狂人作成考察

キャラクター作成について。 台詞回しなどについては対応していない。
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松(#)本 @Elegy_of_Losers

狂人の作り方について。 キャラを濃くしようとすると狂人になる現象が良く見られるが、これは純粋にキャラクターとしての狂人を作るメソッド。 言語センス的にイカレてるのを表現するのはカバーしてない事を前置く。

2016-07-25 02:31:57
松(#)本 @Elegy_of_Losers

狂人の特徴は ・特殊な価値観 ・異常な執着心 ・他者と異なる倫理観 まぁ似た様な物なので、それぞれ設定する必要は大して無い(下二つは程度の差こそ有れ標準装備だし)。

2016-07-25 02:35:51
松(#)本 @Elegy_of_Losers

重要なのは特殊な価値観の部分。何に重きを置いて行動するか、キャラクターの行動指針と言うのに該当する。 某ボンバーマンの場合は「息をするように女を殺しつつ平穏に生きる」と言うのが行動指針。 「美しい女の手」が執着対象。倫理観はモロに殺人鬼。

2016-07-25 02:39:47
松(#)本 @Elegy_of_Losers

行動指針を作るのはキャラクターとしては普通。で、行動指針と組み合わさった執着心がその倫理観にどこまで許容されるかが問題。 人の命を安く扱える位だと大体狂人認定される。自分の命もそう。

2016-07-25 02:42:29
松(#)本 @Elegy_of_Losers

昨日の続き。 特殊な価値観が大事、と言う話だったが具体的にはどうしたら狂人っぽい振る舞いになるか。 仮に「正しい行いをする」と言う所謂正義漢のキャラクターが居るとする。弱きを助け、強きを挫くオーソドックスなキャラクターだ。

2016-07-25 18:32:43
松(#)本 @Elegy_of_Losers

だがもしもこの人物が「正しい行いをする」と言う事を他の何よりも優先すると言う性質を持っていたとしたらどうか? 人の命よりも、自分の命よりも、自分や周りの人間がどう思われるかよりも、病的なまでに「正しい行い」へと執着していたとしたら?

2016-07-25 18:37:34
松(#)本 @Elegy_of_Losers

「特殊な価値観」とはそう言う事である。一般の範囲から逸脱した価値観は「狂っている」と言う評価に繋がる。 但し、汎用的な行動指針の度を越させる事で作った狂人は一見して分かり難い。それはキャラクター目線でもそうだが、読者から見ても作者が意図しているのか判断し辛いのだ。

2016-07-25 18:40:26
松(#)本 @Elegy_of_Losers

こう言うタイプは普通の人間と見せ掛けて、エピソード内で異常な行動を取らせる事でドン引かせよう。 例に出した正義狂いだったら、「道案内をしている時、通りすがりにお婆さんが引ったくりに遭ったのを見て犯人を追い掛け、そいつを前衛アートに変えて満面の笑顔を浮かべる」とか。

2016-07-25 18:44:36
松(#)本 @Elegy_of_Losers

問題なのはこの辺りの露悪的な描写をどうするか。 単に暴力性を出すだけだと趣味が悪くて薄っぺらくなる。異常性を強調する為にはまず「理解出来る」「共感出来る」「親しみが持てる」と言う側面を見せる事。 これは一般人系狂人には必要な事だろう。

2016-07-25 18:48:19
松(#)本 @Elegy_of_Losers

さっきのエピソードだと「道案内をしている」と言う部分。普通に善人で、話が通じる人間だ、と言うのを思わせておいて、倫理観がぶっ壊れた描写をすると言うのが大事。 出来ればこう言うのは段階を踏んで、上げて上げて落とすとしたい所。常人描写を積み重ねたい。

2016-07-25 18:52:14
松(#)本 @Elegy_of_Losers

と言う訳で一般人的狂人についてはこんなもん。 次はもうちょい分かり易いタイプについて考えたい。

2016-07-25 18:53:26
松(#)本 @Elegy_of_Losers

狂人の作り方についての考察を再開する。 さて、「見て分かる」狂人の特徴とは如何なる物か。 目がイッてる、服装がエキセントリック、佇まいがおかしい、言動が論理的でない。これらは一例だが凡その特徴を捉えていると私は考える。

2016-07-26 01:21:28
松(#)本 @Elegy_of_Losers

だがこの特徴を元に狂人を作成しても面白くない。狂人には狂人の軸が有り、その異常性を決定付けなければファッションキチガイでしかなくなってしまう。 「何故」狂ったのか? 「どの様に」狂っているのか? つまりは一般人的狂人と同じく、典型的狂人も行動指針を決めれば良い。

2016-07-26 01:25:11
松(#)本 @Elegy_of_Losers

例えば、「好きな人が目の前で殺されたから」と言う理由で狂ったキャラが居るとする。この場合は「人が死ぬ事」や「殺した仇、或いは似た特徴を持つ存在」や「殺害に使われた道具」などに対してトラウマを持つ事が考えられる。 少なくとも感情の昂りを何らかの出来事に対して覚えるべきだ。

2016-07-26 01:28:01
松(#)本 @Elegy_of_Losers

また、この場合には「記憶に強い混乱」や「精神年齢の退行や停止」だとか「言語機能の失陥」などを症状に出したら良いだろう。 日常的な狂気と言うのは基本的にマイナスの要素でしかない。それらが役に立つのは非日常の場面でだけである。

2016-07-26 01:32:00
松(#)本 @Elegy_of_Losers

この根本部分は紋切り型のキャラクターを作る上では面倒臭いだけだ。パッと出てパッと死ぬやられ役に深掘りは要らない。 なので、お手軽に狂わせたいと言う時には「正気を持たせる」事をオススメする。時折まともな素振りを見せるだけで、「狂ってしまった」事が分かり易くなる。

2016-07-26 01:38:34
松(#)本 @Elegy_of_Losers

これは紋切り型でなくとも有効な方法だが、それ故に多用すべきではない。ここぞと言う場面で使ってこそ映える。 強いて注意点を挙げるとすればナチュラルボーンキチガイでは使えないと言う事。一般人的狂人も正気のまま狂ってるので駄目。

2016-07-26 01:40:47
松(#)本 @Elegy_of_Losers

話題に出したのでついでに先天的狂人について。これは見るからに狂ってるが特に理由は無いパターン。「殺人が好き」とか「血が好き」とかそう言う異常性を隠していないし、割と話が通じる場合も有る。 一番良く居る。

2016-07-26 01:45:02
松(#)本 @Elegy_of_Losers

ぶっちゃけこいつらは狂人とは言うものの、元から精神性が違うので「逸脱している一般人的狂人」や「壊れてしまった典型的狂人」とは別物感有る。 まぁ二つの間ら辺の存在ではあるのだが、歪んでるからこその凄みはあんまり無い。有っても大体本人のカリスマ。

2016-07-26 01:48:51
松(#)本 @Elegy_of_Losers

先天的狂人は作り易いし使い易い反面、そんなに特徴無い。狂人と言うより別の種族って見方をした方が捉え易いだろうから特に説明も無い。 それと昨日言った通り、台詞回しで狂人っぽさを出す方法についてはカバーしない。自分で考えよう。

2016-07-26 01:50:25
松(#)本 @Elegy_of_Losers

以上、3パートに分かれてしまったが狂人の作り方考察終わり。

2016-07-26 01:50:54