@garetisa 時計の秒針だけが、カチカチと音を立てて進む。 カチカチ、カチカチ、止まった時間の中で、その音だけが響いた。
2016-08-02 21:02:43[学校]乱暴に教室へ君を投げ入れた後、巨大な顔がゆったりと入ってきた。《力6以上で竜に勝利【異形『竜尾(力+5)』を入手し[町/説明文参照]へ移動(診断は翌日から)】、力5以下は死亡【魂-2】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541542
2016-08-01 08:11:26@garetisa 泣いて、鳴いて、啼いて。 どうしようもない事に、気づいて。 目を腫らしたまま、椅子から立ち上がる。 泣き過ぎた後の、ぼんやりとした意識。 目を落とすと、壊れかけた革靴、破れた靴下、太腿から下を覆う、黒い、毛皮…
2016-08-03 19:19:48@garetisa 「そう…もう、いらないの」 破れた靴下も、壊れかけた靴も脱いで、置き去り。 ひたり、素足で踏む床の感触。 黄昏に染まる教室の、窓枠の影が昏く、落ちる。 歪な獣のその足で、十字架の様な影を踏む。
2016-08-03 19:20:01@garetisa 教室を出て、廊下へ…図書館にでも、行ってみようか。 きっといつもと違うけれど、 それでも、あの暗いような、湿ったような、独特の空気は私を慰める。 そんなことを想いながら、がらがらと、扉を開ける。
2016-08-03 19:20:12@garetisa 「あ…」 一歩、二歩、後ずさり。 咆哮ひとつ、竜の聲。 轟音、飛び散る窓硝子。 扉も壁も、床も皆、崩れて壊れて、残るのはその、うつくしい緑の鱗だけ。
2016-08-03 19:20:276日目
[ハンドアウト]気が付くと、君は細い路地を一人で走っている。逃げていたのか追いかけていたのか、思い出すことができない。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552
2016-08-02 09:31:42@garetisa …行かなくちゃ、■■■■の、所に。 抱きしめてあげなくちゃ、強くて強すぎて、泣けない人だから。 だから…あれ?
2016-08-03 19:21:08@garetisa 気が付くと、細い路地。 家々の隙間から、黄昏が地面に反射して、周り中がぼんやり、茜色。 たん、たん…私の駆ける音だけが響く。 「…誰、だっけ」 たん…足を動かすのを、やめる。 ととん、と、勢いで一歩二歩まろび出て…ぼんやりと立ち尽くす。
2016-08-03 19:21:16@garetisa 首を傾げる、誰だったか…とても、大切だった、はずなのに。 …何処かから、さざめく様な、葉擦れの音が、聞こえた気がした。
2016-08-03 19:21:25[町]喉が渇いた…。公園の水飲み場へ近付くと、怯えた顔の住人達が得物を手に君を取り囲む。《所持異形1つ以下なら保護される【魂+1】、異形2つ以上で死亡【魂-2/異形『棘(力+2)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547 死亡速い
2016-08-02 09:32:13@garetisa ふと、喉の渇きを覚えて、すん、鼻を鳴らして水の気配を辿る。 とん、と、地面を蹴って、屋根の上。 黄昏に染まる町並み、暗く伸びる影。
2016-08-03 21:35:44@garetisa とん、とん、屋根から屋根へ。 とん、とん、屋根から地面へ、水の匂い。 …小さな公園、古びた遊具、きぃ、きぃ、小さく音を立てて揺れる、ブランコ。
2016-08-03 21:35:53@garetisa 小さな噴水の形の水飲み場、きゅ、と、音をたてて蛇口を回す。 溢れ出る、透明な水、光を写して、黄昏色。 屈み込んで膝をついて、両手を差し出す。 ぱしゃり、冷たい感触。
2016-08-03 21:36:30@garetisa 乾いて貼り付いた、紅い欠片を解け流して、 後には傷一つない、掌ひとつ。 …もう、人ではなくなってしまったのだろうか。
2016-08-03 21:36:39@garetisa きらきら、光る爪が薄青く、水を弾く。 掌に受けた水に唇を近づけたとき、とすん、と、衝撃。 肩が、熱い。 掌から水が零れて、膝を濡らす。
2016-08-03 21:36:48@garetisa とすん、脚に、熱。 突き刺さった、矢。 理解した途端、襲い来る痛み。 「ひ、ぃ…ああぁっ」 痛い、痛い、怖い、何で。 脚を庇う様に様に蹲る。 耳に届く、怯える様な声。 歪んだ視界に映る、知らない人達、皆此方を見ている。
2016-08-03 21:37:11