読んだもの: ゲーム
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#nowreading 『日本デジタルゲーム産業史』、『現代ゲーム全史』、『最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス』 | セットでおすすめ。この3冊が同じ年に出たのは、読む側としてラッキーだ。
2016-08-31 14:13:00#nowreading 『日本デジタルゲーム産業史』、『現代ゲーム全史』 | この2冊を読むと、シャピロとバリアンの共著『Information Rules』がゲーム産業でも有効だと分かる。『IR』はインフラ産業と娯楽の接点についての知見が盛り込まれ、今読むと予見的でもある。
2016-09-14 00:02:06#nowreading レッシング『賢人ナータン』(2) | 第二幕で、エルサレムのスルタンであるサラディンと妹のシターがチェスをするシーンが好きだ。2人の性格が伝わってくるし、その後の展開を暗示しているような?
2017-07-06 20:29:23#nowreading 中川大地『現代ゲーム全史 文明の遊戯史観から』 | 読み込むのが楽しみ。自分の関心とは異なる部分を埋めてくれそう。パッとめくった第一印象だと、近年のテーブルゲームの盛り上がりを考えるに、デジタルゲーム中心の記述だと分かる書名にしたほうが誤解が少ないかなと。
2016-08-29 20:46:19#nowreading 中川大地『現代ゲーム全史』(2) | 本書は20世紀前半の話題も含まれていて、それでH・G・ウェルズを思い出す。彼はウォーゲーム『Little Wars』の作者でもあり、遊び方を小説形式で収録している。今でいうチュートリアルや動画配信にあたるかも?
2016-08-29 20:55:44#nowreading 中川大地『現代ゲーム全史』(3) | ウェルズはウォーゲームを出す一方で、平和主義者でもあった。そのウェルズをリスペクトしたのが、本書3章に出てくる『D&D』で知られるガイギャックスだった……とか、こういう繋がりも書かれていたら、もっとうれしかったな。
2016-08-29 21:07:14#nowreading 中川大地『現代ゲーム全史』(4) | 前の続き。ウェルズはゲーム内に暴力を「封じ込める」ことで、現実の戦争の消滅をはかったように読める。ガイギャックスも『ロールプレイング・ゲームの達人』でその点に触れており、ゲームと暴力性という問題を考える上で興味深い。
2016-08-29 21:13:30#nowreading 中川大地『現代ゲーム全史』(5) | ここ( twitter.com/moke_fictionar… )で書いたことは、本書のp524あたりに繋がる。ジョン・ハンターのワールドピースゲームが紹介されていないのは、紙数の関係か、それともデジタルではないから?
2016-08-29 22:41:18#nowreading 中川大地『現代ゲーム全史』(6) | 第11章で東日本大震災について書かれているので、福島GameJam ( fgj.igda.jp ) の試みや、ウクライナの『S.T.A.L.K.E.R.』のような作品にも言及して欲しかった。
2016-08-30 00:08:58#nowreading 『現代ゲーム全史』(7) | ソリティアやマインスイーパーが紹介されていないので補足すると、『D&D』に影響を与えた『指輪物語』の作者トールキンは、ソリティアを好んだという逸話がカーペンターによる伝記に書かれていたっけ。確かに、1人でコツコツが好きそう。
2016-08-30 00:31:46#nowreading 『現代ゲーム全史』(8) | 『D&D』と『指輪物語』の関係について続き。ウィットワーの『最初のRPGを作った男』によれば、ガイギャックスはトールキンのハイファンタジーよりもハワード、ライバー、ムアコックらの「剣と魔法」の小説を好んでいたという。
2016-08-30 10:42:08#nowreading 『現代ゲーム全史』(9) | 10章以降の流れを読んでいて、日本でiPhone 3Gが発売された時を思い出す。日本で開店(?)したばかりのApp Storeには、『D&D』を想定して4面体から20面体まで振れるダイスアプリがさっそく入っていてうれしかった。
2016-08-30 11:03:07#nowreading 『現代ゲーム全史』(10) | モノポリー、人生ゲーム、UNOといったゲームについて、増補や続刊でよいので読んでみたい。書名からして、これらが索引にないのはさすがに寂しい。よい本なだけに、とても惜しいです。出たら買うのでお願いします!(warai)
2016-08-30 11:42:07#nowreading 『現代ゲーム全史』(11) | p140に登場するクリス・クロフォードは、代表作『バランス・オブ・パワー』も紹介して欲しかった。たとえるならベートーヴェンと『運命』くらいの関係なので。冷戦時代の地政学バリバリの1作として、歴史を知るためのよい題材かも。
2016-08-30 12:12:30#nowreading 『現代ゲーム全史』(12) | p312やp371関連。TRPGからTCGへのプレイヤーの移動が1990年代に起きており、ジュノ・ディアスの『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』でも、実体験をもとにしたらしき逸話が出てくる。この小説はピュリッツァー賞を受賞。
2016-08-30 13:34:11#nowreading 『現代ゲーム全史』(13) | ディアス『オスカー・ワオ』の続き。この小説の作風はマジックリアリズム+オタク文化とも言われるけれど、そういえば拡張現実とマジックリアリズムの関係も興味深いテーマ。ゲーム史というよりは文芸史の領域だけれど。
2016-08-30 17:57:51#nowreading 『現代ゲーム全史』(14) | p214関連。サイバースペースという語を作ったウィリアム・ギブスンには、スワンウィックとの共作短編『ドッグファイト』がある。退役軍人とゲームの関係、傷痍軍人、eスポーツ的な競技性、ドーピングなど今なお色褪せない。
2016-08-30 18:10:38#nowreading 『現代ゲーム全史』(15) | 本書の時間軸で3章あたりに位置する1968年には、クーヴァー『ユニヴァーサル野球協会』が書かれている。スポーツ・シミュレーターを人力で楽しむマニアに訪れる悲喜劇。本書のカイヨワ的分類にならえば、〈運〉に狂わされたゲーム人生?
2016-08-30 19:00:13#nowreading 『現代ゲーム全史』(16) | p217関連で1990年代のシミュレーションゲームの発想の地域差について。 『シムシティ』では税率や治安など具体的な問題を解決していた一方、『トキオ』では補助金を突っ込むと何となく解決したイメージ。これもお国柄だろうか……。
2016-08-30 22:24:42#nowreading 『現代ゲーム全史』(17) | p218関連。モリニューの名があるので『テーマパーク』を挙げると、このゲームは遊園地を建てる世界各地の難易度がカントリーリスクのように評価されていて、リッチやビンボーな地域があった。思いきったことするなあと思った覚えあり。
2016-08-30 23:45:52#nowreading 『現代ゲーム全史』(18) | p218関連。『シムシティ』のライト、『ポピュラス』のモリニューが登場しているので、これに加えるならやはり『シヴィライゼーション』のマイヤーだろうか?
2016-08-30 23:51:55#nowreading 『現代ゲーム全史』(19) | 増川宏一さんの遊戯史に親しんできた者として、中川さんの本書はいわゆる非電源と電源のゲームを繋げる内容もあってうれしい。この繋がりは一方向ではなく、電源の成果が非電源に活かされることもある。などと、ふらふら考えつつ読んでいる。
2016-08-31 11:49:49#nowreading 『現代ゲーム全史』(20) | 初期の音ゲーといえば『Jam Session』も含まれるだろうか? 『Jam Session』を見せてもらった時は、楽器がヴァージニア・リー・バートンの絵本の機関車や、ディッシュの小説の家電たちのようにかわいく思えた。
2016-09-01 15:39:37#nowreading 『現代ゲーム全史』(21) | 初期の経営シミュレーションゲームといえば、『Lemonade Stand』あたりになるだろうか。レモネード・スタンドはアメリカではポピュラーな題材で、現在のApp Storeでもアプリがいくつか出ている。
2016-09-01 15:42:58#nowreading 『現代ゲーム全史』(22) | シャノンの1950年の論文関連。コンピュータがゲームをするというテーマは、チェスにおけるディープ・ブルーや、将棋における電王戦も印象深い。パンドルフィーニ『ディープブルーvs.カスパロフ』や松本博文『ルポ 電王戦』など併読。
2016-09-01 16:24:06