日経BP宮田さんのブログに端を発した@hirakawah さんのつぶやき

教育や産業振興の基盤となる科学・技術が危うい状況のいま、関係者はもっと議員の教育を(2011/02/14 RANKING MAIL 第1540号) http://blog.nikkeibp.co.jp/bio/miyata/2011/02/206921.html 「科学が唯一、いろいろな思想信条を持つ国民を合理的に説得する政治的な手段にもなるということを認識するなら、その伝家の宝刀を安易に使ってはなりません。」に端を発した @hirakawah さんのtweet。
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Hideyuki Hirakawa @hirakawah

今日のインタヴュー(今日はして頂いた側)の論点の一つ。拙著『科学は誰のものか』でも書いた「科学技術のガバナンス」ということで自分が考えているのは、要は、分かりやすい二項対立に陥らない多様な言論が可視化し交わる公共圏を作るかということで、科学技術はそのトピックの一つに過ぎないこと。

2011-02-15 22:51:06
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

(承前)要するに、公共圏の創出というのは、今日、社会のいろんな領域で求められてることであり、そこでは特定のトピックに限らず、重要なもの・関連するものはシームレスにつながりながら話題化されるはず。だからそれぞれの人なりのいろいろな入り方・関わり方がありうる。

2011-02-15 22:53:51
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

(承前)それともう一つ、どの分野でもそうなんだなと感じたのは、以前にも呟いたことだけど、日本の政治では、がっちりエビデンスを積み上げていくハードで「モダン」のアプローチと、それがもつテクノクラティックな弊害を牽制・解毒する「ポストモダン」を同時にやらねばならない大変さ=滑稽さ。

2011-02-15 23:01:57
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

(承前)欧米(とくに米国?)の場合は、まずハードなモダン・アプローチが特に第二次大戦後強固に展開され、それが70年代以降、いろいろ限界が指摘されてポストモダン(つまりポスト実証主義的な政策研究やSTS)が出てきたわけだが、日本では批判・牽制・解毒すべきモダン自体がまだ未熟。

2011-02-15 23:04:01
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

(承前)そんなわけで日本の政策研究やSTSは、一方で(ちょうど昨夜&今朝呟いたような)ポストモダン的な話をすると同時に、モダンのほうをしっかり応援しないといけないという、けったいなマッチポンプにらざるをえない。まぁ、それはそれで面白い構図ではあるのだけど。

2011-02-15 23:06:55