アイドルスレイヤー#Side Story1【ユメノ&ルイース】後編

𝒸𝓊𝓇𝓇𝓎@感謝を @88paksr8623

☆再開な☆= #ナナニン

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ヤリめいて傘で突いてきたトモエをいなし、傘ごとフープで無力化を狙うユメノ。一方のトモエもユメノの能力は情報を受けているので警戒している。 ｢イヤーッ！｣ユメノのフープ投擲！ユメノの脳波により誘導されることを知っているトモエは防御！その隙にユメノはフープを複数生成！25 #ナナニン

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そのフープを連結し、長大ヘビ･ケンめいて振り回す！リーチで劣るトモエが不利！ ｢イヤーッ！｣｢ヌゥーッ！｣ケンでトモエの傘を封じつつ、もう片手でフープを生成、時折投げつける！ヘビ･ケンとフープを捌くことで精一杯のトモエ！｢そろそろ止めにしない？｣ユメノは余裕だ！26 #ナナニン

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KBAM！突如鳴り響くショットガン発砲音！ユメノのケンは真っ二つに砕ける！｢なにッ！？｣｢奥の手がないと不安で……｣トモエの傘先端から発砲煙！ そのままトモエは反撃、再び刺突！｢イヤーッ！｣｢二度も同じ手を……｣いなしたユメノに、さらにショットガン発砲！27 #ナナニン

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ユメノはアイドル反射神経を生かしブリッジ回避！その足をトモエが刈る！｢イヤーッ！｣｢グワーッ！？｣ 倒れたユメノにカイシャクすべく、傘を振り上げるトモエ！振り下ろした傘は、横からのユメノの小型フープを着けた右手に弾かれる！｢まだアノヨに行く時じゃないわよ｣28 #ナナニン

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トモエを両足キックで吹き飛ばし、その勢いで立ち上がるユメノ。トモエも着地し姿勢を立て直すと、両者は再び激突！ ｢イヤーッ！｣片手フープでビッグチャクラムめいて銃弾を弾き、もう片手に小型フープをはめ、ナックルダスターめいて殴りかかるユメノ！複合武器で迎え撃つトモエ！29 #ナナニン

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ユメノの打撃に対抗し、傘の鉄板張りシールド部で防御しつつ、ショットガン射撃と刺突を繰り返すトモエ！まさに互角！ 傘の鉄板打撃音と、ショットガン射撃音で、彼女らの周囲のゴーストタウンは塗りつぶされる！｢イヤーッ！｣カカッ、｢イヤーッ！｣KBAM！30 #ナナニン

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｢イヤーッ！｣カカッ！｢イヤーッ！｣KBAM！｢イヤーッ！｣カカン！｢イヤーッ！｣KBAM！｢イヤーッ！｣ガンッ！｢イヤーッ！｣KBAM！ ｢そんな！？｣トモエはシールドが徐々に変形しつつあることに気がつく！なんたるパワ！｢イヤーッ！｣そこへユメノのパンチ！31 #ナナニン

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ガキッと破砕音をさせながら1枚装甲が抜けると、他もつられて抜け落ちる。和傘状ゆえ、一部が脱落すると他も不安定になる点をユメノは見抜いていたのだ！ ｢イヤーッ！｣そのまま防御に使っていたもう片手のフープも小型化し殴るユメノ！｢グワーッ！｣32 #ナナニン

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一方的に殴られることを恐れたトモエはショットガン射撃で距離を離そうとするが、先程の強打で機構に不具合！射撃不可！｢ナンデ！？｣ ｢イヤーッ！｣そこへユメノのアッパー！トモエはその場に崩れ落ちた……。33 #ナナニン

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｢なんとか終わった……｣((よくやったよ、実際強敵だった))トモエの気絶とともに、その場に座りこむユメノ。そのワンピースの裾は弾痕で襤褸布めいている。 ルイの言う通り、実際強敵であった。装備、状況判断、スキル、そのどれもが高いワザマエだった。34 #ナナニン

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｢それじゃ……｣とユメノは立ち上がると、トモエの両手と両足をフープで拘束する。念には念をだ。そしてなにか危険なものがないか、衣服をまさぐる。胸部に手が当たったが、ユメノは｢役得ね｣と精一杯にやつきを抑えて呟いた。35 #ナナニン

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結局出てきたものは、予備のショットガン弾薬に、無線機、スマホ型小型ホログラムコンピューター(ホロコン)、クオンジアイドル用ICカード、各勢力圏の書き込まれた支給品の地図、手榴弾とおぼしき黒く丸い玉、日記くらいだった。 36 #ナナニン

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｢めぼしいものはないなぁ……｣ユメノはホロコンの中身を見てみる。次々と自作の歌のメモなどを流し見していくが、ある場所で手を止める。｢この数……｣ ((全然いないな))電話帳の連絡先は一桁、中身も職場か親族くらいだ。ユメノはなにかを思い立ち、自分のホロコンを出した。37 #ナナニン

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｢ん……？｣トモエが意識を取り戻す。｢トモエ=サン、オハヨ｣｢アイエッ！？｣ ｢ダイジョブダッテ！変なことしてないから！｣｢アイエエ……｣無防備なトモエは、欲望剥き出しの笑みを浮かべるユメノを前に、生命と貞操の危機に怯えた。38 #ナナニン

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｢あの、私のホロコン……｣｢ああ、これ？｣｢見ないで、返して……｣通常の敵アイドル同士であれば、情けなどかけず、そもそもすぐカイシャクしたであろう。しかしユメノは通常のアイドルと違う。ホロコンを返すと、トモエは安心したようだった。｢じゃあ、後は逃げるだけか｣39 #ナナニン

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｢エッ？｣｢ありがとう、ユメノ=サン｣取り上げられた装備まで拘束姿勢のまま跳躍！なんたるアイドル筋力！ ｢それじゃ｣手榴弾めいた装備を手に取るトモエ。｢あなたの優しさは忘れない｣自爆か！？ ｢ヤメローッ！｣｢イヤーッ！｣キゴーン！KABOOM！！謎の起動音と爆発！40 #ナナニン

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爆風が消えた後、トモエのいた位置には爆発跡しか残っていなかった。｢そんな……｣ ((いや、彼女は死んでいないと思うな))｢エッ｣ルイの意外な言葉にすっとんきょうな声をあげるユメノ。((よく見てごらん))爆発跡の観察をルイは促した。41 #ナナニン

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((アイドルが死んだとき、たしかに爆発四散するけど、あんな風に肉片ひとつ残さず爆発するアイドルは見たことがないな))｢あっ……｣ ((まあ、タネも仕掛けもわからないが、前のセリフから察するにどこかに逃げたんじゃないかな？))42 #ナナニン

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ユメノはその場の散乱物を片付けると、目的地を目指し歩き出した。元より追っ手が来ることは想定していた。しかし、事故とはいえ、アイドルを目の前で殺してしまったかもしれないという可能性がユメノに振りかかった。 目的地にはすぐ着いた。小さなバーのようだ。 43 #ナナニン

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｢すいませーん｣ユメノはマスターの見当たらないカウンターに近寄る。｢ちょっと待ってて、お姉さん｣裏から声があがる。 ｢ごめんね、バンドの練習しててさ｣出てきたのは金髪と紫髪の特徴的なヘアーの少女。｢お客さん？｣と後ろからさらにパーカーの娘が顔を出す。44 #ナナニン

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2人の姿を見て、ユメノはそっと｢かわいい……、いや、めんこい……｣と呟いた。 ((めんこい？))というルイのおうむ返しを無視し、ユメノは灰色のニューロンでコンマ数秒の内に今後の展開を考え、そして結論を終えた。 ｢あの！｣｢なぁに、お姉さん？お姉さんも飛びたい？｣45 #ナナニン

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｢いえ！｣ユメノは否定し、その後に自身の願いを述べた。｢ここで雇ってください！｣ ((……すまない、どういうことかな？))ルイの声に動揺の色が浮かぶ。店員の2人も、少し驚いている。 ｢後で説明するから……！｣ユメノが小声でルイに話している前、2人は相談する。46 #ナナニン

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やがて結論が出たのか、パーカーの少女が｢お姉さん、ギターできる？｣と目を輝かせて聞く。 ｢できます！昔やってました！｣何事にもアピールは重要だ。((本当にやってたのかい？))｢数年前にね｣ ｢ね、いいでしょ？｣｢……しょうがないね、採用で｣あっさり採用された。47 #ナナニン

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｢よし、じゃあ用心棒兼ギター弾きってことで、明日からよろしくね、お姉さん｣｢あ、名乗ってなかったね、ドーモ、瀬戸ファーブです｣ダウナー系の雰囲気の少女と、ファーブの高いテンションに圧倒されるユメノ。 ｢ほら、ムラサキもアイサツして｣｢ドーモ、越前ムラサキです｣48 #ナナニン