虚影 2/2

真草と桃香山のお話その2。
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白詰草 @white_tsumekusa

@AXSA0229 「……」「…………」「………………」「…あまり無理はしないでくだされ」「…善処しますよ」

2016-09-03 10:48:43
桃香 @AXSA0229

@white_tsumekusa 「…あの、真草殿に、これを」そう言うと桃香山は懐から何かを取り出し真草に手渡した。首飾りだ。ころんとした小さな玉は琥珀だろうか。 ずっと渡す機を図りかねていたのだろう、真草が何か言う前に、ではこれで、と桃香山はそそくさと行ってしまった。

2016-09-03 11:02:12
白詰草 @white_tsumekusa

@AXSA0229 朝日に透き通った橙をじっと見詰め真草はそれを首に掛けた。陽の気に満ちたそれは桃香山が手ずから磨いたのだろうか。真草は大きな黒猫の様に目を細め笑った。

2016-09-03 11:51:22