裏古楽の楽しみ -2016年08月21日- リュートとシェイクスピア -【古楽器と表象 番外編】

リュートとシェイクスピアに関連した研究者の方々の会話をまとめました
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英桃 @_momokabi

原文でリュートを弾いてるト書きがあるのはQ1だけなんよね。 >Enter Ofelia playing on a Lute, and her haire >downe singing. #ハムレット

2016-08-21 13:15:23
Nozomu Tase @nzmtase

興味深いです。「人前」と「公」という言葉が気になります。貴族が愛好家的(非職業的)音楽実践として、上流社交界の成員の対して演奏することと、民衆に対して、劇場などの公共空間で、金銭の対価をもらって職業として音楽を演奏すること、それそれ、どういう社会的位置づけがなされていたのか。

2016-08-21 14:28:00
Nozomu Tase @nzmtase

上流社会界の成員が演劇愛好家として、社交界において社交のために演劇をする場合と、公共劇場での職業役者による演劇の場合で、『ハムレット』の演じられ方に違いが出たりはしないのかなど、色々気になる。

2016-08-21 14:45:22
saebou @Cristoforou

1660年代以前のイングランドに限りますが、まず職業役者には女性がほぼいませんので、上流社会の成員がアマチュア舞台をやる場合は商業演劇にはない女優がいるということになります。そしてアマチュアの貴族が出る舞台の場合、台詞劇よりマスク(仮面劇)が宮廷で好まれました。 @nzmtase

2016-08-21 15:25:17
小林知世(ちせ) @mofumofu_neko

.@emanatio999 さんの「裏古楽の楽しみ -2016年08月21日- リュートとシェイクスピア -【古楽器と絵画 番外編】」をお気に入りにしました。 togetter.com/li/1014720

2016-08-21 15:26:35
saebou @Cristoforou

.@emanatio999 さんの「裏古楽の楽しみ -2016年08月21日- リュートとシェイクスピア -【古楽器と絵画 番外編】」をお気に入りにしました。 togetter.com/li/1014720

2016-08-21 15:34:35
永田斉子 リュート奏者&月琴奏者 @seikolute

オフィーリアとリュートの話題、いろんな方からご教示頂き、どうもありがとうございます。 先日から書いてきたオルフェウスが持つリュート、オフィーリア、そして「じゃじゃ馬馴らし」でのリュートへと続く予定です。 どうか温かく見守って下さいませ。

2016-08-21 15:40:46
まつもと(な) @FintaPazza

緯度54 00N経度2 00Wに位置する某国首都在住。大学教員、研究者、音楽レスナー、ごくたま~に演奏家、国際・学際・音楽関係イヴェントコーディネーターと色々やっております。

まつもと(な) @FintaPazza

お呼び頂きありがとうございます。ざっと流れだけ拝見しました。今締め切りで死んでますんで少し気が付いたことだけを。@Cristoforou @akihito_suzuki @seikolute

2016-08-21 17:19:40
まつもと(な) @FintaPazza

貴族とリュートついてはさえぼー先生が纏めて下さっているので触れませんがオフィーリアに関して、女優がいなかった当時少年が演じているためいわば「第3の性」として捉えられたという事も脳裏に置く必要があるかと@Cristoforou @akihito_suzuki @seikolute

2016-08-21 17:23:05
まつもと(な) @FintaPazza

それからオフィーリアが「歌う狂乱の女性」の先駆ではありません(その数年前にLylyが・パンドラの例あり)。オフィーリアが打ち立てたのは「狂乱=バラッドのあれこれをちょっとずつだけ歌いつなげる」です。@Cristoforou @akihito_suzuki @seikolute

2016-08-21 17:24:57
まつもと(な) @FintaPazza

しかしこのオフィーリアの方法論、既に伊演劇で似たような例があり。が、「数曲のバラッドを繋げる」は王政復興期パーセルらの狂乱歌の構成方法を決定する為重要ではあります(セイチェント1で触れました。宣伝w)@Cristoforou @akihito_suzuki @seikolute

2016-08-21 17:28:24
まつもと(な) @FintaPazza

伊の話に触れましたが伊演劇では既に女性が舞台でリュート・ギター弾き語りやってるんでその辺りの影響もだんだん出てくる時代です。@Cristoforou @akihito_suzuki @seikolute

2016-08-21 17:29:56
まつもと(な) @FintaPazza

最後に貴族と楽器の話に戻ると嗜みとしての楽器の習得は男も女も奨励されたがプロになっちゃいけないという感じで、貴族同士の弾き合い会はOKだったはずです。さえぼー先生おっしゃる通り。@Cristoforou @akihito_suzuki @seikolute

2016-08-21 17:35:32
まつもと(な) @FintaPazza

17世紀中期~後期、だんだん「中流」(に近い)層が出てくるとその層も楽器勉強しますし。(なのでマニュアル本の数が増える)@Cristoforou @akihito_suzuki @seikolute

2016-08-21 17:36:49
時和(jiwa/じわ/古楽かふぇ) @jiwatc

第3の性…!(゚д゚) >RT そ、そうだったんだ!  このお話、もっと色々聞いてみたい。 いつの日か、リアルのディスカッションで聞いてみたいね(*^^*)

2016-08-21 17:37:53
saebou @Cristoforou

ありがとうございます @FintaPazza さん!リリーはすっかり頭から抜けてました…少年俳優がオフィーリア役だったのはト書きの点からも重要かと思います。  @akihito_suzuki @seikolute

2016-08-21 17:39:39
saebou @Cristoforou

これは完全な私の推測ですが、『ハムレット』Q1のト書きはその時の女役の役者の技術に基づいているという可能性もあるかもと思っています。早い段階の上演ではリュートがうまい子がオフィーリアをやっていて(続) @FintaPazza @akihito_suzuki @seikolute

2016-08-21 17:40:42
まつもと(な) @FintaPazza

ジェンダー絡む話になるとオフィーリア=少年はもっと根本に来るべきですよね。1660年女優登場以降、「舞台で髪を乱した女性」=レイプ被害者か狂女、という表象になるということとも合わせて(苦笑)@Cristoforou @akihito_suzuki @seikolute

2016-08-21 17:42:04
saebou @Cristoforou

"Enter Ofelia playing on a Lute"というト書きがあるが、その後はそういう女形を雇えなくて歌だけにしたというのもあり得なくはないと思っています。 @FintaPazza @akihito_suzuki @seikolute

2016-08-21 17:42:05
まつもと(な) @FintaPazza

いや、ありありだと思います。現在と違って「のちにリピート上演されるときのために一般的なト書き書いた」ということはありえないと思いますから。@Cristoforou @akihito_suzuki @seikolute

2016-08-21 17:43:27
saebou @Cristoforou

やっぱり秋の企画パネルのテーマはオフィーリアにしますかねぇ

2016-08-21 17:44:01
まつもと(な) @FintaPazza

・・・つまりレイプも狂乱も女優の生の肉体をチラ見せするためのPretextになっていってしまうw。これは「少年」にはできない技でした(苦笑)@Cristoforou @akihito_suzuki @seikolute

2016-08-21 17:44:53
Mad Mumin怒りのluthロード @lute_koide

lascivious pleasing of a luteつう独白やら、絵画に描かれていればエロスの方の愛が暗示されているなどの例が思い起こされる一方で、じゃじゃ馬ならしでは 無理やりリュート習わされて苛立って先生をリュートでぶん殴る話もあるし、リュートって...

2016-08-21 17:46:03
saebou @Cristoforou

舞台における女性の男装も17世紀後半はそうなりますねぇ。男装のほうが足がよく見えますから、プロの大人の女優が足もあらわに男装するのと少年俳優がかわいい男の子の格好をするのは違いますし。 @FintaPazza @akihito_suzuki @seikolute

2016-08-21 17:47:52