が提示してきた見方に対し、それに負けないほど多くの視点を提供していて圧巻だった。日本のヒップホップの歴史を、あらゆる角度から縦横無尽に語っていく中で、一つ一つのトピックについての短い文章の中で示唆に富んだ指摘がされていてとても刺激的。
2016-07-13 22:45:12それ以外で一番面白かったのは韻踏み夫の論考。日本語ラップを聴いて最高だと思っている瞬間のリリックに一語一語の単位まで分け入って、ライムデリヴァリーやイメージの喚起などを軸に、過剰なまでに詳細に描写。文章を読むことで、言葉が曲の中で響き合う様子が感じられた。音楽に寄り添った文章。
2016-07-13 23:51:55ああいう細部を詰めて詰めてみたいな論考、自分は一番できないタイプの論考なのでNORIKIYOとかBRON-Kとかのやつとかあったら読んでみたい
2016-07-15 16:46:31たまたまこの前ブロンケーのアルバム2つ通して聞いた。セカンドはつまらないけど、『相模富士』は最高!セカンドはメロディアスでおセンチになるので。でもロマンチックシティーも何一つも、ラップは超かっけーけど、大したこと言ってないんだよな(笑)
2016-07-15 22:52:20もう少し正確に言うと、ファーストのセンチな歌詞が抜群のリズム感で帳消し、どころかお釣りが来るくらい最高だったんだけど、『松風』ではメロディーに傾いちゃうので。。あと、「ゲロの飛沫(しぶき)」は、「ひまつ」と読んだ方が絶対いい説!ひまつがロマンチックと、「ま」で踏めるので。
2016-07-15 22:59:33Pinned tweet してるので、しつこいですが、ユリイカ特集日本語ラップ繰り返し読んで面白い。日本語ラップが好きで、本を読むのも好きな人は絶対買った方がいいと思う。例えば韻踏み夫さん『ライマーズ・ディライト』、当然押韻についてなのは筆者/記事の名から想像つく。
2016-07-17 13:52:33”西洋では19世紀まで韻文こそ高等なものとして文学の中心に”・・・と読んでいくと”ーー日本のヒップホップの先駆者であるいとうせいこうがその知識ゆえに、押韻の古典的な性格はヒップホップという新しい音楽にそぐわないとしーー”、ここらあたりでもうどきどきする(僕だけ?)
2016-07-17 13:58:03”ーーしかし、言語記号がシニフィアンとシニフィエの結合であるなら、音の戯れが意味の次元と関係するのはむしろ自然な道理である。この点に鈍感であるならば・・・”、おお!それで、それで?と頁をめくると、seidosha.co.jp/book/index.php…
2016-07-17 14:02:24いきなり九鬼周造の偶然性が堂々登場。bun.kyoto-u.ac.jp/japanese_philo… こういうのはやっぱり楽しい!(楽しいだけじゃないけど、読んでるときは楽しい)。
2016-07-17 14:05:47僕もいつも記事追っかけてる二木信さんの『RAP ATTACK』ものっけから”ーーラップはメッセージであるという「ステレオタイプを相対化ーー”。聞いているときはラップ好きな人はメッセージだけ聞いてるわけじゃないから当たり前だけど、ラップについて書くとついメッセージとなりがち・・・
2016-07-17 14:13:04それをISSUGI/BUDAMONKの共作曲のリリックを引用して始まるんだから信頼感がある。ではラッパーは何を表現してきたか、というところで、現在の僕たちの大きな現実問題である”表現と貧しさとリアリズムの関係”にもってくるんだからたまらない、というか真っ当というか、
2016-07-17 14:19:09そもそもの話として「飛沫」をどう読むかじゃないんだよね。「しぶき」という言葉ありきで、歌詞カードには「飛沫」という字を宛てただけ、「ひまつ」と読む選択肢なんか最初から1mmもない って私は思っているけど、正解はブロンさんしか持ってないんだろうけど
2016-07-17 15:00:01一応ちょっと真面目なことも(笑)いとうせいこうが韻を捨てたという話について。磯部さんもユリイカのせいこうインタビューで、ギドラ以降愚直に韻を突き詰めたからブレイクスルーできたと言ってて、簡単に言うとそういうことです!って感じなので、そっちも是非もう一度チェックしてほしい。
2016-07-17 15:16:24先程の一連のtweetsに補足。韻踏み夫さん『ライマーズ・ディライト』は、九鬼周造の名前が出て嬉しくなるという大山鳴動鼠一匹ではない。そういう文はよくある。例えば出てくるのはECD feat.K-DUB SHINE ロンリー・ガール。youtube.com/watch?v=CQzH1E…
2016-07-17 17:45:08その”自らビジネスにするセックス 迷える子羊たちエックス/ロレックスした男に指輪買わせたはずが繋がれる首輪"を例に”「押韻の妙味」を味わって”いく。”彼のこのヴァースの美しさを聞き逃すわけにはいかない”と書く韻踏み夫さんのフーディーズぶり いいよりいいBetter than E。
2016-07-17 17:58:46「ロレックス」、「指輪」そして「首輪」/少女と男の関係の輪状構造、なんて読みたくなりませんか?この他にもNORIKIYO「何かが変」を例に”意味と音の関係を拡大すればテクストとしてのリリックの内容と形式の関係に”なり"そこに押韻がどのようにして絡むのかという点が問題"とくる。
2016-07-17 18:07:13