【No Return……】村上信五編

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りえこ @eighter_rieko83

【No Return……】村上信五編 1 「お土産ありがとうございます!」 「最後までバタバタやって、空港で慌てて買ぉたやつやけどな!なんか美味いて書いてあったから。ほんまかどーか 俺知らんで!」 1週間の出張から戻って来た村上課長。 疲れた顔も見せず、あたしの好きな笑顔。

2016-08-28 23:05:41
りえこ @eighter_rieko83

2 「早く奥さんと子どもさんに会いたいんじゃないですか?」 「あほ!そんな時期とぉっくの昔に通り過ぎたわ!帰ったらうっとおしがられるだけやで!」 どーだか……。 「それより、おまえらこそ早よ帰り!すまんな、帰ろとしとったんに呼び止めて。」 あたしも…さっさと帰ろ……。

2016-08-28 23:05:46
りえこ @eighter_rieko83

3 帰り支度を整えて、みんなに続いて事務所を出ようとした。 「あ~ちょお、ごめん!」 あたしだけ呼び止められる。 「明日、朝イチの会議のやつ!運ぶの、ちょぉっとだけ手伝ってくれへんか?すぐ終わるから!」 そう爽やかな笑顔……と思ったら、最後ニヤリとした……。

2016-08-28 23:05:50
りえこ @eighter_rieko83

4 みんなが帰って2人きり。 資料を隣の会議室へ運ぶ。 でもホントにたったそれだけ。 「じゃあ……あたしはこれで……、」 「なんや、冷たいな?わざわざ終業時間までに急いで帰って来たん、なんでや思てんねん?」 「……お土産……みんなに……渡すため……?」

2016-08-28 23:05:54
りえこ @eighter_rieko83

5 「あほか、んなわけないやろ。」 課長がジリジリと距離を縮めて来て、会議室のテーブルに追い詰められた。 「……わかっとるくせに……。」 テーブルに両手をついて、あたしは後ろにも横にも逃げられない状態。 目の前には課長の顔が迫ってくる……。

2016-08-28 23:05:59
りえこ @eighter_rieko83

6 「早く……帰らなくていいんですか……?」 こんな状況で聞くなんて、我ながら性格悪い。 「えぇから、こーゆー状況なんちゃうの……?」 課長の右足が膝の間に割り込んでくる。 その足と共に、タイトスカートがゆっくりと捲れ上がる。 「会いたかったん、俺だけなん?」

2016-08-28 23:06:04
りえこ @eighter_rieko83

7 ズルイなぁ……普段そんなこと言わないくせに……。 黙って課長を見つめると、またニヤリと笑って、ちょっと強めに唇がぶつかった。 そして、すぐに舌が絡め取られる。 「んっ…んん……。」 課長の右足は、さっきよりも深く入り込んで、あたしの敏感な所をグリグリと摩ってくる。

2016-08-28 23:06:09
りえこ @eighter_rieko83

8 そこに気を取られてたら、いつの間にかシャツのボタンが外れ、ブラが丸見えだった。 「あ…俺の好きなやつやん。」 脇の下から胸を寄せるようにして、ブラを…胸を確認する課長。 ホントは…ちょっと期待して着けてきた下着。 満足そうにじっくり見て、フロントのホックをゆっくり外す。

2016-08-28 23:06:15
りえこ @eighter_rieko83

9 露になった胸に、課長は舌を伸ばしながらイヤらしく吸いつく。 「は……ぁんっ……!」 腰を両手で掴まえられて、逃がすことのできない快感…自らそこを課長の足に擦り付ける。 「やっぱヤラしいわぁ、おまえ。」 「ゃぁ……かちょぉー……。」 その時隣の事務所から……。

2016-08-28 23:06:21
りえこ @eighter_rieko83

10 「あれぇぇぇー??」 その声に、思わず口を抑えて我に返る。 見ると、課長も驚いて動きを止めてた。 でもすぐに耳元で「奥、行っとき」って、会議室奥の資料室を目と顎で指し示した。 乱れきった服もそのままに、物音をたてないように移動。 扉を閉めたと同時に課長の声。

2016-08-28 23:06:26
りえこ @eighter_rieko83

11 「マルか!どないしてん?」 会議室のドアを開けて、何事もなかったかのような課長の落ち着いた声。 「あっ、課長!〇〇帰りましたぁ?」 「あぁ、さっき帰したで?入れ違いになったんちゃう?」 「えっ!そぉですかぁー?……おかしいなぁ……どこですれ違ったんやろ……?」

2016-08-28 23:06:31
りえこ @eighter_rieko83

12 丸山くん……あたしのこと待ってたんだ……。 「なんや?約束でもしとったんかいな?」 「約束は……してへんのですけどぉ……へへ……。ほんなら、もっかい電話してみます!すみません!お先です!」 「おぉ!気ぃつけて帰りや!」 バタバタと遠ざかる足音。

2016-08-28 23:06:36
りえこ @eighter_rieko83

13 ほんの少しして、目の前の資料室の扉が開いた。 「どーゆーことや?」 目の前に課長の太もも。 膝立ちして、ベルトに手をかけた。 「どーゆーこと……?」 「もしかして付き合うとるん?」 「付き合って…ませんよ?」 課長がいない間に、食事と…ちょっとホテルに行っただけ。

2016-08-28 23:06:41
りえこ @eighter_rieko83

14 丸山くんがあたしに気があるの知ってて……あたしだって結婚はしたいし。 ホントは…課長が離婚して、あたしと再婚してくれるのが第一希望なんだけどなぁ…。 ベルトを外したらボクサーパンツごと下におろした。 「俺がおらん間に……我慢できんかったんか?」

2016-08-28 23:06:46
りえこ @eighter_rieko83

15 「別にそんなわけじゃ……ん…っ……。」 もう大きくなってるそれを、躊躇することなく口に含んだ。 「はっ……おまえはほんまに……っ、」 頭をおさえられながら、めいっぱい舌を使う。 「……ぁっ……はぁ……もぉえぇわ、立ちや?」 二の腕を引き上げられる。

2016-08-28 23:06:51
りえこ @eighter_rieko83

16 軽く肩を押されて、背中が壁にくっつく。 それと同時に片足を持ち上げられて、そのまま課長が一気に奥まで入ってくる。 「ゃあっ…んぁっ……!」 首に手を巻き付けて、課長にしがみつく。 「あれとは別れるゆーたやろ……!なんで大人しく待ってられへんねん?あ?」

2016-08-28 23:06:57
りえこ @eighter_rieko83

17 「あぁぁっ……かちょー……っ、」 ホント? ホントに別れるつもりあるの? 信じてもいいの……? 「マルなんか……絶対あかんからな……!」 どんどん激しく奥に当てられて、気が遠くなりそうなくらい気持ちいい…。 「あ?わかったんか?もぉ…あかんからな……?」

2016-08-28 23:07:03
りえこ @eighter_rieko83

18 ヤキモチ……って思ってもいいんだよね……? 嬉しいな……。 ごめんね、丸山くん……。 あたしやっぱり……課長から離れらんない……。 Fin.

2016-08-28 23:07:09