豊洲市場について

ここ数日、豊洲市場を巡る騒動に対して色々言及してきた自分のツイートを備忘録としてまとめておくことにした。
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Flying Zebra @f_zebra

いまだに落札率が高ければそれだけで批判される。積算基準は公開されているのだから特殊な工法であればあるほど予定価格の算出は容易。施工能力のある業者が限られていれば、敢えて入札価格を下げることもない。 twitter.com/amneris84/stat…

2016-09-14 18:28:56
Shoko Egawa @amneris84

限りなく100%に近く、しかも3棟とも! →豊洲市場、落札率99.9% 主要3施設、談合指摘も…各工事応札 1企業体のみ(産経新聞) - Yahoo!ニュース headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160914-…

2016-09-14 17:45:58
Shoko Egawa @amneris84

@f_zebra 「落札率が高いだけで批判」ではなく、そのうえ、これだけうまく分け合う結果になっているのは、なぜなのか……という驚きと疑問なのですが。

2016-09-14 19:33:15
Flying Zebra @f_zebra

@amneris84 私自身は10年以上前に業界を離れているので現在の状況は知りませんが、かつてほどではないにせよ談合(官製談合)が完全になくなってはいないでしょう。それに代わる合理的な仕組みもありませんし。そして、今や公共工事もそれほど旨みがなく、入札不調が頻発しています。

2016-09-14 19:42:27
Flying Zebra @f_zebra

@amneris84 つまり予定価格100%で受注できるとしてもやりたいという業者がほとんどいない状態でJVを組んでようやく入札するような場合、現実的に競合相手が最初から存在しないということもあり得ます。

2016-09-14 19:44:15
Flying Zebra @f_zebra

@amneris84 また、特殊な工法で施工できる会社が限られていたり、日本にいくつかしかない施工機械を使わないとできない工事で本来なら特命発注になるところ、杓子定規な規定で無理やり競争入札にするような場合もあります。

2016-09-14 19:46:42
Shoko Egawa @amneris84

@f_zebra レスありがとうございます。今回の豊洲の建物は、そういう特殊な工法が求められるものなのでしょうか……?そのわりに、うまくばらけて落札しているような気がするのですが

2016-09-14 19:49:05
Jem @Jem0211

@f_zebra @amneris84 福島市では学校の耐震工事の入札が決まらず、てとこがありますわん。

2016-09-14 19:51:52
Flying Zebra @f_zebra

@amneris84 申し上げたのはあくまでも一般論です。業界とは言っても私の専門は土木で、建築についてはそれほど詳しくもありません。ただ、今の公共工事はかつてのような誰もが何とかして受注したい案件ではなく、競争という意味ではかなり緩くなっているはずです。

2016-09-14 20:43:35
Flying Zebra @f_zebra

@Jem0211 @amneris84 今は少し落ち着いていると思いますが、一時は下請けの人件費が高騰して、それが積算には反映されないので予定価格100%でも赤字にしかならないという状態でした。赤字覚悟で取りに行くにしても、そもそも下請けが確保できないということもありました。

2016-09-14 20:47:26

地下の空間がピットにしては広すぎるだろう、という話があちこちで出ていたので、憶測だけど理由を考えてみた。

Flying Zebra @f_zebra

以下は憶測に過ぎないことを最初に断っておく。豊洲市場の建屋が、必ずしも必要ではない地下空間を敢えて大きめに確保するよう設計され、後から用途を色々考えたという可能性は結構高いと思う。それが問題ということではなく、むしろ当然というか、極めて合理的な考えである事を説明してみたい。

2016-09-14 22:46:15
Flying Zebra @f_zebra

土壌汚染対策として土壌の入れ替えや盛土が行われることとなり、それによって地盤面の高さや毛細管現象防止のための砕石層の位置が決まった。これらは設計の制約条件になる。なおこの図では建屋に基礎がないが、建屋施工前のイメージだろう。 pic.twitter.com/m1mqHa2XPo

2016-09-14 22:47:36
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Flying Zebra @f_zebra

土壌汚染対策の専門家会議で決まった盛土の方針と、実際の建屋には基礎を含む地下部分がある事実は矛盾するものではないということは既に説明したのでここでは繰り返さない。興味のある人は私の過去ツイートを辿ってほしい。 pic.twitter.com/WreNyas1sn

2016-09-14 22:48:44
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他人の過去ツイートを辿るというのは面倒なので、関連するツイートを集めておいた、というのがこのまとめの主旨だったりする。

Flying Zebra @f_zebra

専門家会議の方針を踏まえるのであれば、A.P.+2.0の砕石層より下まで建屋の地下部分が到達するのであれば何らかの対策(防水処理など)が必要になる。ところが建屋の仕様では地下室は必要なかったようで、であれば地盤面より下に4.5mも根入れが伸びることはないので問題はない。

2016-09-14 22:50:54
Flying Zebra @f_zebra

さて、例えば建屋の仕様から決まる基礎の根入れ深さ(地盤面より下の長さ)が例えば3mだったとしよう。地盤面から砕石層まで4.5mなので、そのまま造るとすれば砕石層の上に1.5mの盛土をしてそこに基礎を打設することになる。土壌汚染対策の専門家もそれをイメージしていたのかもしれない。

2016-09-14 22:52:54
Flying Zebra @f_zebra

ところで、土という材料は地山(自然の状態の地盤)の状態より、掘削した後は必ず緩んで体積が増える。盛土の材料というのはそうした緩んだ状態の土なので、建屋の下のような構造強度が要求されるところではかなり手間を掛けてしっかりと締め固めなければ使い物にならない。(不等沈下等の原因になる)

2016-09-14 22:54:46
Flying Zebra @f_zebra

2mくらいまでの厚さなら、セメントミルクを混ぜて固めてしまう場合も多い。結局コンクリートを打設するのとあまり変わらない費用が掛かる割に、強度の点ではコンクリートほどの品質は期待できない。セメントミルクを使わない盛土の転圧工法ではさらに品質のばらつきが大きくなってしまう。

2016-09-14 22:56:26
Flying Zebra @f_zebra

そうした制約条件を考えれば、地下空間の具体的な使い道が特になくてもとりあえず大きめのスペースを確保しておき、砕石層の上にちょうど基礎を打設するようにしておけば地盤耐力の設計は楽になるし、都民の血税で賄われる費用も抑えることができる。

2016-09-14 22:57:20
Flying Zebra @f_zebra

「空洞」という言葉からは実際とはかなり違うイメージを持つ人が多そうだが、鉄筋コンクリートの躯体の内部にある空間は完全な気密空間ではないにしろ、気体が自由に行き来できる環境ではないし、必要であれば空気質のコントロールも容易にできる。

2016-09-14 22:58:52
Flying Zebra @f_zebra

特に汚染などの問題がない地盤であっても建物の地下空間というのは空気環境が悪化しがちで、特に人が立ち入る地下室であれば換気などのコントロールは必須だ。そして建屋基礎の下端と砕石層の間に盛土層があろうがなかろうが、地下空間の空気環境は変わらない

2016-09-14 22:59:39
Flying Zebra @f_zebra

実際にどういった経緯、考えで設計が行われたのかは知らないが、今実際にできあがったものを見る限り安全性の面でも、耐震を含めた構造強度の面でも、そして費用の面でも、与えられた制約条件の中でまずベストと言えるものができているように思う。メディアには的外れな批判が溢れているが。

2016-09-14 23:00:36

このあたりから、議員団が視察した時に地下部分に溜まっていた「水」が話題に上り始める。

JSF @obiekt_JP

【築地移転延期】豊洲市場の地下の水は「強アルカリ性」 共産党都議団が視察、水深最大20センチ - 産経ニュース sankei.com/politics/news/… コンクリート自体が強アルカリ性なのだから、別に普通では・・・? コンクリートで庭の池を作る時の注意点でもあるよ。

2016-09-15 07:10:49
塚本瑞穂@もっちー @mizuho_ruff

豊洲の地下水が強アルカリ性だって共産党が騒いでる話題で、「強酸党だからアルカリが許せないんだろ」ってツイットを見かけてコーヒー吹いた

2016-09-15 10:20:50
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