モンスターハンター２次創作　～吹雪の覇者～　第一話　出会い

クワトロゾンビ @QZombie

「メンバーの命に対する責任は勿論、クエストをオーダーした人物・・・クエスト主だな、からの情報収集、 ギルドからの補給物資の授受管理なんかがそれだ。」 「まぁ、ただ金を多く貰うだけじゃねぇんだ。責任に伴う報酬、ってやつだな。」 っと、付いたか。さて、まずはクエスト主に話を聞くかね。

クワトロゾンビ @QZombie

馬車業者に村の寄合い所まで走ってもらおうか・・・ 「あぁ、クエスト主なら村長だからオレが村長の家まで道案内するよ。」 お、気が利くじゃねえか。 「じゃあ、頼むわ。」 ガリウスは心持ちやる気になって案内している。・・・俺にもこんな時期があったのかねぇ。

クワトロゾンビ @QZombie

「ヴァルム、ここだよ！」 「さて、じゃあ話を聞くかね。」

クワトロゾンビ @QZombie

「おぉ、ハンターさん、よくいらしてくれた。」 村長宅に着くと、早々に村長が出迎えてくれた。 「や、村長お久しぶり。」 「ガリウス！？お主、ハンター成り立てじゃないか！無茶な依頼を請け負いおって！！」 「わ、わかってるよ村長・・・」

クワトロゾンビ @QZombie

なんだか取り込んでるが、割り込まないわけにはいかねぇな。 「あー・・・話の腰を折って申し訳ない。今回のランポス１０頭の依頼を受けた、ＰＴリーダーのヴァルムというものです。 クエスト主の村長様は、貴殿で相違ないでしょうか？」 「お、おぉ・・・左様でございます。」

クワトロゾンビ @QZombie

「では、早速ですがランポスがどの地点にどんな頻度で闊歩しているかの情報を提供して頂けますでしょうか。」 「はい、まずは・・・」

クワトロゾンビ @QZombie

まぁ、ざっくりというとこの森林地域に元々生息してたのが人里に下りてきているって話で、人里と森林地帯の間くらいの ランポスを１０頭間引いて欲しいってことだ。境界線をはっきりさせるってことだな。

クワトロゾンビ @QZombie

で、報酬額についてはやっぱ５００ｚだと。人里の、畑まで荒らされてとても支払えないってこった。報酬が少なすぎるのは わかっているって顔だったな。ま、今回はガリウスに免じて引き受けたが、あくまで緊急なので受けたって体にしといた。 あいつにも面子があるからな。

クワトロゾンビ @QZombie

「はぇ～・・・」 「あんだよガリウス。」 村長からの情報収集と報酬額の確認を済ませると、ガリウスが不思議そうな目でみてやがる。 「ヴァルムって、あぁいう風にも喋れるんだ・・・」 このガキめ。

クワトロゾンビ @QZombie

「ﾊｯ、大人を舐めるな。てめぇもリーダーやりたきゃこれくらい喋れて情報の精査、統合が出来なきゃ信用してもらえんぞ。」 「お、おう・・・」 まぁ、こいつもその内学んでいくだろう。

クワトロゾンビ @QZombie

さて、ランポスの場所も聞いた。日も高い。狩りに行かない理由は無いな。 「ガリウス、行くぞ。」 「おう！」

クワトロゾンビ @QZombie

俺の装備はバスターソードにハンター一式、ガリウスはハンターナイフにハンター一式。 ま、俺が合わせた格好だな。道すがら、ブルファンゴがいた。確か、ブルファンゴがなんとか、だったな。 「おいガリウス。お前の実力が知りたい。ブルファンゴ、狩ってみな。」 「お、おう・・・やってみる！」

クワトロゾンビ @QZombie

緊張した面しやがって。 「あくまで実力を測るだけだ。安心しな、なんかあったら俺がいる。」 「おう！」 さて、どうしたものかね。とりあえず、物陰から観察するか。双眼鏡はどこかなっと・・・ 「うぉおおお！！」 あらら、ブルファンゴ相手に正面突破かよ。ありゃあすっ飛ぶぞ。

クワトロゾンビ @QZombie

「ｺﾞﾌｯ」 それみたことか。すっ飛んでいきやがった・・・お、受身は一人前に取れるのか。 「でりゃあああ！！」 しかしまぁ、攻撃の選択肢がなさすぎるな。正面突破以外知らないのかね。 これならブルファンゴが精々だな。どれ、実力もわかった。 「ガリウス、ご苦労。もういいぞ。」

クワトロゾンビ @QZombie

ガリウスが２度すっ飛ばされたのを確認してブルファンゴを一刀両断。 生肉を剥ぎ取ってとりあえず焼く。ｼﾞｮｳｽﾞﾆﾔｹﾏｼﾀｰ 長年ハンターやってるが、なんだろうなこの声・・・ 「さて、まずは肉を食え。で、お前は何が出来て何が出来ていないかのレクチャーだったな。」

クワトロゾンビ @QZombie

「お、おう、ありがとう、いただきます。で、どうだった・・・？」 「ﾊｯ、まぁ総合的にはダメダメだな。だが、光る点もあった。」 肉にかぶり付きつつ、説明を続ける。

クワトロゾンビ @QZombie

「まずは良い点から解説してやる。ガリウス、お前は体が柔らかくて反応も悪くない。咄嗟に受身を取れて反撃に移れた のがその証拠だな。ブルファンゴにどつかれても痛いだけで動けないほどじゃあないだろ。」 「あ、あぁ・・・言われてみれば」

クワトロゾンビ @QZombie

「そうだろ？で、お前の獲物は片手剣なんだが、そういう身体的特徴を持つ奴が上に行く武器なんだよ。そういう点では、 武器選びについては正解だな。」

クワトロゾンビ @QZombie

「ただ、攻め方が下手糞すぎる。猪突猛進しかしていなく、片手剣の持ち味の速度がまるっきり生かしきれていねぇ。」 「ファンゴみたいじゃ、ダメか・・・」 肉をみながらごちてやがる。

クワトロゾンビ @QZombie

「そうだ、片手剣は手数を一箇所に集めてダメージを叩き込んでナンボなんだ。将来お前も大型モンスターを相手取るかも知れない。 その時に散発を繰り返しても奴らは倒れない。弱点に一気にダメージを集中させてようやく、なんだよ。」

クワトロゾンビ @QZombie

「今回はランポスが相手である意味よかったかもな。やつら、速度と斬れ味のある牙と爪が武器なんだよ。ちょうど片手剣みたいにな。」 「！」 ほう、顔色が変わったか。目ざといじゃねえか。

クワトロゾンビ @QZombie

「で、だ。その素早い相手に攻撃を集中させるにはどうすればいいか・・・わかるか？」 「ん、うー・・・正面突破以外だと・・・」 「空間を上手に使うように心がけな。例えば横なり、後ろなり、上なりな。片手剣はそれが出来る武器だ。」

クワトロゾンビ @QZombie

「わ、わかった・・・考えてみる。」 ここまでヒントを与えればこいつなら答えがわかるだろうよ。

クワトロゾンビ @QZombie

さて、ランポスが闊歩するエリアはこの辺だな・・・っと、１匹目か。 「ガリウス、あいつぁ先遣隊だな。早速宿題の答えを見せてもらおうか。なぁに、心配すんな。後ろには俺がいる。」 「・・・やってみる！」 ほう、悪くない目の色だ。どれ、見せてもらおうか。 「じゃ、行ってきな。」

クワトロゾンビ @QZombie

「おう！」 ガリウスが踊り出る。 「おぉぉっ！！」 ランポスが見やる。けたたましい鳴き声と共にガリウスに突進！ 「ｷｼｬｱ！！」 「っ！！」 おっ、ガリウスのやつ、突進に切りつけ様勢いに乗って横に回避しやがった。味なマネを。