金剛VS加賀(仮題)

星金 剛 @DB_kongo000

加賀も含め、どこか別の鎮守府に送られることになる。 あの鎮守府に、清らかで思いやりのある新提督が着任し、艦娘と絆を深め、戦果を重ねることを切に願う。

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「金剛。何を書いているんだ？」 「日記、デスヨ。祥鳳にならって、つけることにしました」 「……俺の悪行を後世に残すつもりじゃないだろうな？」 「エエ、モチロン。ワタシのアイス食べたこととかネ」 「はははっ。そうか、それじゃあお前への態度を改めなくてはいけないな」

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「そうデスヨ。忘れているのか知りまセンケド、ワタシはエンゲージリング貰っているんデスからネ？」 「……それは飽くまで」

星金 剛 @DB_kongo000

「ワタシの未出撃に理由づける為の偽装結婚だって言いたいんデショー。それにしても、デース。ここに至るまで二人で色々乗り越えてきてサー、結構長い間一緒に過ごしてきたじゃないデスカー。挙句の果てに薬指にはめるリングデスヨ？もう少し気分に浸らせてくれてもいいんじゃないデスカー？」

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「……努力はする。が、あまり期待するなよ。俺は」 「クソ真面目な男だ、デショー。あとクソ堅物とクソ頑固とクソヘタレと」 「おい」 「アハハっ！」 「全く……」 「……テートク」 「何だ？」

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「ワタシは、ここにいて良いのデショーか？」 「今更だ。お前の体の異変を知って隠している以上、俺達は一蓮托生だよ。死ぬ時は一緒になるだろうさ。まともな死に方じゃあないだろうけどな」 「デスが、ワタシはいつまでワタシでいられるか」

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「その時が来たら、俺が君を撃つ。君が君でいる間に。その後俺を撃つ。これで秘密は守られる」 「……テートク」 「今度は何だ？」 「ワタシ、独占欲強いから、貴方は生きてくだサイなんて言いまセンヨ？」

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「だから一緒に死んでやるって言ってるだろう。2つで1つの命だと思うと、ロマンチックだろ？」 「イエ、全然。血生臭過ぎて」 「……そうか」 「ハイ。フフフ」 「笑うな。なぁ、金剛」 「フフ。ハイ、提督。何デショーか」

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「上から連絡を頂いたよ。戦力補充の希望が無いか聞かれた」 「口封じ？」 「その意味もあるだろうな……空母を要請しようと思う」 「……そうデスカ」 「あぁ。俺もそろそろ、向き合わなきゃいけない時だろう」

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「ワタシは飽くまで秘書艦。テートクの決定に口出しは致しまセン、が」 「が？」 「……Love letterは許さないからネ」 「あぁ。覚えておく」

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そして、少しの月日が流れマシタ。 「剣崎型高速給油艦剣崎。改め、軽空母祥鳳です！はい、主力には成り得ないかもしれませんが、頑張ります！」 「これはまぁ、予想外だねぇ」 「エエ」

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皆と笑顔で言葉を交わす祥鳳。 少し肉付きと血色がよくなった彼女は、向日葵のような笑みを浮かべて皆と言葉を交わしている。 ワタシと伊勢は少し遠巻きに、その様子を眺めていた。 まぁワタシも、知っている顔である方が精神的に余裕がもてる。 これを機に、空母嫌いが治ればいいのだけど。

星金 剛 @DB_kongo000

「表ざたにされたくないネタを握っているのに、上もよくこんなところに放り込んだものデスネー」 「だからこそ、じゃない？ウチみたいな発言力のない鎮守府に所属している艦娘が何言ったって、てこと。もみ消す自信があるんでしょ」 「汚いネェー」 「そんなもんだよ」

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伊勢がいつも通り、困ったように笑う。 ちらりと笑顔の輪へ視線を戻す。 提督も祥鳳を歓迎しているのだろう。 表情は明るい。 祥鳳となら、提督もまた、空母艦娘とやり直すことが出来るだろう。 そんなワタシの心を知る由も無い提督はワタシと視線が合うと、フッと表情を抑え、顎に手を当てた。

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「報告によれば空母は２人くる筈なんだがな……遅れているようだ」 初耳であった。 皆がほー、と興味深そうに提督の周りに集まっていき、質問をぶつけようとしたその時。 コンコンと執務室の扉がノックされた。

星金 剛 @DB_kongo000

「噂をすれば、だ。二人一緒に来ると思ってたから、案内役がいなかったな。よくここまで一人で来れたものだ。悪いことをした」 提督自ら立ち上がり、ゆっくりと扉を開く。 そこに立っていたのは、未だかつてない穏やかな微笑を携えた――。

星金 剛 @DB_kongo000

「航空母艦、加賀です。本当に貴方が私の提督なのね。それなりに……いえ。流石に気分が高揚します」 加賀がワタシに嫌味を吐くまであと2秒。 ワタシが加賀の胸倉をつかむまで、あと5秒。 我々に向けた提督のお説教が始まるまで、あと18秒――。

星金 剛 @DB_kongo000

終わり！閉廷！何年かかったんですかネ……三年ぐらい？

星金 剛 @DB_kongo000

説明不足と途中明らかにシーン省いたのは面倒だったからデス(白状) ホントは過去編もしっかりやるハズだったんだけどネ……