世界樹の迷宮5 ロールプレイ記録 1日目

世界樹の迷宮Ⅴ、自ギルドのロールプレイ記録です。作中のテキストをそのまま引用することも多い上、性質上ネタバレだらけになります。ご注意ください。
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おおば(世界樹5) @oversunSQ

ギルドを出ると、タウンクライヤーを名乗る青年から「まずは評議会へ向かえ」と、同じことを言われた。どうやら彼は冒険者への情報伝達が仕事らしい。しかしまずはメンバーを集めなければならない。ウォルトに導かれて着いたのは、酒場「魔女の黄昏亭」だった。

2016-08-27 13:24:32
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「以前アイオリスを訪れた際にも来たんだけどね。ここが冒険者の酒場最大手。魔女メリーナの経営する『魔女の黄昏亭』さ。」「魔女。」そう言いながら店に入ると、待ち構えるのは肌の黒い・・・いや青い!?眼鏡をかけた、胸の大きな女性だ。「魔女だなんて、私はしがない酒場の女将よ」

2016-08-27 13:30:30
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「か、顔色が悪いですよ?」「こら、失礼なことを言わない。彼女たちルナリアは、他の種族と違ってエキゾチックな肌色をしていることも多いのさ。」エキゾチック。異国風。確かに見慣れないけれど・・・ううむ、これも慣れか。

2016-08-27 13:40:52
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「久しぶりねウォルト。そちらの初顔はお上りさんかしら?」「覚えていてもらえて嬉しいよメリーナ。こちらはアリス。とんでもなく遠いところからのお上りさんさ♪」「あー・・・はじめまして、アリスです」

2016-08-27 13:50:14
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「このたび彼女のギルドに加わることになってね。で、生きのいいやつはいないかと思って」「サンプルってそういう・・・」「ええどうぞ。でもジロジロ見られると不機嫌になるコもいるから、ほどほどにね。」

2016-08-27 13:55:15
おおば(世界樹5) @oversunSQ

簡単な注文をして席に着くと、なるほど色々な人がいた。私の感覚で言う普通の人間に一番近いアースラン。犬や狼の様な耳を頭頂部に生やしたセリアン・・・翼人やイクサビトを思い出す。

2016-08-27 14:02:44

「犬や兎のような耳」ですね

おおば(世界樹5) @oversunSQ

基本は長身痩躯らしいけれど、小さい子や立派な肉体をお持ちの方もいるルナリア。肌色は私達と同じ黄色から青黒緑と様々で、ウロビトを思い出す。そしてブラニー。彼らは幼児ほどの身長の者がほとんどで、よく他の種族と共に生きていけるものだと感心する。よく見ればブラニー用の配慮が随所に・・・

2016-08-27 14:05:31
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「お気に召す子はいたかい?」「あっ・・・と。私も色んなものを見てきたつもりだったけど、さすがにこうも違う光景を見ると戸惑っちゃって。仲間探しですよね!イイ体してる子探さないとなー!はーどれどれ!」

2016-08-27 14:11:42
おおば(世界樹5) @oversunSQ

長年世界樹を追ってきたけれど、同時に冒険者でもいてきた。強さを見る目はあるつもりだ。セリアンは、確かにしなやかで力強い筋肉を持っている・・・無駄な大きさのない、美しいけれど実用的なそれだ。見れば、一際目立つ持ち主が、隅の席に子供と座っているのを見つけた。

2016-08-28 18:04:55
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「・・・わたしは世界樹様を見に来ただけだもん。母様のところに帰るんだもん。」「ミィ。分からない振りをするんじゃない。君はそんなに馬鹿じゃないだろう。」「ミィバカだからわからないもん・・・」「僕に言わせる気かい。もう終わったことなんだよ。」

2016-08-28 18:39:56
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「お取り込み中です?」「分かってて話しかけないよね・・・君って見た目に寄らず豪胆と言うか・・・」何やら深刻そうな二人に、ウォルトさんを連れて声をかけた。「・・・何だい。良い話でなければお断りだけれど」

2016-08-28 19:13:13
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「それを判断していただきたくて。あと、あまり暗い顔の似合う場所ではないですよ。そちらのお連れさんに何か甘いものでもどうです?」「払うのは僕なんだけどね・・・交渉費だと思っておくよ」

2016-08-28 19:16:43
おおば(世界樹5) @oversunSQ

連れの女の子はアースランのようだった。ほほえむと、怯えたように礼を返してくれる。見た目よりも幼く見える子だが、これでも鎧を着ていて、軽戦士と言った装いだった。

2016-08-28 19:21:13
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「それで、何の用かな。」「単刀直入に申しましょう。私たち、これから世界樹の迷宮に挑もうと思っています。貴方のその鍛え上げられた肉体を、試してみたくはないかなと思いまして。」「君のギルドに入れと?」「悪い話ではないと思いますよ?」

2016-08-28 19:25:21
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「貴方もセリアンの例にもれず戦いを好む方とお見受けしますし・・・彼女の道を示すにも、有益な寄り道じゃないかなって、思いますよ。お金も結構入りますしね」

2016-08-29 12:04:00
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「・・・道、ね。なるほど観察眼は確かみたいだ。それなら彼女・・・イミーヤに直接交渉しておくれ。正直なところ、僕に決定権は無いも同然だからね」彼は曖昧な表情のまま、視線を隣の少女、イミーヤに投げた。明らかな動揺を見せる。

2016-08-29 12:10:23
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「わ、わたし?わたしに何か用?」「こんにちは、イミーヤちゃん。私はアリス。きみ、年はいくつ?」「じゅうに・・・」わお。でも印象より高い。まだ想定内だ。「ミィ、って呼んで。」「分かった、ミィちゃん。」

2016-08-29 12:19:57
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「ミィちゃんは、戦士なんでしょう?」そう尋ねると、黙ってうつむいてしまった。おや。「・・・戦いはできるの?」深妙な顔でこくんとうなずく。「じゃあ、戦いはすき?」ふるふると首を横に振る。おやおや。

2016-08-29 12:22:34
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「待ってくれアリス。彼女に戦わせる気かい?」ウォルトさんが言う。「彼女が望めば、ですけど」あっけらかん、と答えた。「本気かい?まだ年端もいかない少女じゃないか。セリアンの彼は分かる。彼を勧誘する代価に彼女を養うのはいい。だけど無理に戦わせる必要はないんじゃないかい」

2016-08-29 12:43:57
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「・・・て、私の連れは言ってますけど」再び視線を、セリアンの彼に投げる。「ブラニーの君は、彼女ほど観察は得意じゃないみたいだね。」「だそーですよ、ウォルトさん。」「な、何かおかしかったかい?」「ま、それは彼女の勧誘のあとで」少しいたずらっぽく笑って返した。

2016-08-29 12:48:28
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「じゃあミィちゃん。冒険は好き?」「好き!」「知らないところへ行くのは?」「・・・ちょっと怖いけど、すき」「お金は好き?」「・・・よくわからない」「武具は好き?」「よく切れる剣は、すき」「じゃあ、殺すのは?」「好き!」

2016-08-29 12:53:34
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「!?」ウォルトさんが驚いている。いや、慄いている。「虫を踏み潰したり?」「羽をちぎったり!」「鼠を捕まえたり?」「蛇のお腹を開いたり!」「・・・ってことですね?」三度セリアンの彼を見る。「まぁ、事情は色々あるのだけどね・・・そんなわけで家を追われたのさ。僕はその付き添い」

2016-08-29 13:02:50
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「ミィちゃん、世界樹の迷宮に行けば、いろーんな生き物のお腹をかっさばけるよー」「ほんと!?」「しかもそれが皆の役に立つんだよー」「・・・怒られないの?」「そー、爪でも皮でも剥がし放題。それを武器や鎧にしてみんな大喜び。でも怖いことや痛いことも多い。そういうところ」

2016-08-29 13:06:03
おおば(世界樹5) @oversunSQ

「・・・怖いのや痛いのは、やだな」「そうだね。無理にとは言わない。けど多分、それはミィちゃんに必要なことだと思うよ」「必、要?」「そう。君が本当はどういう子なのか。君自身がちゃんと知った方がいい。そのチャンスだと私は思う。」

2016-08-29 13:15:00
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