- Uroak_Miku
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「バラはうつくしい」の「うつくしい」は形容詞なのに「バラはうつくしく散る」の「うつくしく」は事実上副詞。けれども国文法では形容詞の副詞的用法と教わる。英文法の用語を使いながら違う理屈をこねる。日本人の英語嫌いの原因のひとつになっているとみます。
2016-09-16 09:42:52「こつこつと」は活用しない。事実「こつこつと働く」とはいうけれど「こつこつな働きぶり」とはいわない。その一方で「うつくしく書く」は「うつくしい書」ともいえる、つまり「うつくしい」は「うつくしく」に活用する。なのに英文法の考え方でいくと「こつこつと」も「うつくしく」も同じ副詞扱い。
2016-09-16 14:20:19国文法では「こつこつと」は副詞、「うつくしく」は形容詞(の連用形)と分類しているので、英語の授業で習う文法と食い違いが出て頭がこんがらがる。
2016-09-16 14:23:37英文法の目線で眺めると、日本語は形容詞と副詞の境目もいいかげんな言語ということになります。むろんそれは誤解です。この誤解を解くには、語順が英語と日本語では違うことをまず説明しないといけない。
2016-09-16 14:24:47「うつくしい書」と「うつくしく書く」は、前者は形容詞で後者は副詞(的)という違いはあるけれど、語順は同じ。英語だと「うつくしい書」とはいうけれど「うつくしく書く」とはいわず「書く、うつくしく」という。つまり英語だと形容詞と副詞では置かれる優先順位が違う。
2016-09-16 14:27:10日本語では、英語でいうところの形容詞と副詞が語順において同じ扱いだから、語順で形容詞か副詞か判断しにくい。そこで「うつくしい」「うつくしく」と活用することで判断しやすくなるよう工夫されている。
2016-09-16 14:29:54こんな風に語順の違いについて考慮せず、動詞に係る/係らないという構造面にのみ目を向けて語ろうとするから現行の国文法では「こつこつと」と「うつくしく」の説明で混乱が生じてしまうのです。
2016-09-16 14:32:02a beautiful Japanese calligraphic work(うつくしい書)と write in beautiful Japanese calligraphy(うつくしく書く)を比べてみてください。beautifulを副詞化してbeautifullyとも言えるけど
2016-09-16 14:43:09英語では形容詞⇔副詞が乗り入れすることはそんなにはありません。「うつくしく書く」を英訳するならば「うつくしい書体で書く」としたほうが自然になる。
2016-09-16 14:44:30形容詞は前、副詞は後ろ(前の場合もけっこうあることはある)が基本の英語と違い、日本語はどちらも前に置かれる。そのせいでしょう、形容詞と副詞は境目があいまいになりがち。そもそも形容詞、副詞という分類法じたいが日本語にはなじまない。土地を測るならやはり坪のほうが体感に訴えるように。
2016-09-16 14:50:00