「こんぴら」!?「ことひら」!?表記の揺れは何故生まれたのか―金比羅と金刀比羅―
@kenichiro_obana 知恵袋の回答には、「鶯」(ウグイス)とありますがたぶん誤字で、ピーチクと鳴くのは、ヒバリ(雲雀)のようです。 youtube.com/watch?v=pGor_v… 音声 youtubu
2016-09-06 00:35:47@kenichiro_obana 話が脱線してすいません(^^;そうすると、17世紀以前の日本人も、中国語「毘」(pi)を聞いて「ふぃ」を連想したと考えられるので、毘羅を「平」(ふぃら)と書くのに、違和感はあまり無かった気がします。当時は音通の文字を使うのにフリーダムでしたし。
2016-09-06 00:42:19@kenichiro_obana 最初にお返事すべきでしたが、「琴平」に似た和語の地名があって、それと関連付けられて神仏習合した琴平信仰が盛んになっていった可能性も否定できないと、私も思っています。
2016-09-06 00:47:03「こんぴら」と「ことひら」の語源(仏教の部分)は実は同じ。
「琴平」の地名については、仏教の「ことひら」信仰が普及するときに、元からあった地名なり在来の信仰が利用された可能性は、有り得そう。
ということになりました。
2016年9月6日 追記
@fushunia 少々言葉足らずでしたが、ハ行音の音価の変遷については御教示の線で概ね理解しておりましたので、当然「平 = pira/ɸira」との前提でした。先のツイートで「不自然な」と書いたのは、そこではなく「なぜ訓を?」という点です。
2016-09-06 14:51:02@fushunia 音写によってすでに漢字化されたうえで伝来した「金毘羅・金比羅」という神名に、新たにまったく別の表記(しかもわざわざ「平」の訓を交えた重箱読みの表記)を宛てるに到る、その動機や状況が容易には思い浮かばない、という意味でした。
2016-09-06 14:51:32@fushunia そして、それゆえやはり「初めに "琴平" ありき」だったのではないか、との考えから、何の史料的裏付けもないまま想像を巡らせて思い至ったのが、件の筋書きだった、という訳です。
2016-09-06 14:53:02@fushunia ① 大昔(おそらく漢字伝来以前)から「kut-pira (岩-崖)」と呼ばれてきた急峻な岩山があり、信仰の対象とされていた。
2016-09-06 14:53:48@fushunia ② この「kut-pira」が倭音化して「köt-ɸira」となった頃に漢字が伝来普及し、「琴-平」という表記が生まれた。
2016-09-06 14:54:20@fushunia ③ 「köt-ɸira」という音は、さらに倭化して「kön-ɸira/köm-pira」となり、クンビーラ神の習合と「金毘羅・金比羅」の表記とをもたらした。
2016-09-06 14:55:10@fushunia ④ 一方「琴-平」という表記は、次第に「kötö-ɸira/kötö-hira」と訓まれるようになり、これが地名として定着した。
2016-09-06 14:55:33@fushunia ⑤ そして明治の神仏分離の際に、「"こんぴら" では音が仏臭いし、"琴平" では字が女々しい」、ということで「金毘羅」の字面と「ことひら」の響きから「金刀比羅 (ことひら)」という名称が考案された。
2016-09-06 14:56:21